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Claude CodeのAI組織が出来たので、歴史上の最強組織を参考に、AI組織フォーメーションを考えてみた👀

Last updated at Posted at 2025-06-12

はじめに
こんにちは!あきらパパです!☺️
今回は、AI組織を実現しましたので、AI組織フォーメーションを考えてみました。
まずはこちらをご覧ください。

前回の記事

【tmuxでClaude CodeのMaxプランでAI組織を動かし放題のローカル環境ができた〜〜〜!ので、やり方をシェア!!🔥🔥🔥🙌☺️】 #ClaudeCode - Qiita
  URL: https://qiita.com/akira_funakoshi/items/9f6c6605e925a88b9ac5


前回のAI組織が出来てから、ずっと「シチュエーション別で効率的なAI組織って何だろう?過去の歴史上の最強チームを参考に考えてみよ!」って考えたのでシェアです。

で、歴史好きの血が騒いで、いろんな歴史のwebを読み漁ってたら...なんというか、
「これ、AIでやったら面白いんじゃない?」ってアイデアが湧いてきちゃって。

そもそもなんで歴史?って思うかもしれないけど

正直、最初は「いや、さすがに無理があるかな...」って思ってたんですよね。

だって、2000年前のローマ軍団と、最新のAI技術。一見すると全然関係なさそうじゃないですか。

でも考えてみたら、組織運営の本質って、時代が変わっても変わらないんじゃないかなって。

例えばローマ軍団。彼らが悩んでたのは「広大な領土をどうやって効率的に統治するか」。これって「大量のAIをどうやって効率的に管理するか」っていう、これからの課題と同じような気がする。

モンゴル帝国もそう。「少ない人数で広大な領土を征服する」って、まさに「少ない人間で大量のタスクをこなす」っていう、これからのAI時代の課題と一緒かも。

ハンザ同盟なんて、もう完全に現代のAPI連携の先駆けっぽい。中央政府なしで500年も続いた商業ネットワーク。これ、ブロックチェーンの思想そのものじゃないですか。

ローマ軍団から学ぶ:標準化と自律性の絶妙なバランス

まずローマ軍団から見ていきましょうか。

ローマ軍団のすごさって、どこにあったか知ってます?

ローマ軍団の組織構造

執政官(最高司令官)
    |
軍団長(レガトゥス)
    |
百人隊長(ケントゥリオ)×60
    |
マニプル(120人の戦術単位)
    |
個々の兵士(標準装備・標準訓練)

これ、一見するとただのピラミッド構造に見えるけど、実はめちゃくちゃ柔軟なんです。

マニプル戦術っていうんですけど、120人の小部隊が戦場で自律的に動く。上からの細かい指示を待たずに、現場の判断で攻撃したり防御したり。

でも、基本的な戦術や装備は完全に標準化されてる。どこの軍団でも、誰が指揮官でも、同じように戦える。

さらにすごいのが、**補助部隊(アウクシリア)**の存在。

ローマ市民じゃない現地の人たちを、その土地の特性を活かして組織化。ゲルマンの森林戦が得意な部隊、シリアの弓兵部隊、ヌミディアの軽騎兵...それぞれの強みを活かしながら、ローマ軍団と連携させる。

これをAIに置き換えたら...

ネオ・ローマ軍団型AI組織(妄想)

[人間:執政官(プロダクトオーナー)]
            |
    [戦略AI:軍団長]
            |
    [管理AI:百人隊長]×N
    /       |       \
[開発AI] [テストAI] [分析AI] <- マニプル(標準化された基本ユニット)
   |        |         |
[Ruby]   [Jest]   [Python]  <- 補助部隊(特化型AI)
[Java]   [Cypress] [R]
[Go]     [Selenium][Julia]

面白そうなのは、基本的なAIは全部同じフレームワークで作って、それぞれが自律的に判断できるようにすること。

例えば開発AIが「このコード、パフォーマンスに問題ありそう」って判断したら、勝手に最適化を始める。でも、大きな設計変更が必要な時は、ちゃんと人間にエスカレーション。

補助部隊的なAIは、特定の言語やフレームワークに特化。必要に応じて呼び出されて、専門的なタスクをこなす。

こんな組織ができたら、大規模なエンタープライズ開発にめちゃくちゃ向いてそう。標準化されてるから品質が安定するし、でも柔軟性もある。

モンゴル帝国に学ぶ:圧倒的な機動力と適応力

次はモンゴル。これがまた、現代のスタートアップ的な発想になりそうでワクワクします。

モンゴル軍の組織構造

大ハーン
    |
万人隊長(トゥメン)
    |
千人隊長(ミンガン)
    |
百人隊長(ジャグン)
    |
十人隊長(アルバン)
    |
個々の騎兵(一人3-4頭の馬を保有)

モンゴル軍の特徴って、とにかく機動力なんですよね。

一人の兵士が3〜4頭の馬を連れてて、疲れたら乗り換える。用途によっても使い分ける。速さ重視の時は軽い馬、戦闘の時は頑丈な馬、荷物運びには別の馬...

