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Nuxt v2とFirebase(CloudFirestore)でPWA対応Webアプリ開発

Last updated at Posted at 2018-10-13

福岡から世界中の"むずかしい"を簡単にする株式会社diffeasyCTOの西@_takeshi_24です。

公開から1年以上が経ち、この記事の内容も少し古くなってきました。

Nuxt.jsやFirebaseを使って、サーバーレスでWebアプリケーションを開発する手順について、アドベントカレンダー「diffeasyCTO西の24(にし)日連続投稿チャレンジ Advent Calendar 2019」の中で、「Nuxt.jsとFirebaseとCloudFunctionsでWebアプリ開発」シリーズとして、連載していきます。
Nuxt.jsとFirebaseなどを使ってWebアプリケーション開発にチャレンジしたい方、是非Qiitaアカウントかtwitterをフォローしていただき、ツッコミやいいね!お願いします!

言葉の説明

まずはNuxt、Firebase、PWAの説明です。
ご存知の方はすっ飛ばしてください!

Nuxt

Vue.js アプリケーションを構築するためのフレームワークです。
こちらの記事に少し詳しく、公式ドキュメントにさらに詳しい情報が載っていますので、そちらをご覧ください。
2018年9月21日にVer2がリリースされました。

Firebase

Googleが提供するBaaS(Backend as a Service)です。
Webフロントエンド、ネイティブアプリからFirebaseの機能を利用することで、認証、ストレージの管理、データベースの管理など、従来サーバーサイドで開発していたロジックなしにアプリケーションの開発が可能です。
スクリーンショット 2018-10-13 17.29.02.png
↓↓↓↓↓
スクリーンショット 2018-10-13 17.29.26.png

Firebase使ってみた
Firebase公式

PWA

PWA = Progressive Web Apps(プログレッシブウェブアプリ)のことで、アプリのリンクをホーム画面に残しておくことで、あたかもネイティブアプリケーションのように動作可能なWebアプリケーションのことを言います。
オフラインでも動作可能で、PUSH通知も可能です。

はじめてのプログレッシブ ウェブアプリ

Nuxt v2とFirebase(CloudFirestore)でPWA対応Webアプリ開発

ここからが本題です!
ソースはGithubにあげています。

今回作ったアプリ

Nuxt v2とFirebaseを使ってPWA対応の簡易リアルタイムチャットWebアプリを作ります。
nuxt2_chat.mov.gif

フォルダ構成

フォルダ構成は以下のようになります。
実際のフォルダの場所は開発環境に合わせて読み替えてください。

~
 ∟ firebase_app
   ∟ nuxt2_chat

Nuxt v2でアプリ開発

npmを使って構築もできますが、今回はyarnを使って、scaffoldingツールでNuxtアプリケーションを構築します。

$ cd ~
$ mkdir ./firebase_app
$ cd ./firebase_app
$ yarn create nuxt-app nuxt2_chat #nuxt2_chatはアプリ名

アプリ名や各種フレームワーク、ツールの利用を問われますので、必要に応じて選択します。

? Project name <アプリ名>
? Project description <アプリ説明>
? Use a custom server framework none #サーバーフレームワークは指定しない
? Use a custom UI framework vuetify #UIフレームワークはvuetifyを利用
? Choose rendering mode Single Page App #SPAモードを指定
? Use axios module no #axiosを利用
? Use eslint yes #eslintを利用
? Use prettier yes #prettierを利用
? Author name <作成者名>
? Choose a package manager yarn #yarnでパッケージ管理
・・・
success Saved lockfile.
✨  Done in 32.75s.

今回はテンプレートエンジンにpugを使うので、pugとpug-plain-loaderをインストールします。
※Nuxt v1ではpug-loaderでしたが、v2ではpug-plain-loaderを利用する必要があります。

$ cd ~/firebase_app/nuxt2_chat
$ yarn add pug pug-plain-loader --dev

開発用のサーバーを立ち上げます。

$ yarn run dev

http://localhost:3000
にアクセスすると、Vuetifyが適用されたNuxtアプリケーションが表示されます。
スクリーンショット 2018-10-12 18.00.12.png

Firebaseの設定

Firebaseのサイトから新規プロジェクトを作成します。
Firebaseサイト

「プロジェクトを追加」をクリックして、プロジェクト名を入力して、「プロジェクトを作成」をクリックします。
プロジェクトを追加

Firebaseには色々な機能が用意されていますが、今回利用するのは、

  • Authentication
  • Database(Cloud Firestore)
  • Hosting

の3つです。

Firebaseコンソールトップの「開始するにはアプリを追加してください」の上の「>」をクリックして、アプリから接続するための情報を取得します。
Firebase接続情報
この値は後ほど使います。

Authentication

Authenticationに遷移して、「ログイン方法を設定」をクリックします。
スクリーンショット 2018-10-12 18.18.53.png
「メール/パスワード」でのログインを有効にします。
スクリーンショット 2018-10-12 18.19.23.png
テスト用にユーザーを追加します。
スクリーンショット 2018-10-12 18.23.55.png

Cloud Firestore

Firebaseのデータベースには、Realtime DatabaseとCloud Firestore(β版)の2つがありますが、今回はCloud Firestoreを利用します。

