この記事はChatGPT Advent Calendar 2024の25日目の記事です。OpenAIが公式にYouTube動画を上げていたのでそこからのピックアップになります。
1. はじめに
Soraは、テキストによるプロンプト入力で動画を生成・編集できるツールです。動画を作成するだけでなく、多彩な編集機能(Storyboard, Recut, Blend, Remix, Loop)を使って、シーンの追加・変更や動画の拡張を直感的に行えます。
このガイドでは、以下のステップを通してSoraの基本から応用までを解説します。
- Getting Started: Soraで最初の動画を作成するまでの流れ
- Storyboard: 動画をタイムライン上でシーケンス化し、詳細に演出する方法
- Recut: 既存動画の不要シーンをトリミングし、新たに延長する方法
- Blend: 2つの動画をブレンドし、映像を融合させる方法
- Remix: 自然言語を用いて動画に変更を加える方法
- Loop: 動画の一部を切り取り、シームレスにループさせる方法
2. Getting Started: Soraで初めての動画を作成
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Composer
画面下部のComposerにテキストプロンプトを書くと、Soraがそれをもとに動画を生成します。
例:I want to see a family of woolly mammoths in an open desert
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設定の調整
- Style Preset: 動画のスタイルを素早く設定
- Aspect Ratio: 横長・縦長・正方形などの縦横比
- Resolution: 生成する動画の解像度
- Duration: 動画の長さ
- Variations: ひとつのプロンプトから複数バリエーションを生成
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生成と閲覧
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Create
ボタンを押すとライブラリに動画が生成され、リアルタイムでプレビュー可能 - 動画にカーソルを重ねてゆっくり再生したり、クリックして拡大表示もできる
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さらに編集する
- 選んだ動画をもとに、Prompt/Storyboard修正・Recut・Remix・Blend・Loopなど、追加編集が可能
- 共有やダウンロードもワンクリック
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Explore (コミュニティ)
- 他ユーザーの作品を閲覧・学習できる場
- 気に入った作品を編集したり、その手法を真似して学ぶことが可能
3. How to Storyboard: タイムラインを使った高度な演出
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Storyboardボタン
Composer下部からStoryboardボタンを押すと、タイムライン形式のエディターへ移行します。 -
キャプションカードとタイムライン
- キャプションカード: 特定のシーンや動き(例: “赤い鶴が川の中に立つ”)を時系列順に記述
- タイムライン: どの時点で次のアクションが始まるかを調整
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カード間の適切な間隔
- カードを詰めすぎると、動画が急に切り替わるハードカットが発生しやすい
- 間隔を空けすぎると、余分な映像が生成される可能性がある
- 適切な距離を取り、スムーズな演出を作り上げる
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生成後の編集
- 生成された動画のタイムラインとキャプションカードを確認
- 気になる部分があれば、カード内容や時間配置を修正して再生成
例
- 前半で「赤い鶴が川の中に立っている」
- 後半で「その鶴が水に頭を浸ける」
4. How to Recut: 動画をトリミングして延長・再構成
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Recutの基本機能
- 既存動画の一部を切り取り、別の長さやシーン構成に再編集できる
- 元動画を保持しつつ、新たな動画バリエーションを作成可能
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操作イメージ
- 既存動画を選び、Recutをクリック
- 生成されたStoryboard上で、残したい部分をトリミング
- 空白部分を追加すると、Soraが自動的に映像を補ってシームレスに拡張
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活用例
- 最初の1秒だけ使って5秒の動画に拡張
- 不要な中盤を削除し、冒頭と終盤をつなげる
5. How to Blend: 2つの動画を融合させる
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Blendの特徴
- 2つのクリップを“ぶつけ合わせて”新たな映像を生み出す実験的機能
- 昆虫×花、建物×自然など、意外な組み合わせで面白い効果が期待できる
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操作手順
- Blendボタンから、合成先となる2本目の動画を選択
- 画面中央のカーブ(曲線)で2つの動画の影響度をコントロール
- 上寄り → 上の動画の影響が強い
- 下寄り → 下の動画の影響が強い
- Trimハンドルを調整し、使いたい部分だけを切り出せる
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生成と再試行
- Blend後の結果が気に入らない場合も、カーブを再調整して再度生成可能
6. How to Remix: テキスト指示で映像要素を置き換え
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Remixとは
- 自然言語で「建物をミッドセンチュリー風にする」「木を増やす」といった変更点を指定し、元動画を差し替える機能
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Remix Strength(強度)
- Strong: 大きな変更(建物の種類を置き換え)
- Mild: 中程度の変更(シーンの一部にオブジェクトを加える程度)
- Subtle: ごく小さな修正(窓を消すなど)
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ワークフロー例
- Remixボタンをクリック
- 「Replace the cement building with a mid-century home.」など指示を入力
- 適切な強度を選択し、Remix実行
- 全体の動画の動きは変えずに、対象オブジェクトだけを修正
7. How to Loop: 動画を途切れなく繋げる
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Loopの概要
- 任意の部分を繰り返し再生し、境界が目立たないシームレスなループ動画を作る機能
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操作方法
- Loopボタンをクリックすると、対象動画のエディターが表示
- 2つのハンドルでループ開始位置と終了位置を設定
- ループの長さをShort / Normal / Longで選択して生成
- フレームの差分が大きい場合はNormalまたはLongを選び、Soraが映像を補完
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活用例
- 自然風景のループ(霧の草原、羊が永遠に走り続けるなど)
- 背景動画や演出向けの反復映像
8. まとめ
Soraでは、シンプルなテキストプロンプトによる動画生成から、細かい演出・再構成・複数動画の融合など、幅広い機能を活用できます。目的に応じてStoryboardやRecut、Blend、Remix、Loopを組み合わせることで、想像以上に柔軟な映像表現が可能です。
- まずはComposerで動画を作成し、ライブラリに生成
- Storyboardでシナリオを細かく管理
- Recutで不要部分をトリミング&延長
- Blendで斬新な映像表現に挑戦
- Remixでオブジェクトを置き換え、細部を調整
- Loopで自然な繰り返し映像を作成
様々な編集を試行錯誤しながら、自分だけのクリエイティブな動画をたくさん生み出してみてください。Exploreで他のユーザーの事例を見て、技術やアイデアを吸収するのもおすすめです。
Soraを使って、素晴らしい映像体験をお楽しみください。