使っているモデルの提供終了や値上げ、把握できていますか?
直近の期限は 2026-10-22(Veo 3.1 プレビュー3種)です。
主要AI API(OpenAI / Claude / Gemini ほか)の仕様・価格・廃止・規約の変更を、
公式ドキュメントを出典に毎週まとめています(個人運営・非公式)。
今週は「エラーが出ないまま挙動が変わる」変更が2件ありました。そこから先に書きます。
⚠ これは個人が運営している非公式のまとめです。OpenAI・Anthropic・Google をはじめ、記事に出てくる各社とは一切関係がありません。実際の移行判断の前には、必ず原典リンクで最新の内容をご確認ください。
今週の重要トピック
1. 【廃止】Googleの gemini-3.7-flash と gemini-3.5-flash が廃止されました。
ただし停止日はなく、エラーも出ません。旧IDへのリクエストは自動的に、3.7-flash は gemini-3.8-flash へ、3.5-flash は gemini-3.6-flash へルーティングされます。公式はモデル文字列の更新を求めています。やっかいなのは、コードを変えなくても動き続ける点です。評価やプロンプトを旧モデル向けに作り込んでいた場合、気づかないまま別のモデルで動いていることになります。両モデルとも価格表からはすでに消えています。
- 影響:この2モデルをモデル文字列に指定しているチーム(移行期限カレンダーには載りません)
- 出典:https://ai.google.dev/gemini-api/docs/changelog
2. 【新機能】Claude Haiku 5.5(claude-haiku-5-5)が公開。
大量処理と低遅延向けで、入力$0.10〜・出力$0.50〜 per MTok、1Mトークンのコンテキスト、最大出力128k、adaptive thinking(既定のeffortは medium)です。公式は「Haiku 4.5 向けに書いたコードは壊れうる」として3点を挙げています。(1) budget_tokens による手動のextended thinkingは400エラー、(2) adaptive thinking が既定でオンなので応答が thinking ブロックから始まりうる、(3) 同じテキストでもトークン数が増える。3つ目はコードが動いたままでも請求が変わるタイプです。Haiku 4.5 は「Legacy models (still available)」の扱いになりました。
- 影響:Claude Haiku 4.5 を使っているチーム(大量処理ほどトークン増の影響が出ます)
- 出典:https://platform.claude.com/docs/en/release-notes/overview
3. 【規約変更】Anthropicの利用規約(Usage Policy / AUP)が改定され、2026年11月12日に発効します。
適用対象は「Anthropicの製品やサービスに入力を送る全ての人」で、Claude.ai や Claude Code の利用者、APIを使う開発者と企業、クラウドプロバイダや認定リセラー経由の顧客、そしてClaudeを組み込んだ製品のエンドユーザーまで含むと明記されました。構成は Universal Usage Standards(全利用者への禁止事項)、High-risk Use Case Requirements(高リスク用途の要件)、Additional Use Case Guidelines(消費者向けチャットボット、未成年者向け製品、エージェント的利用など)の3カテゴリに整理されています。デュアルユースや高リスク用途については、審査を受けて安全機構を調整できる制度として Cyber Verification Program と Life Sciences Verification Program が挙げられています。
-
影響:Claudeを使っている全て(自社製品にClaudeを組み込んでいる場合、エンドユーザーも対象)
・発効:2026-11-12 - 出典:https://www.anthropic.com/legal/aup
4. 【廃止】Googleの音声関連プレビューモデル5種が2026年11月17日に停止します。
対象は gemini-3.1-flash-tts-preview、gemini-3.1-flash-live-preview、gemini-2.5-flash-native-audio-preview-12-2025、gemini-2.5-flash-preview-tts、gemini-2.5-pro-preview-tts。いずれもこれまで「停止日は未告知」でしたが、まとめて日付が付きました。移行先はTTS系が gemini-3.8-flash-tts / gemini-3.8-flash-lite-tts、Live系が gemini-3.8-live です。
- 影響:Gemini APIで音声合成・リアルタイム音声・ネイティブ音声を使っているチーム
-
移行期限:
2026-11-17 - 出典:https://ai.google.dev/gemini-api/docs/deprecations
5. 【新機能】OpenAIが Ultrafast モードを追加しました。
gpt-6.1-sol に service_tier: "ultrafast" を指定すると、出力トークンの間隔が短くなります。レート制限の範囲で全API利用者が使え、グローバル処理に加えて米国とEUのデータレジデンシーに対応します。注意は価格で、標準の入力$2.00・出力$10.00に対し、Ultrafast は入力$12.00・出力$60.00と6倍です。先に9月29日、GPT-6 Astra にも同モードが追加されていますが、そちらはEUのデータレジデンシーに非対応です。
- 影響:待ち時間を詰めたいチーム(費用が大きく変わります)
- 出典:https://developers.openai.com/api/docs/changelog
6. 【新機能】OpenAIの gpt-6.1-sol。
