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大学生向け応用情報合格体験記(R7春)

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はじめに

2025年(令和7年)春期の応用情報技術者試験に合格したのでまとめました
試験を受ける方の一助となれば幸いです
対象読者としては情報系の大学生を想定しています


目次


簡単な自己紹介

  • 情報系の大学3年生(受験時)
  • ちょうど一年前(R6春頃)に基本情報技術者試験合格済み
  • プログラミング経験は大学の講義程度(主にC++/Python)
  • 実務経験はなし

試験概要と結果

試験概要

区分 試験時間 出題形式 出題数 解答数 合格基準
午前試験 9:30 ~ 12:00(150分) 多肢選択式(四肢択一) 80問 80問 60点以上(100点満点)
午後試験 13:00 ~ 15:30(150分) 記述式(選択問題) 11問 5問 60点以上(100点満点)

午後問題(問1必須、他の10問から4問を選択)

問題番号 分野名
1 情報セキュリティ
2 経営戦略
3 プログラミング
4 システムアーキテクチャ
5 ネットワーク
6 データベース
7 組込みシステム開発
8 情報システム開発
9 プロジェクトマネジメント
10 サービスマネジメント
11 システム監査

結果

image.png

  • 午前試験:72.5点
  • 午後試験:68.0点
    で無事合格でした!

選択した午後問題

  • 情報セキュリティ(必須)
  • システムアーキテクチャ
  • データベース
  • 組込みシステム開発
  • プロジェクトマネジメント

勉強法と参考書

使った参考書(2冊)

技術評論社『令和07年 応用情報技術者 合格教本』
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午前問題の参考書。キタミ式の参考書を基本情報のときに使ったので迷いましたが、こっちの方が網羅的に書いてある気がします。特定の著者に拘らない方がいいかも?

アイテック『2025 応用情報 午後問題の重点対策』
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午後の問題演習ができます。問題は過去問そのまんまですが、解説で考え方や解き方のポイントをしっかり書いてくれてるのでおすすめです。午前知識の要点も各章で簡潔にまとまってます。

勉強スケジュール

1月末~2月中旬(午前の参考書をとりあえず一周)

大学の試験も片付き、ある程度まとまった時間を取れました。過去問を解きながら進めてもよかったのですが、参考書は800ページ近くあり進みが遅いとやる気がなくなってしまいそうだったので、問題演習は章末に掲載されているものに留め、最後まで読み進めることを優先しました。1日でだいたい30~50ページほど。仮想化技術や暗号化などの重要な技術はしっかり理解するようにしましたが、この時点では用語はあんまり覚えてなかった気がします。以前読んだところをパラパラ読みでもいいので見る回数をとにかく増やすといいと思います。参考書を読む際は重要そうなところに下線を引いたり丸で囲んだりしてました。読み飛ばしを防ぐ効果もあるかも。

2月中旬~3月中旬(午前の過去問演習)

応用情報技術者過去問道場で基礎理論から順番に分野別で解いていきました。約5年分(令和元年~令和6年)です。時間があれば10年分解いてもいいですが、やっぱり直近5年分がベストかなと思います。いくら解いても本番では知らない単語が何問か出てきます。知識の確認の意味もありますが、正直参考書で調べながら解いてもいいと思います。結局暗記だし、この方が頭に残ります。解説は不正解の選択肢も含めて全部読み、知らない単語が出てきたら参考書に書き込みましょう。 スマホならスクショを取っておくのもありです。あと過去問道場では問題に三種類のラベルがつけられますよね?私は「用語を見たことがあるが曖昧な問題(正解不正解に関わらず)」、「用語をまったく知らない問題」、「解き方がわからなかった計算問題」で分けて整理し、後で見返しました。正答率はおおむね7割前後でしたが、あまり気にしなくて良いと思います。

3月中旬~(午後の過去問演習)