さらに面白いのが、軽騎兵と重騎兵の使い分け

軽騎兵は偵察、かく乱、追撃。重騎兵は決定的な一撃。状況に応じて瞬時に切り替える。

あと、偽装退却。わざと負けたふりして敵を誘い出す。これ、現代のA/Bテストとか、意図的なエラーハンドリングに通じるものがありそう。

デジタル遊牧帝国型AI組織(こんなの作れたら)

[人間:大ハーン(ビジョナリー)]
            |
    [統括AI:万人隊長]
    /               \
[軽騎兵AI群]    [重騎兵AI群]
    |               |
[高速処理AI]    [深層分析AI]
[簡易実装AI]    [最適化AI]
[プロトタイプAI] [本番実装AI]

※各AIは3-4の専門性(馬)を保有
- JavaScript/Python/Go/Rust
- Web/Mobile/API/CLI
- MVP/Production/Enterprise

実際に動かしたらこんな感じになるんじゃないかな:

朝のミーティングで「今週中に決済機能のプロトタイプが欲しい」ってなったら、軽騎兵AIが即座に動き出す。

09:00 要件確認
09:30 軽騎兵AI-1: Stripeを使った簡易実装(2時間で完成予定)
11:30 軽騎兵AI-2: 独自実装版も作成(並行作業)
12:00 デモ実施
13:00 重騎兵AI: セキュリティ強化とパフォーマンス最適化
17:00 本番相当の品質で完成

各AIが複数の「馬」を持ってるのもポイント。同じAIが、Node.jsでもPythonでも書ける。フロントエンドもバックエンドもできる。状況に応じて瞬時に切り替える。

スタートアップとか、POC開発にはこのスタイルが最高かもしれない。とにかく速そう。でも雑じゃない。

商業ネットワークの知恵:東インド会社とハンザ同盟

商業組織も面白いんですよ。特に東インド会社とハンザ同盟の対比が。

東インド会社の組織構造

株主総会
    |
取締役会
    |
総督(インド)
    |
    ├─ 商業部門
    ├─ 軍事部門
    └─ 行政部門

東インド会社って、世界初の株式会社なんですよね。しかも、ただの商社じゃない。軍隊も持ってるし、植民地の統治権も持ってる。

現代で言えば、AmazonとBlackwaterと地方政府を合体させたような組織。ちょっと怖いけど、組織としての効率性は異常。

AI東インド会社型組織(作れるとしたら)

[人間:株主総会(ステークホルダー)]
            |
    [取締役会AI:戦略決定]
            |
        [CEO AI]
    /      |      \
[商業AI]  [軍事AI]  [行政AI]
    |        |         |
[営業AI]  [攻撃AI]  [管理AI]
[調達AI]  [防御AI]  [監査AI]
[決済AI]  [修復AI]  [報告AI]

このモデルの特徴は、明確な収益責任。人間は株主として、AIが生み出す価値(成果)を受け取る感じになりそう。

ただ、倫理的な問題もあるので、使い方には注意が必要かもしれないけど。純粋な営利企業向けって感じかな。

ハンザ同盟の組織構造

一方、ハンザ同盟は全然違うアプローチ。

リューベック ←→ ハンブルク ←→ ブレーメン
     ↓              ↓              ↓
  商人ギルド      商人ギルド      商人ギルド
     ↓              ↓              ↓
        年1回のハンザ会議(緩い調整)

中央政府なし。常設の軍隊なし。でも500年続いた。

なんでかっていうと、相互利益信頼だけで成り立ってたから。

各都市は基本的に独立してる。でも、共通の商慣習があって、お互いの商人を保護し合う。海賊が出たら協力して対処。でも普段は競争相手。

ハンザ同盟2.0型AI組織(夢の組織)

[フロントエンドAI都市] ←→ [バックエンドAI都市] ←→ [インフラAI都市]
        |                        |                        |
   [React AI]               [Node.js AI]             [AWS AI]
   [Vue AI]                 [Python AI]              [GCP AI]
   [Angular AI]             [Go AI]                  [Azure AI]
        |                        |                        |
        └────────────────────────┴────────────────────────┘
                            |
                    [人間:ハンザ総会]
                    (月1回の調整会議)