複雑なコーディングと専門的な作業向けで、GPT-6 Astra より安く、272Kトークンまでのプロンプトで入力$2.00・出力$10.00(Astraは$10/$50)。Multi-agent にもbetaで対応し、Responses API のリクエスト内でサブエージェントに作業を委譲できます。
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影響:GPT-6 Astra のコストが重いと感じているチーム
・※ 9月29日発表ですが、当まとめでは取りこぼしていたため今回が初出です - 出典:https://developers.openai.com/api/docs/changelog
7. 【新機能】Mistral Large 4(mistral-large-4)が Public Preview で公開。
オープンウェイトの汎用マルチモーダルモデルで、Mixture-of-Experts、1Mトークンのコンテキスト。オープンウェイトの公開は「coming soon」とされています。公開から2週間は半額の launch pricing で、終了日の明示はありません。
- 影響:Mistral を使っているチーム(評価を半額期間に当てる判断ができます)
- 出典:https://docs.mistral.ai/getting-started/changelog/
8. 【新機能】Gemini Nano Banana 2.1(gemini-nano-banana-2.1)がGA。
高効率の画像生成と対話型編集のモデルで、Nano Banana 2(gemini-3.1-flash-image)の更新版です。視覚品質、プロンプトへの忠実さ、複数ターンでのキャラクターの一貫性、テキスト描画、横長・縦長(1:4、4:1、1:8、8:1)の生成が改善。1K/2K/4Kに対応します。あわせて gemini-3.1-flash-image が廃止予定になりました。なお10月6日時点では「10月29日に停止」と記載されていましたが、翌7日に「停止日は未告知」へ戻されています。
- 影響:Gemini APIで画像生成・編集をしているチーム
- 出典:https://ai.google.dev/gemini-api/docs/changelog
9. 【規約変更】OpenAIのAPI利用ティアが5段階から3段階(Build / Launch / Grow)に簡素化されました。
クレジット購入の累計額がティアの下限に達すると自動的に昇格します。月次の利用上限とモデルごとのレート上限は usage tiers のページで確認できます。
- 影響:レート上限を前提に設計しているチーム
- 出典:https://developers.openai.com/api/docs/changelog
10. 【値下げ】Claude Sonnet 5.5 のプロンプトキャッシュ読み取りが、100万トークンあたり$0.20から$0.10になりました。
基本入力価格の0.1倍から0.05倍です。キャッシュ書き込みとその他の価格は変わりません。
- 影響:Sonnet 5.5 でプロンプトキャッシュを使っているチーム
- 出典:https://platform.claude.com/docs/en/release-notes/overview
そのほか(小さめの変更)
- OpenAI:Decisions API(v1/decisions)がベータ公開。テキストと画像を型付きの答えに変換し、Responses APIより10倍速いとされています
- OpenAI:管理画面から標準BAAを受諾してHIPAA対応を有効にできるように
- Anthropic:Admin API が各言語SDKと ant CLI でベータ脱却(client.organization / ant organization)
- Anthropic:Python / TypeScript SDK に browser use・computer use のクラスが追加(beta)
- Anthropic:Managed Agents の allowed_hosts が web_search / web_fetch にも適用。ホストを1つも挙げていないと、どちらも結果を返しません
- Anthropic:Managed Agents で dynamic workflows が利用可能に(beta)
- Anthropic:廃止済みモデルの推奨移行先が claude-sonnet-4-6 から claude-sonnet-5-5 に変更
移行期限カレンダー(今後60日以内・廃止/終了予定)
| 期限 | 提供元 | 対象 |
|---|---|---|
| 2026-10-22 | veo-3.1-generate-preview / veo-3.1-fast-generate-preview / veo-3.1-lite-generate-preview(2026-09-30発表) | |
| 2026-10-23 | OpenAI | gpt-image-1(移行先は gpt-image-2.5-sunburst / gpt-image-2.5-flare) |
| 2026-10-31 | Mistral | zai-glm-5-2(2026-09-29発表) |
| 2026-11-02 | xAI | grok-imagine-image-quality(2026-09-03発表) |
| 2026-11-12 | Anthropic | 利用規約(Usage Policy)の改定が発効 ※廃止ではありません |
| 2026-11-17 | 音声系プレビュー5種(gemini-3.1-flash-tts-preview ほか) | |
| 2026-11-30 | Anthropic | claude-sonnet-4-5-20250929(2026-09-30発表) |
終了日が決まっているモデルの全一覧
随時更新のカレンダーを別記事で保守しています。→ https://qiita.com/aiapi_radar_news/items/cf6c49b1e6b04ebe74d3
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※ 本記事は各社の公式発表をもとに個人がまとめたものです。
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