はじめに
記事やプロダクトのネタを考えるとき、「いま実際に何が検索されているのか」を AI に聞くと、
学習データの記憶からそれっぽいキーワードが返ってくることがあります。
便利ですが、記憶なので「今日の」データではありません。
そこで、その場で取得した本物のデータだけで答える Claude Code 用の Skill、
google-trends-finder を作りました。API キーは不要です。
私は Skillpeek
(AI エージェント用 Skill のディレクトリ)を運営していて、この Skill はそこに掲載している自作のものです。
何をする Skill か
質問からシード(種)キーワードを 1〜3 個取り出し、国と言語を決めたうえで、
次の 2 つの公開データを取得して整理します。
| データ源 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| Google トレンド(急上昇)の RSS | 国ごとの上位約 10 件、おおよその検索量バケット、関連ニュース | 上位 10 件のみ |
| Google 検索のサジェスト | 入力中に表示される候補 | ランキングではなく、検索量の数値もない |
できないこと(できるふりをしません):
- 過去の関心推移グラフ
- 「急上昇クエリ」
- 正確な検索ボリューム
インストール
Claude Code の場合、ユーザーレベルに入れるコマンドはこれだけです(macOS / Linux)。
curl -fsSL https://skill.skillpeek.dev/skills/google-trends-finder.zip -o skill.zip \
&& mkdir -p ~/.claude/skills/google-trends-finder \
&& unzip -oq skill.zip -d ~/.claude/skills/google-trends-finder \
&& rm skill.zip
Skillpeek のページには、Codex、Cursor、Gemini CLI など他のエージェント向けのコマンドと、
Windows 向けの手順もあります。
使い方
Claude Code に普通に聞くだけです。
日本の AI コーディングエージェント向けに記事を書いています。
google-trends-finder を使って、今日の日本の急上昇ワードで AI に関係するものと、
「claude code」まわりで日本語・英語で何が入力されているかを調べて、
書く価値のあるキーワードを教えてください。
内部では同梱の Python スクリプト(標準ライブラリのみ)が動きます。
# 今日の急上昇を、テーマで絞り込む
python3 scripts/trends.py --geo US,JP --match "ai,claude,agent"
# シードキーワードの周りで、実際に何が入力されているか
python3 scripts/trends.py --suggest "claude code,mcp server" --hl en,ja
実際に動かした結果(日本、2026-10-13 取得)
1. 急上昇ワード
結果は 「今日の日本の上位 10 件に AI 関連は無し」 でした。
これは失敗ではなく、有効な結果です。「AI が検索されていない」のではなく、
「今日の上位 10 件には入っていない」という意味です。
そのため「今日のスパイクに乗る」という切り口は使えず、
常に需要のあるテーマを狙うほうがよい、という判断になります。
2. 「claude code」まわりのサジェスト
意図ごとにまとめるとこうなります(検索量の順位ではありません)。
| 意図 | 日本語 | 英語 |
|---|---|---|
| 使い方・入門 | claude code 使い方 / 使い方 初心者 / 始め方 / できること / とは | install, docs |
| 料金・無料 | claude code 料金 / 無料 / クロードコード プラン | pricing |
| インストール | インストール / 使い方 windows / mac / vscode | install, download, cli, desktop |
| 違い・混同 | claude codeとclaudeの違い | (なし) |
| スマホ・アプリ・ログイン | クロードコード スマホ / アプリ / ログイン | desktop |
| 学習教材 | claude code 使い方 本 / 使い方 日本語 | github, skills |
面白かったのは、カタカナ(クロードコード)で検索する人が実際にいることです。
タイトルや見出しにはカタカナ表記も入れたほうがよさそうです。
3. Claude が出した提案
- 「使い方 初心者」が最も強い入口。vscode / windows / mac / デスクトップなどのロングテールが続く
- 「料金 / 無料 / プラン」は決断前の読者なので、比較表が効く
- 「claude codeとclaudeの違い」は競合が少なく、短い解説記事向き
- 「とは / できること」はカタカナ表記でタイトルを付ける
- 「スマホ / アプリ」は、短く差別化できる記事になりうる
- 柱になる 1 本(とは → インストール → 使い方 → 料金)を書き、OS・エディタ別と「違い」記事を派生させる
限界(先に書いておきます)
- 急上昇は上位約 10 件だけで、検索量は大まかなバケットです
- サジェストはランキングではなく、数値もありません
- 「どのキーワードが一番検索されているか」は、この Skill では分かりません。
それには Google キーワードプランナーや Search Console が必要です - Google の非公式の公開フィードを使うため、レート制限や仕様変更で動かなくなることがあります
安全面で知っておくこと
Skillpeek ではリスクを「中」と表示しています。理由は次のとおりです。
- Python スクリプトが 1 本入っていて、Google の 2 つの公開エンドポイント
(trends.google.comの RSS とsuggestqueries.google.com)にネットワークリクエストを送る - アカウントもキーも不要で、ローカルのファイルは読まず、何も書き込まない
- 入力したシードキーワードは Google に送られる
- エージェントに
python3の実行許可が必要
導入前に SKILL.md とスクリプトの中身
を読んでから入れることをおすすめします。
まとめ
- 「いま何が検索されているか」を、記憶ではなく取得したデータで答えさせる Skill
- 合うデータが無いときは「無い」と言う。数字や用語を作らない
- 記事ネタ・SEO のキーワード出しのたたき台には十分。ボリュームの判断には別のツールが必要
Skill 本体と、実行記録の全文は Skillpeek のページで見られます。
https://skillpeek.dev/ja/skills/897849157577084928/google-trends-finder
