はじめに
『ふりかえりカンファレンス2025』に参加してきました。
ふりかえるまでがふりかえりカンファレンス、ということで思い出しながら感想を書きます。

目次
ふりかえりカンファレンスとは
イベントサイトより引用
ふりかえりカンファレンスは、 ふりかえりを実践している方々、ふりかえりに興味がある方々に向け、マインドセットや新しい手法の提案などに加えて、ワークショップでふりかえりを体験できるカンファレンスです。
オンラインとオンサイトの2つのハイブリッド開催です。
オンラインはセッション視聴がメイン、オンサイトはOSTがメインとまったく異なる体験でした。
参加のきっかけ
昨年度初めてオンラインで参加して、今年もオンラインで参加しようと思っていました。
興味のあるセッションでも、いつでも観れると思うと後回しにしてしまい積み本ならぬ「積み動画」になってしまう性格の自分には
カンファレンス当日にDircordの実況をみながらリアルタイムで観るのが合っていると感じたからです。
そんな時に本イベントの運営メンバーの方とお話する機会があったときに
「ふりかえりカンファレンスはオンサイトも良いですよ」と聞いて、オンサイトでの参加に興味を持ちました。
せっかくなので去年とは違う体験をしたいと考え、今年はオンサイトで参加しました。
キーノート
書籍「アジャイルレトロスペクティブ」の翻訳者である角さんによる「ふりかえり過剰考察」
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漫才のメタファーを使った考察がとても面白かったです。
- 漫才とは2人の「偶然の立ち話」だとするとふりかえりとは「偶然の話し合いの場」。
- 予定調和ではなく、よきせぬ結果が生まれる場である。
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結論を急がずに「うめき声ゾーン」を乗り越えることの大事さ
- ごちゃごちゃするための時間をとること。全員で時間をかけて話したという体験が大事。
- 発散しすぎている状態は不安になっていたが、意味のある過程と捉えることが新たな視点で興味深かったです。
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訂正する力には余剰な情報が必要になる
- 雑談などのコスパの悪い付き合いも大事。
ランチ

お弁当のサービス。美味しかったです。
OST
午後はオープンスペーステクノロジー(OST)でした。
フレームワークあらかじめきめずにふりかえいたい

- フレームワークを使わないふりかえりを実践している話を聞きました。
- みなさんかなり自由にやっていることに驚きました。と同時に、自由度が高いほど上級者向けなのかなと感じました。
- 何かカイゼンしたいことを見つけたときに、ふりかえりの場を待つ必要はなく日々その場ですぐにふりかえりをして取り組み、ふるいにかけて残った大きなテーマがふりかえりの場に残っているので、自然とそのテーマについて深く話す場となっている、という話を聞きました。それが実践・習慣化されている状態がすごいなと思いました。
ふりかえりのファシリを持ち回りでやる考え方・コツ

- 自分が出したテーマでしたが、質問してもらいながら深堀りして話すことで悩みポイントを言語化できたのが嬉しかったです。
- 気軽に楽しくふりかえりをしたいのでファシリテーターの重荷は軽くしたいが、キーノートでもあったように「ファシリががんばる」ことは多いという考えもあるので、どうすればよいのかが自分の悩んでいるポイントなのかなと思いました。
- その場に集まった皆さんはほとんどふりかえりのファシリテーターを持ち回りでしていて、「ファシリをする機会を他の人にも配分する、経験を独り占めしない」という話は興味深かったです。
- 自分としては、次にやることが見えてきたので思い切ってお題を出して良かったです。
ふりかえり研修

- 新人向けふりかえり研修をすることになった方がホストでした。
- 実際に、新人向けふりかえり研修をされている方の話を聞きました。研修中、毎日夕方にふりかえりをすることで、「1日の最後にアウトプットする場が待っている」と意識させて、アウトプットを意識してインプットするようになり、学ぶ姿勢を作るしかけとして有効そうだなと思いました。
期待値を合わせる方法を作りたい

- 最初は「期待値を短時間で合わせる方法が知りたい」というお話から「なぜ短時間でやりたいのか? → なぜ期待値をあわせたいのか? → 相手の期待に応えられているか不安 → 何が不安?」と深堀りしていきました。
- 偶然集まった人たちが、その場で出会った人の悩みに向き合って考えながら、もやもやを言語化していく過程を体験することができて楽しかったです。
この他にも「推し活を語りたい」「夫婦のふりかえりサービス作ってるのでフィードバックが欲しい!」など面白そうなお題も出ていました。
まとめ
キーノートの話がとにかく面白かったです。アジャイルレトロスペクティブズの第2版を読むのが楽しみになりました。
また、初めてOSTでホストをしましたがリラックスして楽しめました。全然怖がることないと思えたことが収穫です。
来年のカンファレンスが楽しみです。
※投稿内容は個人の意見であり、所属組織の公式見解ではありません。