はじめに
すこしSQLを試してみたかったり、SQLを勉強したかったりする際、データベースの環境を用意するのは面倒です。
今回はSQLをお試しする環境として、Cloud9が使えることを紹介します。
概要
SQLを軽く確認・勉強するならCloud9が使えます。以下のようなメリットがあります。
- Cloud9にはデフォルトでSQLiteが入っています
- インストールに手間取ることはありません
- Cloud9は簡単に作成、削除ができます
- うまく動かなくなったらインスタンスごと削除して、再作成してやり直せます
- クラウド上の個人環境です
- テストデータに機微な情報を使える
- Web上にSQLを使えるサービスもありますが、機微なデータは使いづらい
- テストデータに機微な情報を使える
- 料金も安い
- Cloud9は使わないと自動で停止する機能があります
- AWSクーポンがあれば、コスト0で利用できます
SQLiteについては以下の記事で紹介されています。
やってみる
環境はCloud9(t2.micro,Amazon Linux 2023)です。
※Amazon Linux 2でも可能です。
まずは実行して終了する方法です。
# SQLite実行
sqlite3
# 詳細はヘルプに
sqlite > .help
# 終了
sqlite > .exit
操作
データベースファイルを作って起動する方法です。
# sample.sqliteをデータベースファイルにして起動
sqlite3 sample.sqlite
テーブルを作って、データを操作してみます。
CREATE TABLE users( name TEXT, email TEXT);
INSERT INTO users VALUES ( 'hoge taro','aaa@example.com');
UPDATE users SET email='bbb@example.com' WHERE name='hoge taro';
-- ヘッダを表示する
.header ON
SELECT * FROM users;
DELETE FROM users;
SELECT COUNT(*) FROM users;
SQLファイルを実行する
長いSQLをプロンプトで実行するのは面倒です。
以下はSQLファイルを作って、それを実行する例になります。
touch insert_users.sql
insert_users.sql
INSERT INTO users (name, email) VALUES
('taro','taro@example.com')
,('jiro','jiro@example.com')
,('kuro','kuro@example.com')
;
作ったSQLファイルは.read
で実行できます。
.read insert_users.sql
おわりに
新しいことを勉強する際、環境を作るのが面倒で挫折してしまうことも多いのではないでしょうか。Cloud9であれば、起動しただけでSQLが実行できる環境が整っているので、簡単に始められます。
SQLの勉強を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。