本記事は OpenAI活用法 Advent Calendar 2023 by ナレコム の2日目の記事です。
OpenAI活用法 Advent Calendar 2023 by ナレコム ではGPTsを含めた最新のOpenAIの活用法について紹介します。
はじめに：GPTs作成の基本
OpenAIのGPTs（GPT Builder）は、誰でも自分専用のChatGPTを作成できるツールです。このガイドでは、GPTsの作成プロセスを初心者にもわかりやすくステップバイステップで説明します。
GPTsを利用するためには ChatGPT Plus（USD $20/月） に加入する必要があります。
ステップ1: GPT Builderの起動
まずは、OpenAIのGPTsページにアクセスし、GPT Builderを起動します。
- 左メニューの Explore をクリックします。
- 右側に My GPTs が表示されるので「Create a GPT」をクリックします。
ステップ2: GPTの基本設定
GPT Builderが起動したら、以下の文章が表示されます。
Hi! I'll help you build a new GPT. You can say something like, "make a creative who helps generate visuals for new products" or "make a software engineer who helps format my code."
What would you like to make?
（こんにちは！新しいGPTを作るお手伝いをします。例えば、「新製品のビジュアルを生成するのを手伝うクリエイティブな人物を作る」とか、「私のコードを整形するソフトウェアエンジニアを作る」と言ったリクエストができます。
何を作りたいですか？）
ここでは、GPTの基本的な概要を定義します。この概要では、GPTがどのような質問に答えるか、どのようなタスクを実行するかを明確にします。
ChatGPTが例として出してくれているように
- 新製品のビジュアルを生成するのを手伝うクリエイティブな人物を作る
- 私のコードを整形するソフトウェアエンジニアを作る
といった内容を入力します。
ChatGPTからの文章は英語で出力されますが、こちらは日本語で問題ありません
今回は日本語で上記にある「新製品のビジュアルを生成するのを手伝うクリエイティブな人物を作る」と入力します。
ステップ3: My GPTsのアプリ名設定
上図の様に日本語で入力しても英語で回答が来ます。
特に問題ないので、英語の内容に対して日本語で回答します。
今回は以下のように回答が来ました。
ChatGPTが提案してくれた「Visual Innovator」という名称でよければその旨（okなどで十分です）を回答します。
Great! Your GPT is set up as a creative individual specializing in generating visuals for new products. It can discuss design elements like color schemes, layouts, and branding to help you visually present your products compellingly.
How about we name it "Visual Innovator"? Do you like this name or do you have another preference?
（素晴らしい！あなたのGPTは、新製品のビジュアルを生成することに特化したクリエイティブな個性を持って設定されています。色の組み合わせ、レイアウト、ブランディングなどのデザイン要素について議論し、あなたの製品を魅力的に視覚的に提示する手助けができます。
「Visual Innovator」という名前はどうでしょうか？この名前は気に入りましたか、それとも他にご希望がありますか？）
ステップ4: アイコンの選択
名前を決めると、自動的に適切と思われるアイコンを生成してくれます。
上図のようにアイコンを出力してくれるので、問題なければ前回同様 OK などを入力します。
ステップ5: 役割と目標の設定
アイコンの設定が終わると「役割と目標」を決めるステップになります。
今までの流れに合わせた以下のような文章が出力されますので「役割と目標」について回答します。
Great! Now let's refine the context of "Visual Innovator" to ensure it meets your expectations.
First, let's discuss the role and goal. What specific types of visual design should "Visual Innovator" focus on? For instance, should it concentrate on digital graphics, product packaging, or something else?
（素晴らしい！それでは、"Visual Innovator"のコンテキストを洗練させて、あなたの期待に応えるようにしましょう。
まず、役割と目標について話し合いましょう。"Visual Innovator"が重点を置くべき具体的なビジュアルデザインの種類は何でしょうか？例えば、デジタルグラフィックス、製品パッケージング、または他に何かに集中すべきでしょうか？）
ここでは複数のステップが発生して目的まで進めることがあります。基本的には今までと同じように、聞かれたことに好きな言語で答えれば問題ありません。
今回は"Visual Innovator"に「未来の2500年の写真を撮ってくる」のを目的に進めました。
ステップ6: 保存して利用する
一通りやり取りすると上図のように完成した事を教えてくれます。今まで作ってきた内容で問題なければ右上の「Save」をクリックして保存します。
ちなみに最後のやり取りは、会話には私のユーザー名を使うかどうかといった細かいことまで聞いてくれています。
保存を押すと
- 自分だけ
- リンクを知っているユーザーのみ
- 公開する
の3つが表示されるので、用途に合わせて設定します。
今回作成したものは「リンクを知っているユーザーのみ」として公開しました。リンク
まとめ：あなたのGPT、完成へ
「晴れた熊本駅（2500年時点）」
以上のステップを経て、あなた自身のカスタマイズされたChatGPTが完成します。
GPTsの作成は、一見難しそうに見えますが、ChatGPTが丁寧にサポートしてくれるため、初心者にも分かりやすく、かつ柔軟なカスタマイズが可能なプロセスです。このガイドを参考にしながら、あなた独自のChatGPTを作成してみてください。
また、ナレッジコミュニケーションでは 「Musubite」 というエンジニア同士のカジュアルトークサービスを利用しています！この記事にあるような生成AI 技術を使ったプロジェクトに携わるメンバーと直接話せるサービスですので興味がある方は是非利用を検討してください！