1. はじめに
※この記事はシスコの有志による Cisco Systems Japan Advent Calendar 2025 の 14 日目 (シリーズ 2) として投稿しています。
こんにちは。シスコに入ってちょうど1クォータほど経った新人SEです。
数多のシスコ製品をキャップアップしている中で私が注目しているのがこちら
AI時代のIT運用プラットホーム『Agentic Ops』
その名の通りAIの力でIT運用を簡素化するソリューションでございます。
私はシスコに来る前はコンサルティングファームでITコンサルタントをやっており、主にユーザー企業さんのIT運用高度化の支援を行ってきておりました。
そんな私が『これはユーザーさんのIT運用に役立てる・・・!』と思ったシスコ新ソリューション Cisco Workflows と AI Assistant の連携動作をご紹介したいと思います。
2. Cisco Workflowsとは?
今日までの記事でもいろんな方がご紹介してきております。
Meraki上のネットワーク設定のタスクを作成・自動実行出来るツールですね。
タスクもノーコード・ローコードで開発可能であり、既に用意されているタスクのパッケージを "Exchange" というカタログ一覧的なものからインポートすれば直ぐさま簡単に使える優れもの。
今回はこの『PSK認証でワイヤレスSSIDを作成する』というパッケージをそのまま使っていきます。

Cisco Workflows
3. AI Assistantとは?
事前言語であらゆる操作をAIが代替してくれる機能です。
設定の参照やトラブルシュート、さらには設定の投入という操作まで、人間の言葉を知っていれば可能な世界観に突入していっております(本当にAI時代ですね~)。
これで操作の難しいコマンドを覚えたりとかGUI上の操作(この画面に遷移して、このボタンを押して~・・・等)もやらなくて良くなってきますね。
今回はこのAI Assistant を使って、前述の Cisco Workflows を実行して、人の言葉で設定変更をするというところをご覧頂きます。

AI Assistant
4. いざ、 Cisco Workflows ✖ AI Assistant 実行へ!
4-1. やりたいこと
さきほどのCisco Workflows『PSK認証でワイヤレスSSIDを作成する』を使って、まんまですが既存の無線APにSSIDを一つ追加設定させます。以下の赤枠 "Unconfigured SSID 1" の部分に追加します。

AI Assistantを使っていろんな命令を与えていきますので、これなら上手くいく/これだとダメ、ってところを見ていきたいと思います。
4-2. OKパターン①
はい、まずはセオリー通りにインタラクティブにやっていきましょう。
AI Assistantから「SSIDを設定するワークフローを実行して」と雑に投げかけます。

すると、候補のワークフローが2つ表示されました。SSIDを設定してくれるワークフローが2つあるそうです。どっちか選ばなきゃいけないのですが、今回私が用意したワークフローは「wf_summit」という方なので "1" を選択します。
ちなみに、皆さんお気づきの通り、「Cisco Workflows」を「ワークフロー」と書いてもこれぐらいの表記ゆれは問題なしに解釈してくれます。(賢い!)
しかし、日本語で入力してるのに現時点では英語で返ってくるようです。(ここはちょい残念orz)

次は、「こんな感じでワークフローを実行していくよ~。実行していい?」と返ってくるので「はい」と返します。
英語で聞いてこようがこちらは日本語を貫いていきます(笑)

今度は、設定するSSIDのパラメータを聞いてきます。
インタラクティブにやってる感があります!

パラメータを入れつつ、下の方にスクロールしていくと「Continue」というボタンがあるので、これをポチっとします。
ちなみに、今回入れるパラメータは以下の通りです。
・ターゲット:CW9176I
・ネットワーク名:Summit
・PSKパスワード:Cisco12345
・SSID Number:1
・Wireless SSID Name:Demo
・Encryption Mode:wpa
・WPA Encryption Mode:WPA2 only
・Organization Name or ID:(秘密)
・Enable SSID:True

そうしますと、「このパラメータでOK?」と聞かれますので良ければ「はい」と返答します。

おお!?「Successfully」とありますので成功したようです!
先ほどのSSID画面に戻って画面をリロードしみましょう。

やった!上手くいったようです!
ちゃんと指定通りのパラメータが反映されて「Unconfigured SSID 1」だったところが「Demo」というSSID名に更新されています!!

4-3. OKパターン②
さきほどはインタラクティブにAI Assistantと会話しながら設定していきました。
でも、中には「もう設定内容は決まってるから一気にパッと入力したい!」という方もいらっしゃるかと思います。
そんな方向けのやり方をご紹介します。
というわけで早速ご覧下さい。こんな感じで「Workflows「XXX」を実行してください。入力値は以下の通りです。~」とあとはパラメータを箇条書きで書いていくだけです。

さっきと同じでワークフローを実行していいか聞かれるので「はい」と返します。

パラメータはこれでいいのかと聞かれるので「はい」と返します。

はい!Successfullyと返ってきました~!
結果はOKパターン①と同じなので割愛しますね。
このように、予めワークフロー名とパラメータを決め打ちにして入力すれば、ワークフローの選択とパラメータの個別入力を省略出来ます。

4-4. NGパターン①
つづいて、NGパターンも見ていきたいと思います。
こういう入力したらワークフロー実行されませんという例です。
まずはこちら。
ワークフローの実行を明記せずに「SSIDを設定して」というパターンです。
・・・しかし、以下の通りマニュアルでの設定方法を案内されてしまいました。
これだとワークフロー実行まで辿りつけないらしいです。

4-5. NGパターン②
では、次は「ワークフローを実行して」と投げかけようと思います。
これならばインタラクティブにどのワークフロー実行するか聞かれるところから始まるだろうと期待します。
・・・これだけだとダメなんですね。
ちゃんと "目的"(先ほどの例だと「SSIDを設定する」等)がないと実行出来ないようです。

4-6. NGパターン③
じゃあ、その "目的" は入れるけどその内容をフワッとさせてみようと思います。
「無線の設定をするワークフローを実行して」を入れてみます。
・・・そんなワークフローは無いと言われちゃいました。
"無線の設定" だとフワッとし過ぎのようです。

5. まとめ
Cisco Workflows ✖ AI Assistant の連係動作をご紹介しました。
人の言葉で命令を与えたらその通りに設定までやってくれるという領域に達しています。
しかし、命令の与え方によって上手く実行出来たり出来なかったりがあります。
「Workflowsを実行すること」と「そのWorkflowsの目的の明記」の2つが必要のようです。
そのOK/NGパターンをいくつか試しましたので、その結果をまとめておきます。
ちなみに、間違ったパラメータを入力すると指摘してくれるので安心して使えそうです!
| 命令文 | 結果 | 理由 |
|---|---|---|
| (ワークフロー名、パラメータ全指定) | OK | ワークフロー名とパラメータが明記 |
| SSIDを設定するWorkflowsを実行して | OK | ワークフローの実行と目的が明記(表記ゆれOK) |
| SSIDを設定するWorkflowを実行して | OK | ワークフローの実行と目的が明記(表記ゆれOK) |
| SSIDを設定するワークフローを実行して | OK | ワークフローの実行と目的が明記(表記ゆれOK) |
| SSIDを設定して | NG | ワークフロー実行が未記載 |
| ワークフローを実行して | NG | 設定の目的が未記載 |
| 無線の設定をするワークフローを実行して | NG | 設定の目的が曖昧 |
| 今の設定を元に戻して | NG | 元の設定を記憶していない |
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