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awkコマンドの基本

Last updated at Posted at 2016-03-06

bashにおけるawkコマンドの基本

awkについて調べながら勉強したので、個人的にまとめてみました

awkは入力として受け取った文字列に対して、フィールド区切り文字やレコード区切り文字を指定して、
「列」に対する処理を行うためのコマンドです。また、awk単体としても、1つのプログラムです。

awkの基本書式

awk -F'[フィールド区切り文字(複数可能)]' -v '変数=xx' '{awkコマンド}' file

  • 今回は標準出力を行うawkコマンド「print」を利用し、awkで指定したフィールドを取得します

awkで1フィールド目を取り出すコマンドは、「print $1」です

1フィールド目を出力 print $1

オプションである -F'[フィールド区切り文字]' を指定しない場合、
区切り文字には、タブまたは半角スペースが選択されます
echo からパイプで渡してみます

echo 1 2 3 4 |awk '{print $1}'
1

2フィールド目を出力 print $2

echo 1 2 3 4 |awk '{print $2}'
2

$0は「パイプやファイルから渡された、文字列全て」という意味です print $0

printのみも、一緒

echo 1 2 3 4 |awk '{print $0}'
1 2 3 4

echo 1 2 3 4 |awk '{print}'
1 2 3 4

フィールド区切り文字に「:」を指定してみます

1フィールド目を出力

echo 1:2:3:4 |awk -F'[:]' '{print $1}'
1

2フィールド目を出力

echo 1:2:3:4 |awk -F'[:]' '{print $2}'
2

フィールド区切り文字は複数指定できます

フィールド区切り文字に「:」と「/」を指定
ならべて書くことで、「:」と「/」の1つ1つがフィールド区切り文字として扱われます

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' '{print $3}'
3

##複数フィールドの出力 print $1,$2

print $1,$2 のようにカンマで区切って記述します

複数フィールドの出力は、半角スペースで区切られます
これは、OFSを指定していないため ※OFSについては後述します

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' '{print $1,$2}'
1 2

OFS

「OFS」は、Output Field Separatorの略で、awkの組み込み変数であり、「出力のフィールド区切り文字」を指定します
下記では「#」を指定し、フィールドの出力を「#」で区切ります
また、「-v」 はvariable(変数)を指定する、という意味のオプションです

-v '変数=xx'
という形式で記述します

-F'[フィールド区切り文字]'で、「入力のフィールド区切り文字」については指定しますが、これは、処理で一番よく使われるためオプション化されているだけ、という違いです。

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' -v 'OFS=#' '{print $1,$3}'
1#3

RS

RSはRecord Separatorの略で、awkの組み込み変数です
「入力のレコード区切り文字」を指定、下記では「/」を指定します
レコードは「/」を区切り文字にして、「1:2」と「3:4」に分けられます
「/」をレコード区切り文字にして、各々のレコードから1フィールド目を取得します
出力は改行で区切って出力されます ※これはORSが指定されていないため ORSは下述

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:]' -v 'RS=/' '{print $1}'
1
3
echo 1:2/3:4 |awk -F'[:]' -v 'RS=/' '{print $1,$2}'
1 2
3 4
# フィールド区切り文字とレコード区切り文字で同じ文字がある場合、レコード区切り文字が優先されます
echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' -v 'RS=/' '{print $1,$2}'
1 2
3 4

ORS

「ORS」は、Output Record Separatorの略で、awkの組み込み変数であり、「出力のレコード区切り文字」を指定します
下記では「This is ORS」を指定し、レコードの出力を区切ります

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' -v 'RS=/' -v 'ORS=This is ORS' '{print $1,$2}'
1 2This is ORS3 4

OFSとORSを明示します

OFSは空白4つ、ORSは改行2つにしてみます
\n は改行

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' -v 'OFS=    ' -v 'RS=/' -v 'ORS=\n\n' '{print $1,$2}'
1    2

3    4


最終フィールドを取り出す変数として$NFが用意されています

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' '{print $NF}'
4

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' '{print $NF-1}'
3

printの他に、printfもつかえます

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' '{printf "%s\n%s\n",$NF,$NF-1}'
4
3

他にも、csv形式を扱う時などに利用する"FPAT"変数などがあります

参考:http://codezine.jp/article/detail/8323

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