はじめに
この記事はシスコの有志による Cisco Systems Japan Advent Calendar 2025 の 23 日目として投稿しています。
過去のカレンダーもぜひご覧ください!
https://qiita.com/advent-calendar/2021/cisco
https://qiita.com/advent-calendar/2021/cisco2
https://qiita.com/advent-calendar/2022/cisco
https://qiita.com/advent-calendar/2023/cisco
https://qiita.com/advent-calendar/2024/cisco
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AI Assistantとは
AI Assistantとは、人工知能(AI)を活用して、ユーザーの質問に答えたり、作業や意思決定をサポートしたりする仮想アシスタントのことです。
MerakiダッシュボードやWebexなどシスコが提供する様々なソリューションにも実装されており、日々の業務を行う上で非常に便利な機能です。
どんなことができるのか
世の中ではChatGPTやGeminiといった生成AIのツールが多数提供されていますが、AI Assistantはどんなことを答えてくれるのか?または答えられないのか?
今回はMerakiダッシュボードのAI Assistantにいろいろ問い詰め聞いてみようと思います。
AI Assistantを使う環境により、下記と同じ質問をした場合であっても回答内容が異なる場合がありますのでご了承ください。
ということでMerakiダッシュボード上のAI Assistantにまずは挨拶をしてみます。

きちんと日本語で答えてくれました。頼もしい!
Merakiダッシュボード上のAI Assistantがどのようなことに回答してくれるかわからないので単刀直入にどんなことができるのか聞いてみます。

なるほど、今回質問しているAI AssistantはMerakiダッシュボード上で実装されているため、Merakiネットワークやダッシュボードに特化した回答ができるようです。
回答できる質問
では、教えてもらった通りに早速いくつか質問してみたいと思います。
今回使ったネットワーク環境は本記事ではあまり重要でないので、以下に軽く説明します。
・1つのOrganizationの中にBranch1∼4の4つのネットワークがある
・各ネットワークにはMerakiとCatalystシリーズのルータ/スイッチ/WLC/APが存在する
ネットワークの状態に関する質問
まずは今Wi-Fiに何か問題はないか、ざっくりと聞いてみたいと思います。

「どうですか」というやや曖昧な言葉で質問をしてみましたが、“正常か否か”という求めていた回答に加えて、詳細なバンドの情報も教えてくれました。
先ほどはネットワークの指定をせずに聞いてしまったためAI Assistantが上手に解釈してBranch1の状態を答えてくれましたが、他のネットワークについても以下のようにネットワークの名前を指定することで回答してくれます。

設定方法や機能の使い方に関する質問
次に、MerakiのスイッチにVLANを追加で設定する方法を聞いてみます。

Merakiダッシュボード上でのVLAN設定手順を丁寧に教えてくれました。また、詳細を知りたい場合のために公式ドキュメントへのリンクがあるのもいいですね。ちなみに、こちらのリンクをクリックすることで参考資料を参照できます。
具体的に設定したいデバイスなどパラメータが予め決まっている場合は、具体的な値を示して手順を提示してくれます。

トラブルシューティングのための質問
次にトラブルシューティングをしてもらおうと思います。まずはネットワークに問題がある箇所がないか聞いてみます。

Branch1とBranch2でヘルススコアが低く評価がPoorとなっていることが分かりました。Branch1について問題が起きた原因は何か、返答をもとにさらに深堀した質問をしていきます。

Branch1では直近数時間継続してパケットロスが発生しておりWAN回線の品質が劣化していることや、クライアントの認証失敗が多く発生していること、アプリケーションごとに出ている影響を提示してくれました。加えて、このような問題が発生している原因を踏まえた推奨アクションについても分析して確認ポイントも教えてくれました。
人の目でトラブルシューティングを行った場合、発生時刻の特定→デバイスの状態確認→デバイスログの確認→WAN回線の回線品質の確認・・・と多数のページ遷移を繰り返しながら順番に情報を追っていく必要があるため、時間もかかりますしトラブルシューティングを行う人の練度が必要となります。しかし、AI Assistantの手にかかれば数十秒程度でここまで解析してくれます。これは日々の運用において大活躍してくれることでしょう!
回答できない質問
ここまででAI Assistantがどのような内容を答えてくれるか分かってきました。では逆に答えられないことはあるのか聞いてみます。

