はじめに
この記事は,MacBook Proのトラックパッドとキーボードが同時に反応しなくなったときに,私がどのように直したかをまとめたものです.
注意点として,パソコンを分解するため公式の保証が(おそらく)受けられなくなります.
そのため,壊れてもいいという覚悟の方のみ参考にしてください.
この記事を参考にして,不利益が発生しても一切の責任を負いかねます.
環境
- MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)
- OS:Catalina(バージョン10.15.3)
症状
以前より,スリープからの復帰時にトラックパッドやキーボードが反応しなくなり,ログインができなくなるという不具合に悩まされていました.
その時は強制シャットダウンをして再度立ち上げると反応したため,それで対処していました.
しかし,先日ついに再起動してもトラックパッドとキーボードが反応しなくなってしまいました.
Genius Barに連絡して症状を伝えると,PC内部の状況次第だが修理費として2万円か5万円ほどかかると言われ,自分で直すことにしました.
対処
上記の症状がこちらの方と全く同じであったため,この記事の対処法を試しましたが改善しませんでした.
この方も改善しなかったようで,Genius Barに持ち込んで直してもらったそうです.
当たり前のことですが,お金はかかりますがGenius Barで直してもらうのが安心です.
次に見つけたのがこちらのブログでした.
かなり昔のモデルのMacBookの話でしたが,この記事では配線の接続不良が原因だからそれを改善すれば直ると記載されていました.
そこで以下の流れで配線の接続不良の改善を試みました.
以下で使用している画像はGigazineさんのものを利用させていただいております.
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MacBook Proの裏蓋をはずす.
ネジが10箇所あり,2種類の長さのネジで構成されているので混ざらないように気をつけましょう.
ドライバーはアネックス(ANEX) 特殊精密ドライバー 5溝 1.2 No.3470-Gを利用しました.
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基盤とトラックパッド・キーボードの接続部分を覆っている部品をはずす.
緑枠部分がトラックパッド・キーボードと基盤をつなぐケーブルです.
赤枠に2つのネジで止められた板があるので,それをはずします.
ネジは6角の星型のT5という種類のドライバーではずせました.
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接続部分を押し込む.
板が外れると接続部分が見えるので軽く押し込みます.
私の場合はケーブルがかなり抜けていたようで,差し込んだ感触がありました. -
逆の手順でもとに戻す.
以上の処置によって,私の場合は無事トラックパッドとキーボードが反応するようになりました.
※2020/3/9追記
同じ症状が再発しました.
赤枠のカバーと接続部分に少し隙間があったので,適当な紙を挟んで接続部が抜けにくくなるようにしてみました.
現状は問題なく動いています.