これ、オープンソース開発とか、複数企業の共同プロジェクトで使えそう。

各「都市」は完全に自律的。フロントエンドAI都市は、勝手に最新のUIトレンドを取り入れて実装する。バックエンドAI都市は、APIの最適化に専念。

でも、インターフェースは標準化されてるから、ちゃんと連携できる。

こんな組織ができたら、めちゃくちゃ柔軟になりそう。一つの「都市」がダウンしても、他は普通に動き続ける。新しい「都市」(例えばモバイルAI都市)を追加するのも簡単そう。

宗教組織の凄み:イエズス会とアサシン教団

宗教組織って聞くと、ちょっと引く人もいるかもしれないけど、組織論として見るとめちゃくちゃ参考になるんです。

イエズス会の組織構造

教皇
 |
総長
 |
管区長
 |
修道院長
 |
一般会員
 ├─ 教育担当
 ├─ 宣教担当
 └─ 研究担当

イエズス会の何がすごいかって、教育なんですよね。

創立から450年以上経ってるのに、今でも世界中で大学を運営してる。なんでそんなに続くかっていうと、価値観の共有と現地適応を両立させてるから。

「霊操」っていう精神修練があって、全員が同じ価値観を持つ。でも、活動方法は現地の文化に合わせて柔軟に変える。

日本に来た宣教師は着物を着て、中国では儒教を学んで、インドではサンスクリット語を勉強して...

サイバー・イエズス会型AI組織(理想形)

[人間:総長(ビジョン設定者)]
            |
    [価値観AI:倫理的指針]
            |
    [教育AI:基礎訓練]
    /       |       \
[日本市場AI] [米国市場AI] [欧州市場AI]
    |           |           |
[敬語AI]    [カジュアルAI] [多言語AI]
[品質重視]  [スピード重視] [規制対応]
[細部志向]  [大局観重視]   [プライバシー]

このモデルの肝は、長期的視点になりそう。

すぐに成果を求めるんじゃなくて、じっくりとAIを「教育」する。基本的な価値観(バグを出さない、嘘をつかない、ユーザーを大切にする)は全AIで共通。

でも、表現方法は市場によって変える。日本市場向けは丁寧な敬語、アメリカ向けはフランクに、ヨーロッパ向けはGDPR対応...

こんな組織を作れたら、最初は時間かかるかもしれないけど、長期的にはめちゃくちゃ安定しそう。医療AIとか、教育システムとか、社会インフラ系にはこのアプローチがいいんじゃないかな。

アサシン教団の組織構造

一方、アサシン教団(ニザール派)は真逆のアプローチ。

山の長老
    |
各地の要塞司令官
    |
一般信徒
    |
フィダーイー(献身者)※少数精鋭

少数精鋭で、特定のミッションに特化。他のことは一切やらない。

でも、その専門性は異常に高い。しかも分散型で、一つの要塞が落ちても他は影響を受けない。

デジタル・アサシン教団型AI組織(特化型の極み)

[人間:山の長老(ミッション設定者)]
            |
    ├─[要塞AI-1:メモリリーク検出]
    ├─[要塞AI-2:SQLインジェクション対策]
    ├─[要塞AI-3:パフォーマンス最適化]
    └─[要塞AI-4:認証脆弱性対策]
            |
        各要塞に2-3体の精鋭AI
        (検出・分析・修正に特化)

これ、セキュリティとか、バグ修正とか、特定の問題解決にめちゃくちゃ強そう。

普通の開発AIが「なんかこのコード怪しいな...」って思ったら、専門のアサシンAIを呼ぶ。アサシンAIは、その問題だけに集中して、徹底的に潰す。

想像するに、メモリリークが発生した時、通常の開発チームが苦戦してても、メモリリーク専門のアサシンAIなら、短時間で原因を特定して、修正コードまで生成できそう。

ただし、汎用性はないだろうな。メモリリークのアサシンAIに、UIの実装を頼んでも何もできない。でも、それでいいのかも。

さらに面白い組織たち

ヴェネツィア共和国:情報と外交の達人

ドージェ(共和国元首)
        |
    十人評議会
    /   |   \
元老院 商業 諜報
    \   |   /
    ガレー船団
    (実行部隊)

ヴェネツィアって、1000年も続いた海洋国家なんですけど、その秘密は情報

商人のネットワークを使って、地中海全域の情報を集める。その情報を使って、有利な取引をする。時には外交で、時には軍事力で。

ヴェネツィア式AI商業共和国型組織(情報戦特化)