まず、どの問題を選択するかを大まかに決めました。午前問題を解いた手ごたえもありますが、午後問題を1問ずつ解くと決めやすいです。またQiitaの記事も参考になりました。【応用情報技術者】午後分野はどれを選ぶ?
情報セキュリティは固定ですが、私はメインとしてプログラミング、データベース、組み込みシステム開発、プロジェクトマネジメント、サブとしてシステムアーキテクチャ、サービスマネジメントを選びました。メイン4個サブ2個くらいがいいと思います。同じ分野でも出題によっては向き不向きがあります。満点近いときもあれば全然わからないときもあります。本番で問題を解いたときに、咄嗟に問題の向き不向きを判断できるようにしておきたいですね。ちなみに私は情報系の人なのでテクノロジの問題を多く選びましたが、文系の方はマネジメントの方が解きやすいと思います。
基本情報との大きな違いとして記述問題がありますが、そこまで身構えなくても大丈夫だと思います。用語の説明や一から考えて書く問題なんて出題されません。すべて問題文に根拠となる文や図などが書いてあります。そのため、設問を先読みした上で回答の根拠になりそうなところには印をつけておくと良いです。図の注釈や、「Aさんはプロジェクトマネジメントとして~」みたいな役職の記述が根拠になることもあります。
午後は全体で150分、各問題あたり30分で、意外と時間がありません。過去問を解く際は実際に時間を計測するのをおすすめします。本番でめちゃくちゃ焦ることになります。
試験直前の時期は既に大学の講義が始まっていたのであまり時間が取れませんでしたが、午後問題の間違えた部分を見返したり、重要な用語等の復習をしてました。


自己採点と心境

受験時の心境

なんか受験者少なくない...!?

噂には聞いていましたが、試験を申し込んでお金を払ったのに、実際に受験する人は少なかったですね。試験場所の教室には30~40席ほど用意されてましたが、そのうち3割くらいは来ませんでした。

知らない単語出てきたけど適当にマークしよ

新しい技術がどんどん出てくるので、やっぱり午前問題は知らない単語が何個かあります。深く考えずにマークしました。(hpeo_jpさんのツイートより画像を引用)
image.png

デジタルフォレンジックまた出題されたーーー!!

過去問でまったく同じ問題が出たので記憶に新しかったです。情報セキュリティの最初の問題がこれだったのでテンション上がりました。過去問の重要性をひしひしと感じます。

プログラミング難しすぎだろ!!

午後問題でメイン分野として絶対解答するだろと思っていたプログラミングですが、なんと本番では解答しませんでした。設問1はすごい簡単でしたが、設問2がアイウエオカキクすべてプログラムの穴埋めで、プログラムも長くて複雑だったので解くのをやめました。英断だったと思います。

自己採点

午前問題は解答速報を見て帰りの電車の中で確認しました。合格基準は超えていたので一安心ですね。
午後問題は2週間くらい経ってから、資格の大原の解答速報で自己採点しました。
image.png
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配点が公開されてないので自己採点しても不安が残りましたが、実際の得点が68点で、自己採点と3点差だったので意外と正確なのだなあと思いました。記述もそこまで厳しくはないみたいですね。
情報セキュリティの設問2のaが辞書攻撃かキーワードスプレー攻撃かですごい割れてましたね。結局正解だったのかな...
システムアーキテクチャで満点を取れたのはかなり大きかったです。素直にうれしい。

大学生への補足

そもそも、大学生のうちに受験するべきなのか

応用情報の合格者平均年齢が29歳前後であることや、実務経験が豊富にある社会人が有利であることなどから、大学生が受験するにはまだ早いという人もいるようです。しかし、次のような理由で、特に情報系の大学生は受験しておいて損はないと思います。

  • 長期休暇でまとまった勉強の時間が取れる
  • 就活で好印象である(少なくとも意欲が伝わる)
  • 情報分野での幅広い講義で役立つ
  • 受けないと、高校生に抜かされる可能性(共通テストの情報I)

じゃあ、何年生のときに受験するべき?

私が所属する大学では、基本情報・応用情報に関係が深い講義としては
1年生で離散数学、プログラミングの基礎(C言語)
2年生で基本情報に対応する講義、アルゴリズム
3年生でOS、ハードウェア、データベースなどの各種テクノロジの講義
を学びます。
これはあくまで一例ですが、講義で同じような内容を学んでいるときに受験するべきだと思います(この例だと、2年生のうちに基本情報、3年生のうちに応用情報)。大学での講義をほとんど学び終わった4年生の方が楽に取得できるかもしれないですが、この方が理解を深められると思います。

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