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VimAdvent Calendar 2017

Day 7

僕とVimの1年間

Last updated at Posted at 2017-12-06

はじめに

この記事はVim Advent Calendar 2017の7日目の記事です。

この記事では、筆者とVimの出会いと日々、そしてこれからについて記しています。
まだ1年と少しという短いVimとの日々を振り返りながら、読者の皆さんにVimの魅力を伝えることをゴールとします。

ただの年末のテンションから生じた叙事詩的なテキストなので、お気軽にお楽しみください。

筆者

筆者のプロフィールはざっくりと以下の通りです。

  • ソフトウェアエンジニア暦は1年3ヶ月
  • 組み込みの業界で開発者として勤務
  • 文系卒(歴史学)
  • 前職ではアパレルの販売職を5年ほど務めた

Vimとの出会い

僕とVimの出会いは、ソフトウェアエンジニアとしてデビューする、数ヶ月前(2016年、8月頃)でした。

ソフトウェアエンジニアへ転職するべく、半年弱の組み込みの開発の教育を受けていた時のことでした。
当時は、時間もたくさんあったので、Raspberry Piに電子部品を組み合わせてよく遊んでいました。
その手の手順書には、「vim xxxで設定ファイルを開く」といった、内容のものが時々あり、
それが最初にVimを開いた瞬間だったと記憶しています。

そしてその時は、やはりというか、お決まりの、

「なんだこれ!!!!!!!!!!!!」
「入力できひん!!!!!!!!!!」
「終了できひん!!!!!!!!!!」

という状態へ陥り、第一印象は最悪でした。

「こんなんnanoで開いたらええやんけ」
当時はそう思ったりしていました。

Vimとの再会

Vimの洗礼を受けてから2ヶ月後、教育のカリキュラムはLinux(CentOS, 組み込みLinux)を使用したものとなっていました。
そこでVimと再会することとなります。

そのカリキュラムのテキストでは、様々な編集は全てVimで行うようになっていました。
今思えばなかなか「いい」テキストだったと思います。

そこで筆者は幸いにも、じわじわとVimに馴れていくことができました。
ググると出てくる様々なコマンド。(ddで行削除とか、置換コマンドsubstituteとか)
偶然ながら、僕に「テキストエディタ」というものの強力さをはじめに教えてくれたのは、Vimでした。

Vimとの意気投合

そして、その2ヶ月後、いよいよソフトウェアエンジニアとしてデビューを果たします。

その現場の上司は、エクストリームなVimmerでした。
これも僕にとっては幸運なことでした。

そして、その現場に入って、Vimを使う上でとんでもない誤りをしていたことをその上司に指摘されます。

「カーソル移動を十字キーで行っていた」 のです。
Vimにはノーマルモードとhjklキーによる移動という、素晴らしいカーソル移動手段があることの、
その重要性をないがしろにしていたのです。

これの修正には大いに苦労をしました。
そもそも、タッチタイプも満足にできなかったヒヨッコプログラマだった僕は、
必死でVim経由でタイピングの特訓を行いました。

その甲斐もあって、エンジニアになって一月が経つ頃には、
Vimでタイプすることが、とてもとても気持ちのいいことになっていました。

それにより、Vimといよいよ意気投合ができたと感じました。
そして、Vimと僕との毎日が始まっていきました。

Vimとの1年

そして、Vimと働きだしてからの1年は、いつでもVim共にあったと振り返っています。

ソースコードを書くとき。
簡単なテキスト処理をするとき。
社内のイントラネットへ書き込む内容を編集するとき。
バイナリを開くとき。
ソースの差分をとるとき。
Gitのコマンドを実行するとき。
IDEのテキストオープンをリモートでジャックするとき
……

実質的にVimは僕にとってはIDEとして働いていてくれたと考えています。

そして、ソフトウェアの中でも、テキストエディタというものへ特別な興味を抱かせてくれたと感じています。

ちなみに、Vimの一番好きなところは、「小さなコマンドの組み合わせで多彩な機能を実現している」ことです。
Unix的で素敵。

Vimとのこれから

僕はVimは世のテキストエディタ群において、文化的に以下のような位置づけと考えています。

「文化の黎明期から隆盛期にかけて登場する、最も文化的で格式性に富んだものごと」

まあ、スターウォーズでいう、ライトセーバーみたいなイメージです。笑

だから、今後Vimのような思想をもったエディタはきっと現れないと考えています。
そして、人間がテキストベースのインターフェースでコンピュータとコミュニケーションができる限り、
その思想は不変であり続けると考えています。

というわけで、今後は自分もVimが好きで、テキストエディタが好きな人間として、
微力ながらVimのコミュニティに貢献していきたいと考えています。

まとめ

そんなこんなでダラダラと筆者とVimのあれこれをご紹介しました。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

この記事も、edited by Vim 100%でお送りしました。

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