【本のご紹介】
書籍名:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら
著者:岩崎 夏海
【Before】
前回、『もしドラ』を久しぶりに読み返し、改めてマネジメントについて多くの学びがありました。
その流れで、今回はこちらも読んでみることにしました。
本書を読んで特に共感したのは、主人公が何度も「居場所」について考えていることです。
私自身も以前から、
「人に居場所を提供できる人でありたい」
という思いがあります。
そのため、マネジメントやイノベーションの本でありながら、「人がどうすれば活きるのか」というテーマが描かれていることに、とても惹かれました。
【気づき】
特に印象に残ったのは、
マネジメントとは、不要な仕事を減らし、必要な仕事を増やすことで、人の居場所をつくることでもある
という考え方です。
本書では「居場所」について、
・人の役に立てていること
・その仕事が好きであること
という観点が描かれていました。
そのためには、その人の長所を知り、長所を成果につなげ、誰かから評価される状態をつくることが必要だとのことです。
これは、以前読んだ『もしドラ』にあった、
「人の強みを生産的なものにする」
という考え方ともつながっているように感じました。
また、弱みについても、
「弱みを無理に直すのではなく、組織の中で中和する」
という考え方が印象的でした。
全員を万能にするのではなく、それぞれの強みを活かしながら、弱みを補い合える組織をつくる。
それもマネジメントの役割なのだと思います。
もう一つ印象に残ったのが、イノベーションについて、
意識的かつ組織的に変化を探すこと
と捉えている点です。
イノベーションというと、これまでにない斬新なアイデアを生み出すことを想像していました。
しかし本書では、
・予期せぬ成功
・現状とのギャップ
・新しいニーズ
・人々の認識の変化
など、すでに起きている「変化」を見つけることが出発点として描かれています。
大きなアイデアを突然思いつくのではなく、外に出て、人に問い、話を聞き、変化を見つける。
その積み重ねがイノベーションにつながるのだとすると、イノベーションとは、決して特別な発想ではなく、現実的な行動の積み重ねなのかもしれないと感じました。
【After】
今回の本を読んで、マネジメントとイノベーションは、別々のものではないのだと感じました。
・人の強みを活かして居場所をつくること。
・現場の声を聞くこと。
・不要になったものを手放すこと。
・変化を見つけ、新しい価値につなげること。
これらはすべて、組織をより良くしていくためにつながっています。
特に、
「人の役に立てていると感じられ、やりがいを持てる場所をつくる」
という考え方は、これからも大切にしたいです。
業務をただ割り振るのではなく、
「何が得意なのか」
「どうすればその強みを成果につなげられるのか」
「どういうときに、この場所にいてよかったと思ってもらえるか」
を考えていきたいと思います。
また、イノベーションについても、大きなことを考えすぎるのではなく、まずは現場に出て、問い、聞き、小さな変化を見つけることから始めたいです。
本書を読んで、マネジメントについての考え方を再定義することができた気がします。