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就活のときに聞いた「主体性」とは何だったのか?

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そろそろ、新卒の新入社員が入ってくる時期になりました。そして、就職活動が本格化する時期にもなりました。時々、社員座談会に出席して、思ったことがありました。就職活動をしているときに見たり聞いたりした「主体性」って結局なんだったのだとう?と。

就活の企業説明会では、求める人物像に必ずといっていいほど、「主体性がある人」「能動的な人」「自ら進んで行動する人」が掲げられていました。さらに、社員の方とお話をして、活躍している人の特徴を質問すると、だいたい「主体性のある人(意訳)」のような回答をもらいました。当時、「主体性って何だろう?」って思っていました。嚙み砕いて理解できていなかったように思います。

自分が社会人になって少し経験を積み、就活をしていた時とは別の景色を見ているので、あの就活のときの疑問の答え合わせをしてみしょうと思います。

※あくまで、個人的な意見となります。

就職活動をしていたときに考えていた「主体性」

就活当時「主体性」とは、「積極性」 のことだと思っていました。
「自分から発言すること」のようなイメージでした。極端に言えば、「会議で自分の考えが言えて、発言回数が多いこと」です。

「能動的」、「自ら進んで~」などの言葉もそうですが、主体的な行動で一番イメージしやすかったのが「会議中の発言」だったからかもしれません。(ドラマの見過ぎですかね、、)

自分から行動を起こすイメージはあったのですが、もう少し正確にとらえる言葉やイメージをもっていませんでした。

社会人を少し経験した今の自分が考える「主体性」

社会人を少し経験して、就職活動の景色とは別の景色を見るようになりました。その自分が考えてみると、、

「主体性」とは、「タスクを自分事に捉えて、最適解を探し続け、最後までやりきること」 です。

まず、「タスクを自分事に捉える」とは、その後の部分の前提です。タスクや役割を自分事に捉える、つまり、他人や環境のせいにするのではなく、自分にベクトルを向ける意味です。自分がやりきるぞ!って覚悟を決めることでもあります。

また、「最適解を探し続け」とは、行動を指します。ポイントなのは、「解答」ではなく、「最適解」であることです。結論は誰から与えられるものではなく、限りある制約の中でもっともベターな解決策だからです。そして、地味な作業だとしても、コツコツと進めることも大事なので、「探し続ける」という表現をしました。

さらに、「最後までやりきる」とは、結果を出すということです。過程が評価されることはあまりなく、お客様との約束を守れるなどの結果が求められるからです。

答え合わせ

就活時に思い描いた「主体性」を採点すると、△です。

社会人になって思う「主体性」にも「積極性」という要素は入っていると思いますが、「積極性」だけでは十分に説明しきれていないように思います。また、言うだけではなく、「最後までやりきる」という要素も欲しいです。

ただ、「自分から行動を起こす」というイメージを持てているのは、とてもよいです。活躍している社会人への解像度が上がると、具体的な言葉がはまるようになりますね。

なぜ主体性のある人が活躍できているのか?

次の疑問です。なぜ主体性のある人が活躍できているのでしょうか?

それは、最適解を探し続け、最後までやりきる人は、質の高いアウトプットを出すからです。また、よい結果を出すので、周りからの信頼も高く、周りに良い影響を与えるからです。

例えば、主体性のある人は次のような動きをします。
リーダーが説明をして、主体性のある人にタスクを渡すときと仮定します。そのとき、↓の図のような事態が発生します。

スライド1.JPG

言った/言ってない はリーダーがタスクの内容を適切に言えているかです。また、聞けた/聞けていないはメンバーがタスクを適切に聞けているかを指します。この図に少し解釈を加えると、↓のようになります。

スライド2.JPG

タスクを渡すときは、「言った/聞けた」状態になるのがあるべき姿です。ですが、実際、毎回過不足なく適切にタスクを渡せないことも多々あります。

主体性のある人は、この「あるべき姿」以外の事態を素早く察知して、自分から「あるべき姿」に近づける行動をします。だから、アウトプットの精度も高く、スピード感も早いです。この行動ができる人───主体性のあるにタスクを任せるのは、安心感があります。思うに、コミュニケーション能力が高いかどうかはあまり関係なく、目標に向かって、周囲を巻き込んで、前向きに取り組めているかどうかが鍵です。

主体性のある人がよくやっていること

次に、主体性のある人がよくやっていることをみていきましょう。
大きく分けると2点あります。1点目は、「報連相」がきちんとできていることです。就活時に思っていた「発言回数が多いこと」はあながち間違えではないようです。

主体性のある人は、聞かれる前に発信をしていることが多いです。その最たる例が報連相です。「進捗は大丈夫?」と聞かれる前に「質問いいですか?」といいますし、リーダーから進捗を聞かれなくても、「○○が完了しました。レビューをお願いします。」と連絡してきます。リーダーからすると、だいぶ助けられますね。

2点目は、気遣いができることです。気遣いは先読みができるから、必要なちょっとした心遣いができます。受け取った人のことまで考えていることが主体性のある人の特徴です。視野も広く、次のアクションまで気が配れますね。

立場が変わると、考えってだいぶ変わるものなんですね。時間が経ってこのブログを見返したとき、どう変わっているか楽しみです。また、考えを整理してみると、「主体性」が就活の求める人物像に入っているのは納得しますね。

「主体性」のある人が、ずっと「主体性」ある状態でいられるかというと、疑問がつきます。生活リズムや、環境の影響を受けて、受け身になってしまうこともありそうです。次このテーマを書くなら、このあたりを整理してみたいです。

このありたいという姿はいつもイメージしておきたいですね。

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

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