ブログからの転載です
きっかけは何だったか忘れたけど8月くらいに自作キーボードのことを知った。
その時は電子工作ほぼやったことないしいいやと思っていたのだが、Qiitaで自作キーボード記事がバズっていたのを見て作ることを決意した。
実装が簡単と言う点でHelix Picoが気になったのだが、残念なことに売り切れで買うことができなかった。
その後定期的に在庫を見ていたのだが復活しなかったので代わりにHelixを作ることにした。Helixも売り切れてて10月中旬発送の予約のみだったのだが、10/15に頼んだら次の日に発送された。
Helixが完成するまで
購入したのはアクリル5行版のバックライトのHelix組み立てキットである。キースイッチは赤軸にした。
電子工作は初心者もいいところだから、と言う理由でHelix Picoを買おうとしていたのに実装難易度の高いバックライトを買っているし、この時点ですでに道を踏み外している気がする。
とはいえ、一応電気電子工学科とか言ういかにもな学科出身だし、はんだ付けは大学で2回くらいやったことある1し、何より半導体工学の評価は優であるという謎の自信があった。
電子工作工具について
自信はあっても電子工作は自分からしたことはないので工具を揃えるところから始めた。
以下のページを参考にした。これがなかったら絶対作れなかった。感謝。
Helix キーボードキットの製作に必要な工具メモ
結局買ったものは以下の通り
買ったもの | 概要 |
---|---|
白光 ダイヤル式温度制御はんだこて FX600 | みんな使ってるから買った。ちょっと高いけど不満はなかった。 |
白光T18-C2 こて先 2C型 | コテ先の違いとかよくわからないけどおすすめされてたので。amazonで売り切れてたからヨドバシで買った。今見たらヨドバシのほうが安い。 |
白光(HAKKO) セラミックヒーターはんだこて専用こて台 クリーニングスポンジ付き | 本当は金属ワイヤー式のこて先クリーナー買おうとしたけど予算の都合でこっちにした。一応別売の金属コテ先クリーナーがあるので今後欲しくなったら買うことにした。 |
グット 吸取線幅1.5mm長1.5m | めっちゃ使いました。太めのやつも買っても良かったかも。安いし。 |
goot 両面プリント基板用はんだ | 初心者は鉛フリーはんだは買うなとのこと |
ホーザン(HOZAN) 先曲がりピンセット カーブタイプ | 安かったからこれにした。ちゃんと先曲がってるやつ買ったほうがいい |
エンジニア 卓上導電マット A4サイズ | 買わなかったらはんだごてで机溶かしてた。大きさ的にもA4はちょうどよかった |
goot ニッパー YN-10 | 初めて使ったとき感動した。そんなに高くないし良いニッパーだと思う |
ARCHISS キートップ引き抜き工具 | 便利 |
精密ドライバー | 適当に買った。プラスドライバの#0しか使わなかった。もっと適当なやつでも大丈夫だと思う |
セメダイン ハイスーパークリア3 | 最初買ってなかったけど後で買うことになった。理由はお察しください。エポキシ系接着剤は絶対買いましょう |
サンハヤト リードベンダー RB-5 | 作り終わるまで気づいてなかったのだけど、Helixを作る際は使わない。 Helix Picoを作るときには活躍した。 |
POWSEED デジタル マルチメーター | イマイチ使い道がなかった。なくていいと思う。 |
ブレッドボード用ジャンパー線 | デバッグ用に買ったけど使わなかった |
Helix 作成
準備
組み立ては基本的に公式ビルドガイド見れば大丈夫です。
書いてあるけど、通しで全部読んでから取り掛かったほうがいい。自分は取り掛かるまでに2回全部読んだ。
その他参考にしたサイト:
- http://hanocha.hateblo.jp/entry/2018/03/24/200514
- https://yamaken1343.hatenablog.jp/entry/2018/06/28/221802
- http://emizping.hatenablog.com/entry/2018/02/12/161033
これも作る前に全部読んでおいたほうがいい。
組み立て
細かい組み立てに関しては上記サイト等にいろいろ書いてあるので省略。
以下、個人的に気をつけておいたほうがいいと思ったこと。
ダイオードが思ったより小さい
見て分かる通り、ダイオードが(LEDも)とても小さい。目が死ぬので拡大鏡とか用意しとけばよかった。
200℃でハンダが溶けない
LEDの実装は200℃以下ではんだ付けと書いてあるが、全然ハンダが溶けない。
仕方ないので240℃(FX600の270℃より一段階低い設定)で半導体工学の教授にお祈りしながらはんだ付けした。
結局LEDは一つも壊れなかった2ので長時間はんだごてを当てたりしなければ大丈夫だと思う
LEDのはんだ付けはむずいけど頑張ればなんとかなる
これは自分のはんだ付けが下手なだけというのもあるけど、つけたLEDの半分くらいは4つあるはんだ付け部分のどれかが甘くて導通していなかった。
左手は最初2つしかつかなかったし、右手に至っては全く光らなかったので焦った。熱でぶっ壊れたかと思って絶望したけど、結局全部はんだ付けが甘いだけだった。
LEDが1つも点かなくても根気よくはんだ付けを修正しよう。
全部ついたときは涙が出た。
ちなみに左右接続に使っているケーブルはHelix作っている人がよく買っているっぽい
ステレオミニプラグ オーディオケーブル、RAYWILL です。 3
キーボードのホームポジションについて
これは使い始めてから思ったが、キーキャップにホームポジションの突起が無いと打ちづらい。
ダイソーのUVレジンで突起を作てみたら、簡単&触った感じもぷにぷにしてて良かった。
自分はEucalyn配列にしたのでTとIに突起を作った。
食卓では作るな
昼の2時から作り始めたら夜中までかかった。何も考えず食卓で作り始めたせいでまともなご飯が食べられず困った。作り終わった頃には頭がクラクラしたので食卓では作業しないほうが良い。
OLEDの保護フィルム取り忘れてるけど完成!!
したはずだった……
OLEDが壊れた
作って2日ほど放置していたら左手のOLEDがつかなくなった。分解していろいろ調査した結果、はんだ付け等の問題ではなく、OLED自体が壊れていそうだという結論に達した。
壊れたものは仕方ないので遊舎工房で単品で買おうとしていたときだった。
MOGEた😇
ということで作り始める前に端子は必ず接着剤で保護しましょう
後で滅茶苦茶接着した