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【保存版】Google Antigravity 完全攻略ガイド|次世代 "エージェント型" IDEのすべてを使い倒すチートシート

Last updated at Posted at 2025-11-20

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はじめに

Google Antigravityがリリースされました。

「Cursor, Windsurf...またAI搭載エディタか」って思いませんでした?
僕も最初そう思ってたんです。

でもね、ドキュメント読み込んでいくうちに、ちょっと考えが変わりました。

Google Antigravityって、単なる「AI補完付きエディタ」じゃないんです。
「エージェント(自律思考AI)」が主役の開発環境なんですよね。

ブラウザ操作から複数リポジトリの同時開発まで、未来の機能がてんこ盛り。

この記事を読めば、Antigravityの全体像がつかめるようになってます。
少し長くなりますが、コーヒー片手にお付き合いください。


目次

  1. Antigravityとは何か?
  2. インストールと準備(ここ超重要)
  3. 基本画面とナビゲーション
  4. 最強の相棒「Agent」を理解する
  5. エディタ機能:TabとCommand
  6. 成果物「Artifacts」とタスク管理
  7. 革命的機能:Browser Agent
  8. Agent Manager:全知全能の管理画面
  9. 拡張機能:MCPとKnowledge
  10. 設定・制限・FAQ

1. Antigravityとは何か?

Google Antigravityは、従来のIDE(統合開発環境)を「エージェントファースト」の時代へと進化させるプラットフォームです。

VS Codeベースの親しみやすいUIを持ちながら、その核となるのは 「Agent(エージェント)」

エージェントは単にコードを書くだけじゃなくて、ターミナル操作、ブラウザでの検証、そしてプランニングまでを自律的に行います。

これ、すごくないですか?

今までのAIエディタって「ここ直して」って頼む感じでしたけど、Antigravityは「この機能実装しておいて」って頼んだら、計画立てて、コード書いて、ブラウザで動作確認までしてくれるイメージ。

まさに「グラビティ(重力)」から解き放たれるような身軽さ。
そういう思想がネーミングに込められてるのかなと。

主なコア機能

  • Editor: AI搭載のVS Codeベースエディタ
  • Agent Manager: 複数のワークスペースやエージェントを一元管理する司令塔
  • Browser Agent: エージェントが自らブラウザを操作してタスクを実行
  • MCP (Model Context Protocol): 外部ツールやDBと接続する標準プロトコル

2. インストールと準備(ここ超重要)

まずはここから。
使い始めるための要件がいくつかあるんですけど、ここでつまずく人けっこういそうなので、しっかり確認しておきましょう。

ダウンロード

・Google Antigravity Download
 URL: https://antigravity.google/download

から入手可能です。

システム要件

自分のPCが対応しているかチェックしましょう。

macOS:

  • Appleのセキュリティアップデートがサポートされているバージョン(通常は現行+過去2バージョン)
  • 最低要件: macOS 12 (Monterey)
  • 注意:X86 (Intel Mac) はサポートされていません。Apple Silicon (M1/M2/M3/M4等) 必須です

ここ、めっちゃ大事なポイント。
Macユーザーの方、Intel Macだと動かないみたいです。M1以降のマシンのみ対応。

Windows:

  • Windows 10 (64 bit)

Linux:

  • glibc >= 2.28, glibcxx >= 3.4.25 (Ubuntu 20, Debian 10, Fedora 36, RHEL 8など)

Linuxユーザーの方もglibcのバージョンには注意してくださいね。

認証と利用可能地域

アカウント:
現在は個人のGoogleアカウント(@gmail.com)のみ対応。
Workspaceアカウント(企業用など)は、たとえ個人利用でもNGです。

会社のメールアドレスでログインしようとして「あれ?」ってなる人、続出の予感。
今はパブリックプレビューなので、個人のGmailを使いましょう。

地域:
日本(Japan)を含む多くの国で利用可能ですが、リストにない国では使えません。
日本は対象国に入ってるので安心。


3. 基本画面とナビゲーション

Antigravityには大きく分けて2つの「顔」があります。

  1. Editor (エディタ): コードを書くいつもの画面
  2. Agent Manager (エージェントマネージャー): エージェントを指揮する管理画面

image.png

画面の切り替え

このショートカットだけは覚えて帰ってください。

Cmd + E (Mac) / Ctrl + E (Windows)

エディタとマネージャーを一瞬で切り替えます。

Cmd + E でサクサク切り替えるのがAntigravity流の基本動作になりそう。
エディタの左上にあるボタンからも切り替えられますよ。


4. 最強の相棒「Agent」を理解する

Antigravityの心臓部、それが「Agent」です。

使用モデル (Models)

image.png

なんと、Googleのモデルだけでなく、他社のモデルも選択可能です(ドキュメント記載ベース)。
会話のプロンプトボックス下のドロップダウンで選択します。

  • Gemini 3 Pro (High / Low) - Googleの最新フラッグシップ
  • Claude Sonnet 4.5 (通常版 / Thinking版)
  • GPT-OSS