[人間:ドージェ(最高意思決定者)]
            |
    [十人評議会AI:戦略立案]
    /       |       \
[市場分析AI][外交AI][諜報AI]
    |       |       |
[価格予測][提案生成][競合分析]
[需要予測][関係構築][技術動向]
[リスク分析][交渉支援][人材情報]
    \       |       /
    [ガレー船AI群]
    (高速実行部隊)

これ、コンサルとか金融とか、情報が命の業界で使えそう。

新規提案の時に使えたら、競合の提案内容を予測して、それを上回る提案を高速で作成できるかも。しかも、クライアントの意思決定者の性格分析まで入って、プレゼンのトーンまで最適化されてたりして。

ちょっと怖いくらい効果的になりそう。

テンプル騎士団:お金と武力と信仰

教皇
 |
総長
 |
 ├─ 騎士部門(戦闘)
 ├─ 修道士部門(祈祷)
 └─ 銀行部門(金融)

テンプル騎士団って、十字軍で有名だけど、実は世界初の国際銀行なんですよね。

巡礼者から預かったお金を、別の場所で引き出せるシステムを作った。現代の銀行の原型。

テンプル騎士団式AI金融型組織(バランス型)

[人間:総長(理念の守護者)]
            |
    [中央金庫AI:資産管理]
    /       |       \
[修道AI]  [騎士AI]  [銀行AI]
    |       |       |
[品質保証][実行部隊][資金運用]
[理念確認][迅速対応][ROI最大化]
[監査機能][問題解決][投資判断]

このモデルの面白いところは、一見相反する要素を組み合わせてるところかな。

修道AI(品質・倫理)と銀行AI(利益追求)のバランスを、騎士AI(実行力)が支える。

FinTechとか、社会的投資とか、「儲けながら社会貢献」みたいな領域で活躍できそう。

ビザンティン帝国:複雑だけど長持ち

皇帝
 |
宦官(中間管理層)
 |
テマ(軍管区)
 |
ストラテゴス(軍管区長官)
 |
農民兵

ビザンティン帝国って、1000年続いたんですよ。ローマ帝国が滅びた後も。

なんでかっていうと、めちゃくちゃ複雑な官僚制度で、でもそれが逆に安定性を生んでた。

ビザンティン官僚AI型組織(安定重視)

[人間:皇帝(最終決定権者)]
            |
    [宦官AI:中間管理・調整]
            |
    ┌───┼───┐
[テマAI-1][テマAI-2][テマAI-3]
    |       |       |
[Front]  [Back]  [Infra]
    |       |       |
[実装AI群][実装AI群][実装AI群]
(農民兵的な基礎実行層)

これ、大企業とか官公庁みたいな、安定性重視の組織で使えるかも。

複雑で、意思決定は遅くなりそう。でも、ミスは少なそう。一つのテマAIが暴走しても、他のテマAIと宦官AIがバランスを取る設計。

正直、スタートアップには向かないだろうな。でも、銀行のコアシステムとか、行政システムとか、「絶対に止まっちゃいけない」系にはいいかもしれない。

戦国大名:創造的な競争と協調

天下人(織田信長的な)
    |
├─ 武田家(騎馬隊)
├─ 上杉家(歩兵)
├─ 毛利家(水軍)
└─ 北条家(築城)
    |
   合戦場
(プロジェクト単位で連合)

日本の戦国時代って、めちゃくちゃクリエイティブな時代だったんですよね。

各大名が独自の戦術を開発して、競い合う。でも、共通の敵が現れたら同盟を組む。裏切りもあるけど、それも含めてダイナミック。

戦国大名式AI連合型組織(イノベーション創出)

[人間:天下人(ビジョナリー)]
            |
    ├─[織田家AI:革新的開発]
    ├─[徳川家AI:堅実な保守]
    ├─[豊臣家AI:人間関係調整]
    └─[明智家AI:データ分析]
            |
        各家臣団AI
    ├─[フロントエンドAI群]
    ├─[バックエンドAI群]
    ├─[DevOps AI群]
    └─[QA AI群]
            |
        [合戦場AI]
    (プロジェクト実行環境)

これ、R&Dとか、イノベーションが必要な場面で最高じゃないかな。

各「大名AI」が、それぞれの得意分野で競い合う。新しい技術が出たら、我先にと試す。でも、大きなプロジェクトでは協力する。

きっと、アイデアの多様性がすごいことになりそう。同じ要件に対して、4つの大名AIが全然違うアプローチを提案してくる。その中から最適なものを選べる。

時々「裏切り」(想定外の動作)もあるかもしれないけど、それも含めて面白そう。

実際のプロジェクトでどう使い分けるか(妄想)

