Amazon ElastiCache for Redis と Memcached の違いを覚える方法
「機能 vs. シンプルさ」という視点で整理すると分かりやすいです。
2つに共通しているのはデータベースのパフォーマンスを向上させるキャッシングサービス。
覚え方
1. Redis
-
Redisは多くの機能を持ち、データ管理以外のことも可能
-
特徴的なポイント:
- データ構造の豊富さ: リスト、セット、ソート済みセット、ハッシュなど様々なデータ型に対応
- 永続性のサポート: データをディスクに保存する仕組みがあり、再起動後もデータを保持可能
- スクリプト実行: Luaスクリプトをサポートし、複雑な処理をキャッシュ内で実行可能
- Pub/Sub機能: メッセージキューのような使い方も可能
-
用途の例:
- セッション管理
- ランキングの計算
- 分析データのキャッシュや永続的なデータストア
2. Memcached
-
Memcachedはキャッシュとしてシンプルなデザインで、高速性に特化
-
特徴的なポイント:
- シンプルなキー/バリュー型のキャッシュ: 複雑なデータ型はサポートしない
- 永続性なし: 再起動後にデータは消える
- スレッド対応: マルチスレッドに対応しており、高い並列処理が得意
-
用途の例:
- Webアプリケーションのページキャッシュ
- 一時的なデータキャッシュ(DBの負荷軽減)
簡単な違いの比較表
No | 比較項目 | Redis | Memcached |
---|---|---|---|
1 | データ型 | 多彩なデータ型をサポート | キー/バリュー型のみ |
2 | 永続性 | あり | なし |
3 | メッセージング機能 | Pub/Subやストリームなどが可能 | なし |
4 | スクリプト実行 | Luaスクリプトで複雑な処理が可能 | なし |
5 | マルチスレッド対応 | 非対応 | 対応 |
6 | 主な用途 | セッション管理、ランキング処理など | シンプルなキャッシュ |
具体的なイメージ例
-
Redisを選ぶ時:
- 「分析やランキング計算もしたい、そして一部のデータは永続化したい」という時。
-
Memcachedを選ぶ時:
- 「単純に、よく使うデータを高速にキャッシュしたいだけ」という時。