業務の都合で動画配信サーバEvoStream Media Serverを軽く技術調査をしてみました。まずトライアル版のインストール方法をまとめました。
#EvoStream Media Serverとは
C/C++で開発したマルチプロトコールを対応できるメディア配信サーバ。
#EvoStream Media Serverの特徴
- C/C++で作ったため直接ネイティブのIOを呼び出せる、軽い、早い
- VODとLIVE可能、RTSP、RTMP、MSS、HDS、HLS対応(とホームページに書いてある)
- サーバ管理APIを公開しているため、telnetやHTTPでサーバ制御可能
#トライアル版のインストール
###1.インストーラとライセンスキーの入手方法
下記URLに情報を入力して申し込んだら、キーとインストーラのURLをメールでもらえます。
https://evostream.com/free-trial/
####注意事項:
- インストーラはオンライン版とオフライン版がある、オンライン版の場合はインターネット接続できる環境にしなければいけません。
(※外部に接続できない環境にオンライン版を入れましたが、5分ごとサーバ落ちる、大失敗でした。) - Linux版のインストーラはApacheサーバを同梱していないため、HLSなどのHTTP系プロトコール配信をしたい場合別途で自分でHTTPサーバを配信する必要があります。Apacheサーバと同梱してインストールする方法は後述。
###2.インストール
- Windows
- インストーラアーカイブを解凍する
- ライセンスキーファイルを解凍先のconfの下にコピー
- Ubuntu
- インストーラアーカイブ経由
- アーカイブを解凍する
- ライセンスキーファイルを解凍先のbinの下にコピー
- apt-get経由でインストール
- 事前準備(ステップ2、3は一回のみ)
- sudo su- かsu- で管理権限をとる
- wget http://apt.evostream.com/installkeys.sh -O /tmp/installkeys.sh インストール用リポジトリを登録用シェルをダウンロード
- ステップ2でダウンロードしたシェルを実行
- インストール
- apt-get install evostream-mediaserver
- ライセンスキーファイルのインストール
- cp /path/to/License.lic /etc/evostream/License.lic
- 事前準備(ステップ2、3は一回のみ)
- インストーラアーカイブ経由
サーバを実行してみる
- windows
- run_console_ems.batを実行
- Ubuntu
- アーカイブ版
- コンソール実行
- ./run_console_ems.sh
- デモ実行
- ./run_daemon_ems.sh
- コンソール実行
- apt-get経由のインストール版
- 通常のサービス起動
- service evostreamms start
- ログ出力付き起動
- service evostreamms start_console
- 通常のサービス起動
- アーカイブ版
その他
ライセンスを申し込んだ後、EvoStreamの営業さんから何回かメール(英語)を飛んできます。利用状況やアドバイスなどを尋ねることがあります。英語得意な方は直接メールでやり取りしてサポートを受けることも可能です。