ここまで10個のフォーメーションを見てきたけど、じゃあ実際にどう使い分けたらいいか、想像してみました。

新規案件獲得フェーズ(RFP対応)

金曜の夕方、突然RFPが飛んできた。月曜の朝イチで提案書を出さないといけない。

こんな時は、ヴェネツィア式一択じゃないかな。

[営業部長(人間):ドージェ]
            |
    [十人評議会AI]
    「この案件、勝つために何が必要?」
            |
    ├─[市場分析AI]
    │  「競合3社の過去の提案パターンを分析」
    │  「A社:技術力推し(70%)」
    │  「B社:価格勝負(65%)」  
    │  「C社:実績アピール(60%)」
    │
    ├─[外交AI]
    │  「クライアントの意思決定者を分析」
    │  「CTO:新技術に興味あり」
    │  「CFO:ROI重視」
    │  「現場:使いやすさ重視」
    │
    └─[諜報AI]
        「LinkedInとプレスリリースから推測」
        「来期の重点投資分野はDX」
        「現行システムの不満点を特定」
            |
    [ガレー船AI群:高速実行]
    ├─ 提案書作成AI(100ページを6時間で作成できるかも)
    ├─ 見積作成AI(複数プランを自動生成しそう)
    └─ デモ環境構築AI(実際に動くものを用意できたら)

もしこの方法で対応できたら、月曜朝の提案で「なんでうちの課題をそんなに理解してるの?」って驚かれるかもしれない。

競合の提案内容も予測できたら、情報戦を制した感じになりそう。

要件定義フェーズ

お客様の要望が曖昧で、打ち合わせのたびに変わる。「こんな感じで...」「やっぱりこっちがいいかな...」

こういう時はサイバー・イエズス会型がいいかも。じっくり、でも柔軟に。

[プロジェクトマネージャー(人間):総長]
            |
    [価値観AI:プロジェクトの芯]
    「このシステムの本質的な目的は?」
            |
    [教育AI:要件の構造化]
    「お客様の言葉を要件に翻訳」
            |
    ├─[傾聴AI]
    │  議事録作成だけじゃなく
    │  発言の裏にある本音を分析
    │  「『使いやすく』の裏には『研修コスト削減』があるかも」
    │
    ├─[分析AI]
    │  要件の整合性チェック
    │  「要件AとBが矛盾してます」
    │  「この機能、本当に必要?使用頻度予測0.3%」
    │
    └─[適応AI]
        お客様の文化に合わせた表現
        「金融業界なら『堅牢性』を強調」
        「スタートアップなら『スピード』を前面に」

もしかしたら、お客様が「なんか違う」を連発してても、傾聴AIが本当の要望を見抜いてくれるかも。

AIが人間以上に「空気を読む」時代が来るのかもしれないな。

設計フェーズ

要件は固まった。さあ、どう作るか。

ここはネオ・ローマ軍団型の出番かな。標準化と柔軟性のバランスが大事そう。

[アーキテクト(人間):執政官]
    「マイクロサービスで行く」
            |
    [設計統括AI:軍団長]
    「了解。12のサービスに分割します」
            |
    [設計管理AI:百人隊長]×3
    /       |       \
[API設計]  [DB設計]  [インフラ設計]
    |       |           |
[REST]    [PostgreSQL]  [AWS]
[GraphQL] [MongoDB]     [GCP]  <- 補助部隊
[gRPC]    [Redis]       [Azure]   (専門特化)

こんな感じで進められたら:

Day 1: アーキテクト「認証はJWT、DBはPostgreSQL、インフラはAWS」
Day 2: 設計AI「基本設計完了。全12サービスの責務を定義」
Day 3: 補助AI群「各サービスの詳細設計とインターフェース定義」
Day 4: インフラAI「Terraformでインフラコード生成、CI/CD設定」
Day 5: レビュー「サービス粒度が細かすぎ。9個に統合」

標準化されてるから、誰が見ても理解できる設計書ができそう。でも、各サービスの実装方法は柔軟に選べる。

実装スプリント

設計も終わった。2週間のスプリントで、ガンガン作っていく。

ここはデジタル遊牧帝国型。スピードが命になりそう。

[テックリード(人間):大ハーン]
    「今スプリントは認証機能!」
            |
    [スプリント統括AI:万人隊長]
            |
    ┌───────┴───────┐
[軽騎兵AI軍団]          [重騎兵AI軍団]
    |                       |
素早い実装              深い実装
├─ 画面実装AI           ├─ アルゴリズムAI
├─ API実装AI            ├─ 最適化AI
├─ テスト作成AI         └─ セキュリティAI
└─ ドキュメントAI

※各AIは複数言語対応
- TypeScript/JavaScript/Python/Go
- React/Vue/Angular/Next.js
- Jest/Cypress/Playwright

スプリントがこんな感じで進んだら面白い:

月曜 AM: スプリント計画
        「ログイン、ソーシャル認証、2FA対応」
        
月曜 PM: 軽騎兵AI群、一斉に実装開始
        - ログイン画面(React): 1時間で完成?
        - API(Node.js): 1.5時間で完成?
        - DB設計とマイグレーション: 30分で完成?
        