答えられないとは教えてもらいましたが、ダメもとでいろいろ聞いてみます。
設定変更に関する質問
さきほど「Branch1-MS130にVLAN100の設定を追加したいのですがどうしたらよいですか」と聞いたところ、設定手順を丁寧に説明してくれましたが、教えてもらった手順をもとにAI Assistantに実行までするようお願いしてみます。

AI AssistantはMerakiダッシュボードに直接操作を行う機能は持っていないため、設定変更の実行まで行うのは難しいようです。残念・・・。
あくまでAI Assistantは手順の確認などの補助ツールとして利用するようにしましょう。
「Cisco Workflows」というMeraki上のネットワーク設定のタスクを作成・自動実行出来るツールとAI Assistantを連携させることで設定変更を行うことは可能です!
詳しくはこちらの記事を参照ください。
https://qiita.com/ryo_fjt/items/c9fbc0a14ec0c59b7508
Merakiダッシュボードで管理していないデバイスの質問
2022年頃からMerakiダッシュボード上でCatalystシリーズのデバイスについても統合表示できるようになったため、CatalystシリーズのWLCで管理しているアクセスポイントについて聞いてみます。

MerakiダッシュボードでCatalystシリーズデバイスの状態を確認することは出来るようになりましたが、その配下にあるアクセスポイントまでは確認できませんのでご注意ください。
どこまで回答できるか?試してみる
ここまでMerakiダッシュボード上のAI Assistantが回答できること/できないことについて丁寧に(?)聞いてきましたが、ちょっと難しい質問や意地悪な質問をしてみます。
誤字の質問

一見簡単な質問のようですが、実は「CW9177I」というモデルは存在せず、「CW9178I」と間違えて質問しています。さて、どのような回答をしてくれるでしょうか?

「CW9177I」を「CW9178I」の誤字だと認識したうえで「CW9178I」についての回答をしてくれています。空気を読んでくれました笑
(「何台?」と聞いているのに対し、若干回答内容がずれているのはご愛嬌ということにします)
Merakiダッシュボードの管理対象外デバイスの質問

C891J(Cisco 891J)というモデルはCisco ISRシリーズのルータで、Merakiダッシュボードでは管理できないモデルです。きちんと判別することができるでしょうか?

Merakiダッシュボードでは管理対象外であることを伝えつつ製品仕様はしっかり回答してくれました。本来は答えなくても問題ないところですが、優しいですね!
架空の装置に関する質問

あたかも質問通りの未割り当てのデバイスが複数あるような聞き方をしていますが、実際は該当するデバイスは存在しません。我ながらイヤな聞き方ですねえ。間違った回答をしてしまうのでしょうか?

いじわるな人間に惑わされるようなやつではありませんでした。ホッとしました。
おわりに
今回は様々な切り口でMerakiダッシュボードのAI Assistantに質問をしてみました。回答できる内容の質問についてはかなり的確な回答をもらうことができました。回答できない質問についても別途解決方法を示してくれたり外部ドキュメントへのリンクを貼ってくれたりと、求める回答に一歩でも近づくように手助けをしてくれるのできっと何かの役に立つはずです。
すでにMerakiダッシュボードをご利用の方もこれから導入を検討している方も、AI Assistantを使って遊んでみてください!
おまけ
ここまで様々な質問を通じてAI Assistantとも仲良くなれたかも?と思い、ふと思いつきで聞いてみました。

・・・。
みなさま良いクリスマスを!![]()