セキュリティルールは後から編集できますが、ひとまず「テストモードで開始」を選択します。
スクリーンショット 2018-10-12 18.41.42.png

Hosting

Hostingに遷移して、「使ってみる」をクリックします。
スクリーンショット 2018-10-12 18.43.37.png

ローカルにFirebaseの開発環境を作る

firebase-toolsをインストールします。

$ cd ~/firebase_app
$ npm install -g firebase-tools

プロジェクトを初期化します。

$ firebase init

Hostingを選択します。
firebase init

先ほど作成したFirebaseのプロジェクトを選択します。

? Select a default Firebase project for this directory: nuxt2-chat (nuxt2-chat)

公開するフォルダを指定します。
先ほど作成したNuxtプロジェクトのdistを選択します。

? What do you want to use as your public directory? (public) nuxt2_chat/dist

NuxtとFirebaseを連携

NuxtとFirebaseとの連携にvuexfireを利用します。
Firebaseの接続情報はソース管理から外したいので、.envを利用します。

$ yarn add @nuxtjs/dotenv firebase vuexfire@next --save

※2018年10月12日時点では、vuexfireではCloud Firestoreのbindでエラーになったので、vuexfire@nextをインストールしています。

.envファイルにFirebaseのAPIキーなど接続情報を記述します。

/.env
FB_API_KEY=<FirebaseAPIキー>
FB_AUTH_DOMAIN=<Firebse プロジェクトID>.firebaseapp.com
FB_DATABASE_URL=https://<Firebse プロジェクトID>.firebaseio.com
FB_PROJECTID=<Firebse プロジェクトID>
FB_STORAGE_BUCKET=<Firebse プロジェクトID>.appspot.com
FB_MESSAGING_SENDER_ID=<Firebase messaging 通知送信キー>

plugins/firebase.jsでFirebaseとの接続情報を取得し、初期化します。

/plugins/firebase.js
import firebase from 'firebase'

var config = {
  apiKey: process.env.FB_API_KEY,
  authDomain: process.env.FB_AUTH_DOMAIN,
  databaseURL: process.env.FB_DATABASE_URL,
  projectId: process.env.FB_PROJECTID,
  storageBucket: process.env.FB_STORAGE_BUCKET,
  messagingSenderId: process.env.FB_MESSAGING_SENDER_ID
}
if (!firebase.apps.length) {
  firebase.initializeApp(config)
}

export default firebase

Firebaseの認証機能を利用するため、plugins.auth.jsに以下のファイルを作成します。

/plugins/auth.js
import firebase from '~/plugins/firebase'

function auth() {
  return new Promise((resolve, reject) => {
    firebase.auth().onAuthStateChanged(user => {
      resolve(user || false)
    })
  })
}
export default auth

nuxt.config.jsでplugins/firebase、plugins/authと.envを読み込むよう、以下の設定を追加します。

/nuxt.config.js
  plugins: [
    '@/plugins/firebase',
    '@/plugins/auth'
  ],

  modules: [
    '@nuxtjs/dotenv'
  ],

認証処理

auth.signInWithEmailAndPassword(data['email'], data['password'])
.then((user) => {
    // ログイン成功
    commit('setUser', user)})
.catch((error) => {
    // エラー処理
})

Firestoreに書き込み

import 'firebase/firestore'
const db = firebase.firestore()
const messagesRef = db.collection('messages')
export const state = () => ({
  messages: [],
})
export const actions = {
  addMessageRef: firebaseAction((context, data) => {
    messagesRef.add({
      uid: data.uid,
      text: data.text,
      time: Date.now()
    })
  })
}

Firestoreから読み込み

import 'firebase/firestore'
const db = firebase.firestore()
const messagesRef = db.collection('messages')
export const state = () => ({
  messages: [],
})
export const actions = {
  initMessages: firebaseAction(async ({ bindFirebaseRef }) => {
    await bindFirebaseRef('messages', messagesRef.orderBy('time', 'desc'))
  })
}

詳細なソースはGithubにあげていますので、そちらをご覧ください!

PWA対応

PWA対応することで、スマホホーム画面にアプリを追加するように促してくれます。
ホームにアプリを追加するときのアイコン画像を
/static/icon.png
に置きます。

yarn add @nuxtjs/pwa --save
/nuxt.config.js
modules: [
  '@nuxtjs/dotenv',
  '@nuxtjs/pwa'
],
manifest: {
  name: '<アプリ名>',
  short_name: '<アプリ略称>',
  lang: 'ja'
},
/.gitignore
# Service Worker
sw.*

Firebase Hostingにデプロイ

Nuxtプロジェクトをgenerateします。

$ cd ~/firebase_app/nuxt2_chat
$ yarn run generate

generateしたファイルをFirebase Hostingにデプロイします。

$ cd ~/firebase_app
$ firebase deploy

スマホからアクセスすると、以下のようにホームに追加するためのナビゲーションが表示されます。
スマホ表示1
スマホ表示2

ホームに追加したアイコンから起動すると、ブラウザのバーが非表示になり、ネイティブアプリのように利用することができます。
スマホ表示1

さらに、オフライン時でもエラーになることなく、画面からメッセージの投稿が可能です。
投稿したメッセージは再びオンラインになった時に自動的にサーバーに送信されます。

プッシュ通知

Webアプリケーションへのプッシュ通知について、以下の記事にまとめました!
NuxtでPWA対応WebアプリにOneSignalからプッシュ通知を送る

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