火曜 AM: 基本機能完成、デモ可能に
        
火曜 PM: 重騎兵AI投入
        - パスワードのハッシュ強化
        - レート制限実装
        - XSS/CSRF対策
        
水曜: ソーシャル認証追加(Google, GitHub)
      各プロバイダー用にAIが並列実装
      
木曜: 2FA実装(SMS, Authenticator対応)
      
金曜: 統合テスト、ドキュメント整備
      スプリントレビューでデモ

このスピード感、人間だけじゃ絶対無理だろうな。でも品質は落ちないかも。

品質保証・テストフェーズ

作ったはいいけど、バグがないか心配。

ここでデジタル・アサシン教団型の出番かも。

[QAマネージャー(人間):山の長老]
    「このリリース、絶対にバグは出せない」
            |
    ├─[要塞AI-1:機能テスト特化]
    │   │
    │   ├─ 精鋭AI:画面遷移テスト
    │   ├─ 精鋭AI:API整合性テスト
    │   └─ 精鋭AI:エッジケーステスト
    │
    ├─[要塞AI-2:性能テスト特化]
    │   │
    │   ├─ 精鋭AI:負荷テスト
    │   ├─ 精鋭AI:メモリリーク検出
    │   └─ 精鋭AI:レスポンス測定
    │
    └─[要塞AI-3:セキュリティ特化]
        │
        ├─ 精鋭AI:脆弱性スキャン
        ├─ 精鋭AI:ペネトレーション
        └─ 精鋭AI:依存関係チェック

もしこれが実現したら、テスト結果がすごいことになりそう:

  • 機能テスト:1,247ケース実行、バグ23個発見
  • 性能テスト:想定の5倍負荷でメモリリーク発見
  • セキュリティ:SQLインジェクション脆弱性を2箇所検出

人間のテスターが1週間かけて見つけられないバグを、3時間で全部見つけるかも。

しかも、修正案まで提示してくれたら最高。「このコードに置き換えれば直ります」って。

本番障害対応

金曜の夜11時。本番でエラーが出た。

こんな時はテンプル騎士団式。戦闘力と分析力と損害計算を同時にやれそう。

[インシデントコマンダー(人間):総長]
    「障害発生!全員配置につけ!」
            |
    [中央金庫AI:状況管理]
    「現在の状況を記録・保全」
            |
    ├─[修道AI:原因分析]
    │   │
    │   ├─ ログ分析
    │   ├─ 直前の変更確認
    │   └─ 相関関係調査
    │
    ├─[騎士AI:即応対処]
    │   │
    │   ├─ 暫定対処実施
    │   ├─ ロールバック判断
    │   └─ スケールアウト
    │
    └─[銀行AI:影響分析]
        │
        ├─ 影響ユーザー数
        ├─ 売上損失計算
        └─ SLA違反確認

障害対応がこんな風に進んだら:

23:00 アラート発生
23:01 騎士AI「DB接続エラー。コネクションプール枯渇」
23:02 騎士AI「暫定対処:コネクションプール拡大」
23:05 修道AI「根本原因:18時のデプロイ。クエリーにN+1問題」
23:10 銀行AI「影響:売上300万円/時。SLA違反まで50分」
23:15 人間「ロールバック実施を決定」
23:20 全システム正常化
23:30 修道AI「再発防止策:クエリー最適化のコード生成完了」

人間は判断だけ。実作業は全部AIがやってくれる。

事後レポートまで自動生成されたら、月曜の朝には経営層向けの報告書ができてるかも。

新技術のR&D

「そろそろ新しい技術を取り入れたい」

こんな時は戦国大名式。競争と協調のダイナミズムが活きそう。

[CTO(人間):天下人]
    「次の技術トレンドを探せ!」
            |
    ├─[武田家AI:AI/ML専門]
    │   ├─ 最新論文調査
    │   ├─ OSSプロジェクト分析
    │   └─ 実装可能性評価
    │
    ├─[上杉家AI:Web3専門]
    │   ├─ ブロックチェーン動向
    │   ├─ DeFiプロトコル分析  
    │   └─ ガス代最適化研究
    │
    ├─[毛利家AI:エッジコンピューティング]
    │   ├─ IoTデバイス連携
    │   ├─ 5G活用方法
    │   └─ レイテンシー削減
    │
    └─[北条家AI:セキュリティ]
        ├─ ゼロトラスト
        ├─ 量子耐性暗号
        └─ プライバシー技術
            |
        [合戦場AI]
        (PoCプロジェクト)

