SnowPro Advanced: Data Engineerとは?
SnowPro Advanced: Data EngineerはSnowflakeの認定資格試験の一つで、Snowflake上でのデータエンジニアリングにフォーカスした上位資格です。
この認定資格試験を先日2025/12/15に受験して、なんとか合格してきました!
受験するためにはSnowPro Core Certificationをあらかじめ保有しておく必要があります。
Snowflakeの認定資格試験はいずれも2年間の有効期限が設定されているのですが、"Earn an equivalent, complementary, or higher level certification" (同等、補完的か、あるいは上位の認定資格を取得することで) 有効期限が更新されます。
このため、SnowPro Advanced: Data Engineerに合格することで以下の認定資格の有効期限が更新されることを確認しました。
- SnowPro Associate: Platform Certification
- SnowPro Core Certification
- SnowPro Advanced: Architect
断言はできないのですが、"complementary"でもOKという記載なので、例えばSnowPro Advanced: Data Scientistも保有していたら有効期限がワンチャン更新されたんじゃないかな…と思っています。
SnowPro Advanced: Data Engineerの合格に有効な3つのこと
これまでのSnowflakeの認定資格試験の経験から、合格するためには以下の3つが非常に有効です。
- Snowflakeの気持ちになろう
- 公式ドキュメントを読もう
- 模擬問題集に取り組もう
Snowflakeの気持ちになろう
昔、ある人がこんなことを言っていました。
「最強のデータエンジニアってのは俺自身がSnowflakeになることだ」
「この技を使えば俺はSnowflakeの力の全てを得る」
「最強ってのはそういう意味だ」
「卍解」
Snowflakeの多くの機能は極めて合理的な実装になっています。そのため、どういうことをしたいのか、から原理原則で考えていくことで、その挙動や制約はたいてい納得できるものになっています。
SnowPro Advanced: Data Engineerではちょっとイレギュラーな状況での挙動を問う問題もあるのですが、Snowflakeの気持ちになってどういう挙動になるかを考えれば、選択肢をかなり絞り込むことができます。
この思考法をやってみるとSnowflakeをより深く理解することができるので、資格試験対策に限定しない実用的な勉強としてもオススメです!
公式ドキュメントを読もう
結局これなんだよな。
どこが問題として出題されるかは癖があるものの、Snowflakeの認定資格試験では基本的に公式ドキュメントにないことは問われません。
熟読しておけば間違いない。
ただし、罠として「認定資格試験で問われている制約が直近のアップデートでは既に解消されている」ケースもあるので、そこは気を付けましょう…
模擬問題集に取り組もう
これが最速だと思います。
どういう問題が出るかは公式ガイドを見てもなかなか把握できないと思います。
Udemyなどで評判のいい模擬問題集を一通り説いておきましょう。
今回、私はUdemyで販売されているこの模擬問題集を使って勉強しました。
かなり再現度が高いのでオススメです。
(ていうか、再現度があまりにも高いので消されるのではないだろうか…大丈夫かな…)
勉強方法
今回、私は以下の方法で勉強しました。
- 模擬問題集のうち、1セット目を演習モードで解いてみる
- 頻出する機能についての公式ドキュメントをそれぞれ1回熟読する
- 最初に解いた1セットを復習する
- 2セット目にチャレンジしてみる
いずれも無理せずちょっとづつ中断したり別日にやったりしながら勉強しました。
最初の演習モードだけは問題文を理解するのにかなり時間がかかったので、制限時間の4~5倍かかっていると思います。
トータルでの勉強時間は15時間弱くらいかと思います。
個人的な難易度としては「SnowPro Core Certificationに毛が生えた」程度です。
問われる内容が少しマニアックになっているものの、範囲も少し絞られているので、SnowPro Core Certificationを保有している方ならプラスアルファの勉強で合格できると思います!
ていうか、SnowPro Core Certificationがポジションに対してちょっと難しいのでは…
注意事項など
Snowflakeの認定資格試験はいい模擬問題集が基本的に英語なので、英語と格闘しながら勉強していたのですが、SnowPro Advanced: Data Engineerは日本語で受験することができます。
問題文の翻訳も比較的分かりやすかったので、本番では英語の原文を読まなくても十二分に合格できるかと思います。
ただし、問題文のごく一部がバグっていて、例えばユーザ定義関数のコードに謎のHTMLタグが紛れていたりしました。
おそらく翻訳時のミスなんじゃないかなと思います…そういう問題にあたっても落ち着いて対応しましょう。
出題範囲について
具体的な問題については本記事では触れませんが、合格する前後で以下についてはかなり詳しくなりました。
問題を解きながら「この出題の意図を考えると答えはこれしかないんだけど、へぇーこういう制約があるんだー」みたいな学びも…
- ストリーム
- 半構造化データ型
- Kafkaコネクタ
- 外部テーブル
- 外部関数
- リージョン間データ共有
- Snowpark DataFrameについて、テーブルからDFの読み出し、DFからテーブルへの書き込みのそれぞれ
- ダイナミック・テーブルのパフォーマンス最適化
- DMFs、VALIDATE、ハッシュ関数などのデータパイプラインの検証に使える関数群
問題が改訂されたタイミングの関係でIcebergテーブルはおそらく出題範囲外です。Icebergテーブルに対応したバージョンでも受験したいなぁ。
まとめ
SnowPro Advanced: Data Engineerの受験に向けた勉強を通じて「ステージに置かれたファイルをCOPY INTOするいつものデータパイプライン」じゃない選択肢が解像度高く検討できるようになったと感じています。
ぜひ皆さんもSnowPro Advanced: Data Engineerにチャレンジしてみてください!