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ChatGPT APIを使って電話応答(1)

Last updated at Posted at 2023-03-13

はじめに

先日、待望のChatGPT APIが公開されました。

コロナ禍で、弊社もリモート率が高くなりオフィスが留守となることもあるため、ChatGPTに電話応答をさせられればと考え、この機会に試してみることにしました。

今回は、ChatGPT APIの基本的な使い方について説明します。

APIなのでcurlなどで直接叩くこともできますが、今回はプログラム的に色々仕込みたいためPython用のOpenAPIライブラリを使用します。

環境構築

  1. python、pipのインストール
    python、pipがインストールされていない場合はインストールします。

  2. OpenAIライブラリのインストール
    以下のコマンドを実行してOpenAIライブラリをインストールします。

pip install openai
  1. OpenAIアカウント作成
    こちらのページにアクセスしてOpenAIのアカウントを作成します。

  2. こちらのページにアクセスしてAPIキーを取得します。取得したAPIキーはメモなどに控えておいてください。

OpenAI APIの使い方

まず使ってみる

まずは、ChatGPT APIの基本的な使い方について説明します。

下記のプログラムを実行すると、「あなたの名前はなんですか?」という質問にアシスタント(Chat GPT)が答えてくれます。

import openai

openai.api_key = "ここにAPIキーを貼り付けてください"

response = openai.ChatCompletion.create(
  model = "gpt-3.5-turbo",
  messages = [
    {
      "role": "user",
      "content": "あなたの名前はなんですか?"
    }
  ]
)

print(response)

このプログラムを実行すると、下記のような出力がされます。

{
  "choices": [
    {
      "finish_reason": "stop",
      "index": 0,
      "message": {
        "content": "\n\n\u79c1\u306fOpenAI\u306eAI\u30a2\u30b7\u30b9\u30bf\u30f3\u30c8\u3067\u3042\u308a\u3001\u540d\u524d\u306f\u3042\u308a\u307e\u305b\u3093\u3002\u3069\u3093\u306a\u3054\u8cea\u554f\u3067\u3082\u304a\u7b54\u3048\u3057\u307e\u3059\u306e\u3067\u3001\u304a\u6c17\u8efd\u306b\u304a\u554f\u3044\u5408\u308f\u305b\u304f\u3060\u3055\u3044\u3002",
        "role": "assistant"
      }
    }
  ],
  "created": 1678684427,
  "id": "chatcmpl-6tUnDxkVBfnlayR2IzLI81FOnJdQX",
  "model": "gpt-3.5-turbo-0301",
  "object": "chat.completion",
  "usage": {
    "completion_tokens": 54,
    "prompt_tokens": 19,
    "total_tokens": 73
  }
}

choises.message.contentがアシスタントからの回答ですが、エスケープされているので、print文を以下のように書き換えます。

print(response["choices"][0]["message"]["content"])

再度プログラムを実行すると「私はAIの言語モデルであり、名前はありません。」という回答が得られました。
場合によっては別の回答が得られることがあります。これは、ChatGPT APIにはtemperatureというパラメータがあり、この値を0にしないと回答が一定にならないためです。

毎回入力をハードコーディングするのは手間がかかるため、下記のようにプログラムを書き換えました。
プログラムを実行し、アシスタントへの質問を入力しEnterキーを叩くとアシスタントが回答します。
Ctrl+Cを叩くまで繰り返し質問、回答を繰り返すことができます。

import openai

openai.api_key = "ここにAPIキーを貼り付けてください"

while True:
  userInput = input("> ")

  response = openai.ChatCompletion.create(
    model = "gpt-3.5-turbo",
    messages = [
      {
        "role": "user",
        "content": userInput
      }
    ]
  )

  print(response["choices"][0]["message"]["content"] + "\r\n")

アシスタントに振る舞いを教える

このアシスタントにな名前がないようなので、名前をつけてあげます。
アシスタントに振る舞いを教えるには、rolesystemとしてcontentでその内容を指定します。

import openai

openai.api_key = "ここにAPIキーを貼り付けてください"

while True:
  userInput = input("> ")

  if userInput != "":
    response = openai.ChatCompletion.create(
      model = "gpt-3.5-turbo",
      messages = [
        {
          "role": "system",
          "content": "あなたはチャッピーという名のアシスタントです。"
        },
        {
          "role": "user",
          "content": userInput
        }
      ]
    )

    print(response["choices"][0]["message"]["content"] + "\r\n")
  else:
    break

このプログラムを実行し、「あなたの名前はなんですか?」と質問すると名前を答えてくれるようになります。

> あなたの名前はなんですか?
私の名前はチャッピーです。

文脈を考慮する

次に、連続したやり取りをしてみましょう。

> 今日の天気を教えてください。
申し訳ありませんが、私には位置情報がわからないため、現在地の天気をお伝えすることができません。ご自身で天気アプリやウェブサイトを確認していただくか、ご自身の現在地を教えていただければ、詳細な天気情報をお伝えできます。

> 台東区です。
了解しました。台東区で何かお探しですか?観光スポットやお店情報、または住宅情報など、なんでもお伝えください。お力になれるよう最善を尽くします。

うまく噛み合ってません。一問一答的になっていて、前の質問、回答が考慮されていないようです。

ChatGPT APIは、過去の会話の履歴も一緒に入力とすることで、過去の会話の文脈を考慮して回答してくれるそうです。
そこで、過去の会話の積み上げが入力となるように、プログラムを下記のように書き換えました。

import openai

openai.api_key = "ここにAPIキーを貼り付けてください"

messages = [
  {
    "role": "system",
    "content": "あなたはチャッピーという名のアシスタントです。"
  }
]
  
userInput = None

while True:
  userInput = input("> ")

  messages.append({
    "role": "user",
    "content": userInput
  })

  if userInput != "":
    res = openai.ChatCompletion.create(
      model = "gpt-3.5-turbo",
      messages = messages
    )

    response = res["choices"][0]["message"]["content"]
    print(response + "\r\n")

    messages.append({
      "role": "assistant",
      "content": response
    })
  else:
    break

以下のように、今度は会話が成立するようになりました。

> 今日の天気を教えてください。
はい、どの地域の天気を知りたいですか?

> 台東区です。
了解です。現在の台東区の天気は、曇りで、最高気温は23℃、最低気温は19℃です。午後には、雨が降る可能性がありますので、外出の際には傘を持っていくことをおすすめします。

まとめ

今回ChatGPT APIの基本的な使い方について説明しました。
次回は、ChatGPT APIに擬似的な(テキストベースの)電話応答をさせる実験をやろうと思っています。

APIの詳細について知りたい方は、公式ドキュメントをご覧ください。

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