ユーザーのターンごとにモデルを切り替えられるので、「推論はClaudeで、実装はGeminiで」みたいな使い分けもできそう。

エージェントモード (Agent Modes)

image.png

タスクの重さに応じてモードを選べます。

1. Planning Mode (計画モード)

  • 用途: 複雑なタスク、深いリサーチ、共同作業
  • 挙動: いきなりコードを書かず、まずは「Task Groups」や「Artifacts(計画書)」を作成して、じっくり考えます

2. Fast Mode (高速モード)

  • 用途: 変数名の変更、簡単なバッシュコマンド実行など
  • 挙動: 計画を飛ばして、即座にタスクを実行します

基本は「Planning」で良さそうですね。
エージェントが暴走しないように、ちゃんと計画を立ててくれるのは安心感があります。
「Fast」は従来のチャットAIっぽい使い心地かなと。

ファイルアクセス権限

image.png

デフォルトでは、エージェントは「現在のワークスペース」と「~/.antigravity/(設定ファイル等)」しか触れません。

設定: Agent > Non-Workspace File Access で外部ファイルへのアクセスを許可できますが、セキュリティ的に要注意です。


5. エディタ機能:TabとCommand

エージェントだけでなく、コードを書く際のアシスト機能も強力です。

Tab (Supercomplete)

単なるオートコンプリートを超えた「スーパーコンプリート」。

  • Supercomplete: カーソル位置だけでなく、ファイル全体を見て、変数名の変更などを同時に提案してくれます
  • Tab-to-Jump: 次に編集すべき場所へカーソルをジャンプさせます
  • Tab-to-Import: 未定義のクラスなどを使うと、自動でimport文を提案・追加してくれます

Tabキーを押すだけで、import文の追加から次の編集箇所の移動までやってくれるなんて...。
「Tabキー連打してたら仕事終わってた」みたいな未来が来るかも?

Command

自然言語でコードを生成・編集する機能です。

ショートカット: Cmd + I (Mac) / Ctrl + I (Win)

使い方:

  • エディタ上で: 「ログインフォームのReactコンポーネントを作って」
  • ターミナル上で: 「ポート3000を使ってるプロセスをキルして」

6. 成果物「Artifacts」とタスク管理

エージェントは仕事の結果を 「Artifacts(アーティファクト)」 という形で提出します。
これがAntigravityの最大の特徴の一つ。

主なArtifactsの種類

1. Implementation Plan (実装計画書)
image.png

  • エージェントがコードを変更する前に作る計画書
  • 重要: ユーザーはこれを「Review (レビュー)」して、コメントで修正指示を出せます。OKなら「Proceed」で実行

2. Task Listimage.png

  • リサーチ、実装、検証などのToDoリスト。進捗状況がリアルタイムで見れます

3. Walkthrough
image.png

  • 作業完了後の「まとめ」。変更内容の要約や、スクリーンショットなどが含まれます

4. Screenshots / Browser Recordings
image.png

  • ブラウザ操作の証拠画像や動画
  • 「ブラウザで見て確認して」とプロンプトを打つと実際にブラウザを確認してれます。

 

ちなみに、私のmacでは最初動かず、、、以下実施でうまく動きましたメモシェアです。

image.png
Antigravityインストール後に手作業で

・アクセシビリティをON
・Antigravityユーザー認証をGoogle Workspaceユーザーではなく個人ユーザーに切り替え
・Mac自体を再起動してAntigravityを開く
・「ブラウザで見て確認して」とプロンプトを打つと承認ボタン出る
・Antigravity Browser Extensionを開いたブラウザで拡張機能インストール( https://chromewebstore.google.com/detail/antigravity-browser-exten/eeijfnjmjelapkebgockoeaadonbchdd )

でBrawser機能使えるようになりました🙌
うまく動かない方ぜひお試しください。

レビューポリシー設定

image.png

エージェントがいちいち許可を求めてくるのが面倒な場合、設定で変更できます。

  • Request Review: 常に人間がレビューする(デフォルト推奨)
  • Agent Decides: エージェントが自信があるときは勝手に進める
  • Always Proceed: ノーチェックで突き進む(勇者向け)

最初は「Request Review」にしておきましょう。
エージェントの提案が意図と違うことはよくあるので、実装前にコメントで軌道修正できるのはめちゃくちゃ便利です。


7. 革命的機能:Browser Agent

image.png

Antigravityの真骨頂、ブラウザ操作機能です。

何ができるの?

