Marxdown — Markdown を見る・書くなら、これ。
2026/10/06 追記
macOS 版と Linux 版のプレビューを公開しました(v0.4.0-beta.2)。
詳しくは「macOS / Linux 版もプレビューで出しました」をご覧ください。
はじめに
AI に設計や調査、議事録の整理を頼むと、だいたい Markdown で返ってきます。
気づけば、自分で書くより、人が書いた Markdown を読む時間のほうが増えていました。
そうなると、フォントや行間、本文の幅、配色なんかも気になってきます。
どうせ毎日読むなら、もう少し自分好みにして、気持ちよく読めるようにしたい。
普段は VS Code で Markdown を読み書きしています。
書くときはやっぱり VS Code が快適なのですが、1 ファイル読むだけなら、ちょっと大げさに感じることもあります。
ターミナルからサッと開けて、気軽に読める Markdown アプリがあったらいいな……。
そんなところから作り始めたのが Marxdown です。
ちなみに、最近は仕事で開発から少し離れていたので、開発の感覚を取り戻しつつ、AI を使った開発の練習もしたいと思っていました。
自分が普段使うものなら、作っていても楽しそうだし、気分転換にもなりそう。
そんな理由もあって、Markdown ビューアー・エディターを題材として選んだという背景もありました。
技術選定
Tauri
デスクトップアプリの土台には Tauri 2 を使っています。
Electron と違ってブラウザをアプリに同梱せず、OS の WebView を使うので、アプリ自体を小さくできます。Marxdown は常駐させて、必要なときに何度も開く使い方を想定しているので、ここはかなり重要でした。
使う WebView は OS ごとに違い、Windows は WebView2、macOS は WKWebView、Linux は WebKitGTK です。
同じコードのまま macOS / Linux 版を出せたのも Tauri のおかげですが、トレイの有無やキーボードショートカットなど、OS ごとに合わせる部分はそれなりにありました。
Svelte
タイトルバーやステータスバーなどの UI には Svelte 5 を使っています。
起動時にできるだけ余計な JavaScript を増やしたくなかったので、Marxdown のような小さなデスクトップアプリには合っていると思いました。
ただ、Svelte に全部を任せているわけではありません。
Markdown のプレビューは直接 DOM に描画し、エディターには Monaco Editor を使っています。どちらも Svelte には依存していません。
重い処理を無理に UI フレームワークの中へ持ち込まない、というくらいの使い分けです。
ほかにも、Markdown の変換には markdown-it、図には Mermaid、数式には KaTeX などを使っています。
Marxdown でできること
ターミナルから、読みたいときにすぐ読める
marxdown readme.md
2 回目からは、すでに開いているウィンドウにタブとして追加されるので、待ち時間はほとんど感じません。
パイプで渡すこともできます。
llm "設計案を出して" | marxdown -
ファイルに保存するまでもない出力を、そのまま整形して読めます。
読むことに振り切ったプレビュー
表やコード、数式、Mermaid の図なども、そのまま読めます。
GitHub で Markdown を読むときに近い感覚です。
LLM がよく出力する、> [!NOTE] のようなアラート記法にも対応しています。
余白や行間、本文の幅も自分好みに調整できます。
長い設計書を読むことが多いので、個人的にはここをかなり大事にしています。
気になったら、その場で直せる
Ctrl+\ で左右分割にすると、左がエディター、右がプレビューになります。
エディターには VS Code と同じ Monaco Editor を使っているので、普段使っているショートカットもそのまま使えます。
自分好みにできる
配色は 50 種類から選べます。
CSS を追加すれば、自分でテーマを作ることもできます。
フォントや行間なども設定から変更できます。
macOS / Linux 版もプレビューで出しました
公開当初は Windows 版だけでしたが、macOS 版と Linux 版をプレビューとして出しました。
Releases のプレリリース(v0.4.0-beta.2 など)に置いています。
| OS | ファイル |
|---|---|
| macOS 14 以降(Apple シリコン) | Marxdown_<バージョン>_aarch64.dmg |
| macOS 14 以降(Intel) | Marxdown_<バージョン>_x64.dmg |
| Linux(x86_64) |
Marxdown_<バージョン>_amd64.deb / .AppImage
|
プレビューなので、いくつか制約があります。
- 自動では更新されません。新しい版は Releases から入れ直してください
- 署名していないため、macOS では初回の起動を Gatekeeper が止めます
- ターミナルから
marxdownで開くには、自分でリンクを置く必要があります
開き方やリンクの置き方、既知の制約は README にまとめています。
macOS / Linux で動かなかったところがあれば、Issue で教えてもらえると助かります。
余談:アプリ名とアイコン
アプリ名は、まあ何となくです。
ターミナルから起動するので、Markdown っぽい名前がいいなと思い、発音が似ていて、まだ使われていなさそうな Marxdown にしました。
アイコンは、Marxdown の Marx → 星のカービィに登場するマルク → 帽子が M に似ているというところから、色や形をモチーフにしています。
おわりに
Markdown を読む機会が増えた人には、Marxdown が合うかもしれません。
気になった方は、ぜひ一度触ってみてください。
Windows 版に加えて、macOS / Linux 版もプレビューで試せるようになりました。
フィードバックやリクエスト、バグ報告などをいただけると大変うれしいです。
WYSIWYG、リンター、フォーマッター、翻訳、スペルチェックなど、やりたいことはまだまだあります。
これからも少しずつアップデートしていきたいと思っています。