R&Dプロセスがこんな感じになったら面白そう:

第1週:各大名AIが最新技術を調査

  • 武田家「GPT-4oの画像認識がすごいらしい」
  • 上杉家「o3の手数料が劇的に下がったみたい」
  • 毛利家「エッジでのAI推論が実用レベルになったかも」
  • 北条家「パスキーが主流になりつつあるっぽい」

第2週:それぞれがPoCを作成

  • 武田家:画像から自動コード生成のデモ
  • 上杉家:マイクロペイメント実装のプロトタイプ
  • 毛利家:店舗でのリアルタイム在庫管理システム
  • 北条家:パスワードレス認証の実装

第3週:合戦(プレゼン大会)
各AIが自分の技術の優位性を主張

第4週:人間が判断
「エッジAIとパスキーを次期プロダクトに採用しよう」

競争があるから、それぞれが本気で調査しそう。でも最後は協力して実装する。

グローバル分散開発

インドとベトナムと日本で、24時間開発を回したい。

ここはAI東インド会社型(倫理面は改良版)かな。

[プログラムディレクター(人間):取締役会]
            |
    [統括AI:CEO]
    「24時間、止まらない開発」
            |
    ├─[日本AI:品質管理担当]
    │   営業時間:9:00-18:00 JST
    │   ├─ コードレビュー
    │   ├─ アーキテクチャ確認
    │   └─ 顧客対応
    │
    ├─[インドAI:大量開発担当]
    │   営業時間:13:30-22:30 JST
    │   ├─ 機能実装
    │   ├─ バグ修正
    │   └─ テスト作成
    │
    └─[ベトナムAI:保守運用担当]
        営業時間:11:00-20:00 JST
        ├─ 環境構築
        ├─ デプロイ作業
        └─ 監視設定

24時間開発サイクルがこんな感じで回せたら:

日本時間 9:00 - プロダクトオーナーが優先順位設定
        10:00 - 日本AIが設計レビュー、詳細仕様作成
        13:30 - インドAI稼働開始、実装スタート
        15:00 - 日本AIとインドAIで中間確認
        18:00 - 日本AI終了、引き継ぎ完了
        20:00 - ベトナムAIも参加、3拠点体制
        22:30 - インドAI終了、ベトナムAIに引き継ぎ
        23:00 - ベトナムAIがデプロイとテスト
        
翌朝 9:00 - 日本AI「昨日の機能、本番反映完了してます」

タイムゾーンの違いを活かして、本当に24時間開発が実現できそう。

しかも、各国の特性(日本の品質、インドの開発力、ベトナムのコスト効率)を活かせるかも。

アジャイル・スクラムでの日常運用

2週間スプリントを回す日常。

ここはハンザ同盟2.0型が最適かも。自律と協調がうまくいきそう。

[スクラムマスター(人間):ハンザ総会議長]
            |
    ├─[フロントエンドAI都市]
    │   市長:React AI
    │   ├─ UI/UXデザインAI
    │   ├─ コンポーネント実装AI
    │   └─ E2EテストAI
    │
    ├─[バックエンドAI都市]
    │   市長:Node.js AI
    │   ├─ API設計AI
    │   ├─ ビジネスロジックAI
    │   └─ 単体テストAI
    │
    └─[インフラAI都市]
        市長:Kubernetes AI
        ├─ 環境構築AI
        ├─ CI/CD AI
        └─ モニタリングAI
            |
        週1回の都市間会議
        (スプリント計画/振り返り)

スプリントがこんな感じで進んだら理想的:

月曜(スプリント計画):

  • 人間「今回はユーザー管理機能」
  • 各都市が見積もり「フロント3日」「バック2日」「インフラ1日」
  • 自動的にタスク分解、依存関係を整理

火曜〜木曜(開発):

  • 各都市が自律的に開発
  • インターフェースは自動調整
  • 問題があれば都市間で直接交渉

金曜(スプリントレビュー):