  • 操作: クリック、スクロール、入力、コンソールログの読み取り
  • 視覚: スクリーンショット、DOMのキャプチャ、動画撮影
  • 独立性: 「Separate Chrome Profile」で動作します。つまり、普段使いのChromeのクッキーやログイン状態とは隔離されます

「ローカルサーバー(localhost:3000)で立ち上げたアプリの動作確認をして」みたいなタスクを丸投げできるわけです。

しかも別プロファイルだから、自分のGmailセッションが切れたりする心配もなし。
考えられてるな〜。

Browser Subagent

メインのエージェントとは別に、ブラウザ操作に特化したモデル(Gemini 2.5 Pro UI Checkpointなど)が裏で動きます。

操作中は、ブラウザ上に青い枠とアクション内容が表示され、人間が邪魔しないようにロックされます。

セキュリティ(Allowlist / Denylist)

勝手に怪しいサイトに行かないよう、2段階の保護があります。

1. Denylist: Googleが管理する「危険なURLリスト」。アクセス不可
2. Allowlist: ユーザーが許可したURLリスト

  • リストにないサイトに行こうとすると、「許可しますか?」とポップアップが出ます

Chrome Extension

Antigravityがブラウザを制御するために必須の拡張機能です。
初回起動時にインストールを求められます。

🔗Antigravity Browser Extension - Chrome ウェブストア
  URL: https://chromewebstore.google.com/detail/antigravity-browser-exten/eeijfnjmjelapkebgockoeaadonbchdd


8. Agent Manager:全知全能の管理画面

image.png

Cmd + E で開く、もう一つの画面です。

Workspaces (ワークスペース)

image.png

複数のプロジェクト(フォルダ)を同時に管理できます。
サイドバーからフォルダを選んで、それぞれのワークスペースで別のエージェントを走らせることが可能。

複数のリポジトリを行き来するシニアエンジニアには最高の機能。
Aのプロジェクトでビルド待ちの間に、Bのプロジェクトのバグ修正をエージェントに指示する...なんてマルチタスクが可能になります。

Inbox (インボックス)

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全てのスレッドの通知センター。
「ターミナルコマンドの実行許可待ち」「ブラウザ操作の許可待ち」などのタスクがここに集約されます。

Playground (プレイグラウンド)

image.png

特定のフォルダに紐付かない、一時的な実験場。
「ちょっとこのコード試したい」という時に使い、気に入ったら後でワークスペースに保存(Move)できます。


9. 拡張機能:MCPとKnowledge

Antigravityをさらに賢くする機能たちです。

MCP (Model Context Protocol)

エディタと外部ツールを繋ぐ規格です。

何ができる?

  • Postgresのスキーマを読み込んでSQLを書かせる
  • Linearのチケットを作成する
  • Notionのドキュメントを検索する

導入方法: エディタ上部の「...」メニュー > MCP Store からインストール

image.png

これ、今話題のMCPです。
コンテキスト(文脈)として外部ツールの情報をAIに渡せるので、「Linearのチケット #123 の内容に基づいて修正して」みたいな指示が通るようになります。

Knowledge (ナレッジ)

image.png

Antigravityの「記憶」です。

会話の中で得た重要な洞察、パターン、解決策を自動的に「Knowledge Item」として保存します。
次回以降、エージェントはこの記憶を参照して、より賢く振る舞います。


10. 設定・制限・FAQ

最後に、知っておくべき細かい仕様です。

料金プラン

image.png

2025/11/20現在は No-cost Public Preview(無料プレビュー) です。

Rate Limits (制限):

  • 5時間ごとにクォータ(利用枠)がリセットされます
  • 一般的な使用なら上限には達しない設計ですが、使いすぎには注意

便利な設定 (Settings)

Cmd + , で設定を開けます。

Terminal Command Auto Execution:
image.png

  • Off: 常に許可を求める
  • Auto: エージェントが判断
  • Turbo: リスクのあるコマンド以外はガンガン実行(上級者向け)

Theme

image.png

VS Codeベースなので、お好みのテーマが使えます。

よくある質問 (FAQ)

Q: PCがスリープしたらどうなる?
A: エージェント稼働中は、AntigravityがPCのスリープを阻止してくれます。

Q: 拡張機能は使える?
A: Open VSX marketplaceからVS Code互換の拡張機能をインストール可能です。

Q: サポートは?
A: プレビュー期間中は antigravity-support@google.com へ(英語推奨)。


まとめ

Google Antigravityは、単なるコード補完ツールではなく、 「一緒に働いてくれるAI同僚」 をPCの中に住まわせるような感覚のツールです。

ここがすごい

  1. Agentが計画・実装・ブラウザ確認まで自律的にやってくれる
  2. Artifactsで成果物をレビューしながら進めるので、AI任せでも安心
  3. Browser AgentでWebアプリの動作確認まで自動化できる

今はまだプレビュー版ですが、これからの開発スタイルのスタンダードになる可能性を秘めています。

Mac (Apple Silicon) ユーザーの方は、ぜひ今すぐダウンロードして、未来の開発体験を味わってみてください。

最後まで読んでくれてありがとうございます。長かったですよね。
でも、これだけの機能が詰まってるんです。

ぜひ実際に触ってみて、エージェントがブラウザを勝手に動かし始めた時の「おぉ...」という感動を味わってください。

それでは、良いコーディングライフを。

参考

・Google Antigravity
  URL: https://antigravity.google/

・Google Antigravity Documentation
  URL: https://antigravity.google/docs/browser

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