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QuickSightでローデータ提供

Last updated at Posted at 2022-05-15

はじめに

案件の中には、ローデータを納品する場合もあるかと思います。
弊社ではさらに、”検索機能等を実装したVBAマクロ込みExcel”で納品、という事例ありました。

Office製品依存から脱却するためにも、ファイル納品に代わり、QuickSightでローデータを提供できないか試してみました。

概要

  • QuickSight上でテーブルのビジュアルを用い、CSVダウンロードすれば、やりたいことは適う模様
    • ただし、以下の制限あり
      • 100 万行まで
      • 500 MBまで
    • フィルタで絞り込んだ場合は、絞り込み後のデータがダウンロードされる

使用データ

以前から使っている、東京都 新型コロナウイルス陽性患者発表詳細になります。

作ったダッシュボード

以下のようなダッシュボードを作りました(作り方は割愛します)。

  • ざっと集計されるピボット表があるシート
  • ローデータがそのままある表があるシート

この2シートが参照しているデータは同じものになります。

image.png

image.png

CSVダウンロード

CSVダウンロードをするには、対象を選択して、メニューから選びます。

image.png

すると以下のようなポップアップが出てきて、ダウンロードが行われます。

image.png

PIVOT表をダウンロード

PIVOT表からダウンロードします。元のデータと比べてロードデータが少ないことがわかります。
image.png

ダウンロードされたデータは以下のような形式でした。参照しているデータとは異なり、PIVOT表で表されているデータがダウンロードされていることがわかります。

"公表_年月日","患者_年代","患者_性別","カウント"
"2022-05-11 00:00:00","10代","男性",315
"2022-05-11 00:00:00","10代","女性",251
"2022-05-11 00:00:00","10歳未満","男性",253
"2022-05-11 00:00:00","10歳未満","女性",229
"2022-05-11 00:00:00","20代","男性",703
"2022-05-11 00:00:00","20代","女性",663
"2022-05-11 00:00:00","30代","男性",458
"2022-05-11 00:00:00","30代","女性",412
"2022-05-11 00:00:00","40代","男性",347
"2022-05-11 00:00:00","40代","女性",329
"2022-05-11 00:00:00","50代","男性",190
"2022-05-11 00:00:00","50代","女性",206
"2022-05-11 00:00:00","60代","男性",95
"2022-05-11 00:00:00","60代","女性",103
"2022-05-11 00:00:00","70代","男性",60
"2022-05-11 00:00:00","70代","女性",63
"2022-05-11 00:00:00","80代","男性",30
"2022-05-11 00:00:00","80代","女性",39
"2022-05-11 00:00:00","90代","男性",7
"2022-05-11 00:00:00","90代","女性",11
"2022-05-10 00:00:00","100歳以上","男性",1
"2022-05-10 00:00:00","100歳以上","女性",1
"2022-05-10 00:00:00","10代","男性",281
"2022-05-10 00:00:00","10代","女性",238

...

ローデータをダウンロード

フィルタなし

今回のデータは100万件を超えており、これのダウンロードを試みてみます。

image.png

出力項目は表示されている列でしたが、行に関してはポップアップで出てきた通り、100万行で終わっていました。

image.png

フィルタあり

フィルタ機能を使って絞り込んだ結果でダウンロードできるか、試してみます。これができれば、全件欲しい場合は(手間ですが)分割してダウンロードで可能になります。
今回は「2022年、20-40代、女性、居住地が”都内”でない」としてみました。左上のインサイトで総件数が25,254件であることが確認できます。(対象期間が"2022/1/2"になっているのは、1/1にはフィルタに合致するデータがなかったためです。)

image.png

フィルタがかかった状態の表をダウンロードしてみます。

image.png

image.png

ポップアップ、ダウンロードしたデータ両方とも25,254件(CSVはヘッダ行があるので1行多い)であることがわかりました。
データ件数が多い場合でもフィルタで絞り込んで分割することで、欲しいデータが取得できそうです。

おわりに

今回は、「ローデータを納品する」という案件をQuickSightで出来ないか、という観点で機能を確認してみました。

あまり事例はないかもしれないですが、Office製品依存による色々な課題で苦労されている方は、QuickSightでのサービスで提供、という形もあるかと思います。

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