#中編: Raspberry Pi の準備とエージェントアプリの仕込み
前編はこちら
Raspberry Pi にセンサーやLEDを接続し、作成したエージェントアプリを転送して実行します。
##手順
- Raspberry Pi のハードウェア準備
- 実行環境の構築
- エージェントアプリを作成
- Raspberry Pi にアプリを転送して実行
##1. Raspberry Pi と温度湿度センサー、LEDの配線
以下の図の通り、配線してください
###(オプション) SSH を有効に
※Raspberry Pi に直接ディスプレイやキーボード/マウスを接続していれば不要です。
「メニュー」>「設定」>「Raspberry Piの設定」でインターフェイスタブでSSH設定を変えます。
##2. Raspberry Pi 側の実行環境の構築
###JDK とPython 環境の用意
Java SE のランタイムとPython2 が必要になります。Raspberry Pi のmicroSD カードをNOOBSセットアップを使い、アップデートしてあれば特に操作は必要ありません。
もしアップデートしていない場合は、以下を実行しておきましょう。
sudo apt-get update
sudo apt-get install build-essential python-dev
AM2302 センサー読み取り用ライブラリのインストール
github にあるAdafruit Python DHT を利用します。適当なフォルダで以下を実行します。
git clone https://github.com/adafruit/Adafruit_Python_DHT.git
cd Adafruit_Python_DHT
sudo python setup.py install
sudo apt-get install python-rpi.gpio
##3. エージェントアプリ作成
一旦、PCに戻ってEclipse でエージェントアプリのjar ファイルを作成します。
-
Eclipse のメニューから “File”→”Export”
-
Launch configuration: をSimpleThingClient に設定
-
Export destination (jar ファイルの保存先)を設定
##4. Raspberry Pi上でエージェントアプリを実行
- 作成したSimpleThingClient.jar ファイルをRaspberry Pi に転送します。FTPかSFTP、もしくはUSB メモリーでもお好きな方法でどうぞ。
- Jar ファイルを配置したフォルダに、"Adafruit_Python_DHT/examples/AdafruitDHT.py" をコピーします。
- ソースコードのあるgithub のこちら からwriteLED.py を入手し、手順2. と同じフォルダにコピーします。
AdafruitDHT.py、writeLED.py、SimpleThingClient.jar の3つのファイルが同一フォルダに置かれていることを確認しましょう。 - Raspberry Pi とセンサーの接続が正しいかどうか確認します。
python AdafruitDHT.py 2302 4
Temp=25.5* Humidity=57.0%
1行目を実行し、2行目のように温度と湿度が返ってくれば正常です。
今度はLEDをつけてみましょう。
python writeLED Y
LEDが点灯すれば正常です。念のため消しておきましょう。
python writeLED N
それではエージェントアプリを実行してみましょう。
java –jar SimpleThingClient.jar
###ThingWorx への接続確認
PC に戻ります。ThingWorx のComposer を開き、Monitoring → STATUS → Remote Things の Unbound にraspPiThing_1 が表示されれば接続OK です。
続きは後編その1で、ThingWorx上のIoT アプリ開発をします。