はじめに
Azure Functionsでは、これまでプレビュー版として提供されていた Node.js 22のサポートが、2025年8月22日に一般提供(GA: General Availability) となりました 🎉
Node.js 22は、2024年10月24日にプレビューとしてAzure Functionsに導入されていましたが、このたび正式に安定版(GA)となり、本番環境でも安心して利用できるようになりました。
これにより、Azure FunctionsでサポートされるLTSバージョンは、Node.js 20 LTS と Node.js 22 LTS の2種類となります。
補足:GAとプレビューの違い
Azureの機能は、まず「プレビュー」として公開され、その後「GA(一般提供)」に移行する流れが一般的です。
🔹 プレビュー (Preview)
- 新機能を先行利用できる段階
- フィードバック収集が目的
- SLA(サービス品質保証)は適用されない
- 提供リージョンや機能が限定される場合あり
- 将来的に仕様変更や終了の可能性もある
🔹 GA (General Availability)
- 正式リリース版
- SLAが適用され、商用利用に安心
- 提供範囲が拡大し、長期的に利用可能
- ドキュメントやサポートも整備済み
👉 まとめると、プレビューは「試す環境」、**GAは「本番でも安心して使える環境」**です。
Node.jsのバージョン22 LTSにバージョンアップするメリット
🚀 パフォーマンス向上
-
V8エンジンの更新
JavaScriptの実行性能が改善し、処理速度が向上。 -
Maglevコンパイラの追加
一部のケースでJITコンパイルによりさらなる高速化が可能。
👨💻 開発者体験の改善
-
ネイティブWebSocketクライアント
外部ライブラリ(例:ws)不要でWebSocket通信が可能に。 -
fetchAPIの安定化
ブラウザと同じ感覚でHTTPリクエストを記述可能。 -
ESMとCommonJSの共存改善
ESMファイル内からrequire()を呼び出せるようになり、既存資産との互換性が向上。
バージョン22 LTSへの移行は「パフォーマンス」と「開発効率」の両面でメリットがあります。
Node.js 22へのバージョンアップ手順
既存のFunction AppをNode.js 22にバージョンアップする方法はシンプルです。
- Azure Portal にサインイン
- 対象の Function App を開く
- [設定] → [構成] → [全般設定] → [スタック設定] に移動
- Node.js のバージョン で 「22 LTS」 を選択
- ページ上部の [保存] をクリック
まとめ
- 2025年8月22日、Node.js 22がAzure FunctionsでGA!
- プレビューはお試し、GAは本番安心 —— この違いを理解しておくことが重要。
- Node.js 22は、パフォーマンス改善と開発者体験の向上が大きな特徴。
- Node.js 20から22へのアップグレードは、Portalで簡単に実施可能。
ぜひプロジェクトにも 最新のNode.js 22LTS を取り入れてみてください 🚀