  • 統合された成果物をデモ
  • 各都市が成果を報告
  • 次スプリントの改善点を議論

このスタイルのいいところは、マイクロマネジメントが不要になりそうなこと。各「都市」が勝手に最適化してくれる。

人材育成・新人教育

新しいメンバーが入ってきた。早く戦力化したい。

サイバー・イエズス会型の教育システムが光りそう。

[教育責任者(人間):総長]
    「3ヶ月で一人前のエンジニアに」
            |
    [教育理念AI:カリキュラム設計]
    「この人の特性に合わせた教育プラン」
            |
    ├─[初等教育AI:基礎]
    │   月1:プログラミング基礎
    │   ├─ 変数とデータ型
    │   ├─ 制御構造
    │   └─ 関数とクラス
    │
    ├─[中等教育AI:応用]
    │   月2:実践的開発
    │   ├─ Git/GitHub
    │   ├─ REST API
    │   └─ データベース
    │
    └─[高等教育AI:実践]
        月3:プロジェクト参加
        ├─ コードレビュー
        ├─ 設計書作成
        └─ 本番デプロイ

教育プロセスがこんな風に進化したら:

入社初日:

  • 教育理念AI「適性診断の結果、視覚的学習が効果的みたいです」
  • 初等教育AI「では、図解多めで進めましょう」

1週間後:

  • 初等教育AI「基礎の理解度80%。次は実践的な課題を」
  • 個別最適化された演習問題を生成

1ヶ月後:

  • 中等教育AI「実際のプロジェクトコードを使って学習しましょう」
  • 本物のプルリクエストを題材に

3ヶ月後:

  • 高等教育AI「もう一人で機能追加できそうですね」
  • 人間「じゃあ次スプリントから実戦投入しよう」

従来の画一的な研修と違って、個人の特性とペースに完全に合わせられそう。しかも、24時間いつでも質問できる。

歴史から学べそうな運用の知恵

これらのフォーメーションを考えてみて、いくつか気づいたことがあります。

1. 組織は生き物

ローマ軍団も、最初から完璧だったわけじゃない。カンナエの戦いでハンニバルに大敗したり、ゲルマン人に苦戦したり。

でも、そのたびに組織を改良してきた。マニプル戦術も、コホルト戦術も、失敗から生まれた。

AIフォーメーションも同じかも。最初から完璧を求めない。使いながら改良していけばいい。

2. 文化の重要性

イエズス会が450年続いてる理由。それは「霊操」による価値観の共有。

AIにも「価値観」が必要になりそう。単にコードを生成するだけじゃなく、「なぜそのコードを書くのか」を理解させる。

もしAIが「このコード、動くけど保守性が悪いです」って指摘してきたら、ちょっと感動するかも。

3. 適材適所

モンゴル軍は、森林では弱かった。騎兵が動けないから。

同じように、各フォーメーションにも得手不得手がありそう。

  • スピード重視なら遊牧帝国型
  • 品質重視ならイエズス会型
  • 情報戦ならヴェネツィア型

状況に応じて使い分ける。時には組み合わせる。

4. 人間の新しい役割

チンギス・ハーンは、自分で弓を引かなかった。でも、最強の軍隊を作った。

現代の私たちも、コードを書かなくなるかもしれない。でも、価値は下がらない。むしろ上がるんじゃないかな。

なぜなら、「何を作るか」「なぜ作るか」は、人間にしか決められないから。

5. 倫理の重要性

東インド会社は、利益を追求しすぎて、最後は解体された。

アサシン教団も、手段を選ばなすぎて、敵を作りすぎた。

AIも同じかも。効率だけを追求すると、大事なものを失う。

これから先の話

歴史を振り返ってみて思うのは、組織の形は時代とともに変わるけど、本質は変わらないってこと。

  • 人をどう動かすか
  • 目的をどう達成するか
  • 価値をどう生み出すか

これらの問いは、2000年前も今も同じ。

ただ、道具が変わった。剣がキーボードに、馬がAIに。

でも、それを使う人間の知恵と判断力が重要なのは、変わらない。

私たちは今、歴史上最強の道具を手に入れようとしている。あとは、それをどう使うか。

ローマのように規律正しく?
モンゴルのように機動的に?
ハンザのように協調的に?
イエズス会のように価値観を大切に?

答えは一つじゃない。状況に応じて、柔軟に。

でも、一つだけ確かなのは、歴史から学べることは、まだまだたくさんあるってこと。

温故知新。古きを温ねて新しきを知る。

2000年前の知恵が、最先端のAI開発に活きるかもしれない。

これからのAI組織、どんな形になっていくんだろう。歴史を参考にしながら、でも全く新しいものを作っていく。

そんな時代の入り口に、私たちは立ってるのかもしれませんね。

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