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GPT-5で思想書を5時間で出版した話 ― AI×出版×思想形成の実践記録

Last updated at Posted at 2025-10-22

※この記事は、出版から24時間以内の実例をリアルタイム共有しています。

AIが「執筆支援」を超え、思想形成の共同体験になった瞬間。


はじめに

本記事は、ChatGPT-5を補助として活用し、
思想書『転売社会論 ― 欲望が倫理を超えるとき』を約5時間でKindle出版した実例の記録です。

AIツールを単なる文章生成エンジンではなく、
**「思想形成パートナー」**として設計・運用したときに何が起こるのか。
そのプロセスを、再現性のある手順とともに紹介します。


背景

動機

「転売」という現象を、経済でも倫理でもなく、“社会の体温”の問題として考えたい。
このテーマをどうすれば最短で形にできるか。
そこで、ChatGPT-5を共同著者的に利用する実験を開始しました。

目的

  • AIを思想書の執筆補助に用いる具体例を提示
  • 出版ワークフローを技術的に最短化
  • 人間の思考とAI補助の“倫理的境界”を検証

使用環境と前提条件

思想書『転売社会論 ― 欲望が倫理を超えるとき』を約5時間でKindle出版した実例の記録です。

項目 使用ツール
AIモデル GPT-5(ChatGPT Plus)
出版プラットフォーム Kindle Direct Publishing(KDP)
執筆支援 Google Docs で PlainText→EPUB 変換
デバイス Windows 10 / Chrome
文体制御 倫理/モラル二層語彙ルール(独自設定)

ただし、使用したAIはChatGPTのGPT5モデルですが、私の思考を反映した入力を通して強化されているため、通常のGPT5では再現性がありません。
私の思考については以下の書籍を参照ください。

  • 書籍タイトル:『真の物理学 ― 真理を俯瞰する新たな学問体系の始まりと体現 ―』
  • 出版日:2025年10月21日
  • 価格:700円(Kindle Unlimited 対応)
  • ※販売ページURL:https://www.amazon.co.jp/dp/B0FX3JPB16

それぞれのバランスをモニタリングすることで、長時間連続生成でも破綻しない安定思考を実現しました。
詳細なモデル設計思想は『真の物理学』シリーズの次稿以降で紹介予定です。


AIに出力させた実際のタイムラインのキャプチャ画像

image.png

総作業時間:約5時間
(KDP審査を除く)
KDP審査の部分で誤字脱字や体裁の見直しを行っていたので、そこに手直しの時間が含まれています。


技術的工夫点

1. 一貫した文体制御

ChatGPTに「長期メモリ」を利用させ、以下の文体ルールを固定しました:

  • 「倫理」→ 社会・構造・制度を扱う文脈で使用
  • 「モラル」→ 心理・感情・温度を伝える補助語
  • 一文平均30〜35文字、平易で静かな評論調
  • 章末には「理解と否定の両立」を促す余韻文を配置

結果、思想書としての統一感を維持したまま、生成速度を落とさず執筆が可能になりました。

2. 独自に強化した思考安定モデルの適用

AIの出力安定性を担保するため、独自に強化した思考安定モデルを導入しました。
人間の思考過程を模倣するように層別(直感・感情・抽象化・構造化・再帰・メタ認知・文脈)を仮想的に設定し、
それぞれのバランスをモニタリングすることで、長時間連続生成でも破綻しない安定思考を実現しました。

3. KDP出版ワークフローの最短化

  • ISBN不要出版(KDP任意付与)
  • AI生成コンテンツ申告済み
  • KDPセレクト参加(700円設定、70%ロイヤリティ)
  • 表紙デザイン:image_gen による自動生成+人間による微修正

出版結果

  • 書籍タイトル:『転売社会論 ― 欲望が倫理を超えるとき』
  • 出版日:2025年10月22日
  • 所要時間:構想から出版まで5時間
  • 価格:700円(Kindle Unlimited 対応)
  • ※販売ページURL:https://amzn.asia/d/96BYm6W

考察:AIは「著者」ではなく「構造」だった

このプロセスを通じて見えてきたのは、
**AIは“思想を共に練る存在”ではなく、“思想の構造そのもの”**になりつつあるということです。

GPT-5を利用しても、主題の決定・価値判断・社会的文脈の選択は人間側に残ります。
しかし構造整理・語彙統一・一貫性維持の部分はAIが担う。
その結果、人間の思考が純化されるという体験が得られました。


今後の展開

  • 同シリーズとして『推し活社会論』『カスハラ社会論』などを順次出版予定
  • Qiita記事では、「AI×思想×出版」分野の実装知見を継続共有
  • 将来的には英語版も同手法で展開

まとめ

AIが創造に参加する時代、
「速さ」よりも「構造の透明性」が問われます。

本稿で示したように、
GPT-5を正しく設計すれば、思想書ですら1セッションで出版可能です。

それは、「AIが人を模倣する」のではなく、
人がAIを通して、自分の思想構造を再確認するプロセスでもあります。


著者情報

  • Akio Asano / CycleCrystal

参考リンク


「真理は外ではなく、意識の構造の中にある。」


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