はじめに
はじめまして。Qiita初投稿になります。
私は高卒で、前職は食品工場での勤務でした。22歳のときにエンジニアに憧れてSES&受託開発のベンチャー企業へ中途入社し、6年以上勤め、SES事業部でプレイングサブマネージャーとしてエンジニアのマネジメントやKPI策定、社内の勉強会・ハッカソン運営などを担当してきました。
また、自社プロダクトでは部長代理として、ビジネスサイドとのやり取りを通じた要件定義やビジネスモデルの提案も担当しました。もちろんエンジニアとしても、開発から運用保守まで一貫して携わっています。
そんな自分が「正社員」という肩書きを手放し、フリーランスエンジニアとして独立してから4ヶ月が経ちました。
まだ4ヶ月と日は浅いですが、だからこそ今のうちに言語化しておきたい「ギャップ」「苦労」「気づき」があります。この記事は、これから正社員から準委任契約のフリーランスエンジニアとしての活動を考えている方、独立に不安を感じている方に向けて書いています。
きれいごとだけでなく、メンタルが削られた瞬間まで、できるだけ正直に書いていきます。
なぜフリーランスになったのか
独立を決めた理由はシンプルで、次の3つでした。
- 意義:自分のスキルを使って社会に貢献している実感を、より強く得たいと思った
- 働き方:会社に依存しない環境を手に入れたかった
- 収入面:自分のスキルに対する報酬を、もっとダイレクトに得たいと思った
働き方については、もう少し踏み込んだ理由があります。正社員として自社の案件内だけでプロジェクトを選んでいくことは、可能性を自分で狭めてしまうことだと感じていました。SES事業では様々なプロジェクトや企業へ出向する形で多くの現場を見てきましたが、それでもエンジニアとして経験するのは基本的に「1社のエンジニア文化」です。その1社の文化の中だけで今後のエンジニアキャリアを形成していくのは、正直もったいないと感じました。
フリーランスであれば、自分の意思で参画する現場やプロジェクトを選び、より多様な技術・文化・チームのあり方に触れながらキャリアを形成していけます。この「選べる」という感覚こそが、独立を後押しした大きな理由のひとつでした。
独立して感じた3つのギャップ
① 営業エージェントの提案力に驚いた
独立前は「案件が見つかるかどうか」自体を一番不安に感じていましたが、これは思い込みでした。エージェント1社だけでも、5日間で10件以上の案件を提案してもらえます。提案からエントリーし、書類選考を通過すれば面談へ、この時点で面談自体は半分近く組んでもらえる感覚です。
複数のエージェントに登録しておくことで案件の母数が増え、自分が希望する技術領域や報酬帯に近づきやすくなります。「案件がない」ことより「選ぶ側」に回れることの方が、独立前に思っていたより現実的でした。
ただし、これはあくまで自分の経歴をもとにした体感です。参画できる案件の数や幅はエンジニアごとの経歴・スキルセットによって大きく変わるため、人によって感じ方は異なるはずです。正社員を辞める前に、複数の営業エージェントと実際に面談し、自分の経歴でどれくらいの案件に参画できそうかをすり合わせておくことを強くおすすめします。
② 企業ブランドがない分、面談通過率は厳しい
一方で厳しさを感じたのはここです。フリーランスは正社員のように「〇〇会社所属」というブランドや責任を背負ってもらえません。そのため、書類は通っても面談で落ちることが多く、体感としては5社受けて2社オファーが来るかどうかという水準でした。
③ 案件に入ってしまえば、正社員時代とやることは変わらない
これは良い意味での発見でした。SES企業で新米エンジニアとして学んできた基礎があったこともあり、いざ案件に参画してしまえば、業務内容そのものは正社員時代とほとんど変わりません。技術力があれば、雇用形態の違いは現場での仕事に大きな影響を与えないというのが実感です。
思っていたより大変だったこと・そうでもなかったこと
大変だったこと:税金
覚悟はしていたつもりでしたが、税金の重さは想像以上でした。フリーランス初年度は、正社員時代の健康保険料と住民税を合わせた金額の、ざっくり2倍程度を毎月支払うイメージを持っておくと、心構えとしてはちょうど良いと思います。
やっておいて良かったこと:貯金してから独立する
独立前にある程度の貯金を作っておいたことは、精神的な支えになりました。一人暮らしであれば、目安として100万円ほどあるとかなり安心感が違います。
独立直後の1〜2ヶ月は案件が決まらないことも十分あり得ます。貯金がないと、焦りから妥協した案件に入ってしまい、結果的に自分が目指すキャリアや報酬から遠ざかってしまうことがあります。「決まるまで待てる余裕」を持てるかどうかは、貯金の有無で大きく変わります。
一番苦労したこと:面談が苦手だった話
正直に書きます。ここが一番きつかったところです。
自分は面談が非常に苦手で、書類は通るのに面談で落ちることが続きました。案件が決まらない焦りは、次第に「自分の人間性を否定された」ような感覚に変わっていき、「このままでは生きていけないのではないか」「衣食住が成り立たなくなるのでは」というところまでメンタルを追い込んでしまった時期がありました。
転機になったのは、発想を変えたことです。
「どうにでもなれ、ハキハキ喋ってダメだったら次」
このマインドに切り替えてから、オファー率が明らかに上がりました。
加えて、面談での失敗パターンにも気づきました。それは経歴を全部話してしまう、経歴書に書いてあることをそのまま読み上げてしまうことです。面接官からすれば「それはもう経歴書で知っている」「聞きたいのはそこじゃない」と感じてしまい、「この人は要望を伝えても意図を汲み取ってくれないのでは」というマイナス印象につながります。
面談では、案件とマッチする技術領域だけを自分で選定&説明し、
- どの工程を担当したか
- そこでどんな課題があったか
- その課題をどう解決に導いたか
をあらかじめ整理して話すことを意識しました。そうすると面接官から「そこをもっと詳しく聞きたい」と質問が返ってくるようになり、あとは自分が実際にやったことを話すだけなので、精神的にも余裕を持って回答できるようになりました。
もう一つ、独立を考えている方に伝えたいのは、営業エージェントは使えるだけ使ったほうが良いということです。基本利用料は無料ですし、エージェント側もエンジニアが稼働してくれないと売上が立たないため、親身に案件を探してくれます。複数登録しておくことで、自分が参画したい領域や働き方に出会える確率も上がります。
これから準委任契約でフリーランスを考えている人へ
この4ヶ月を振り返って、正社員から準委任契約のフリーランスエンジニアへの独立は、思っていたよりもチャレンジしやすい環境だと感じています。
- 案件そのものは、正社員時代に培ったスキルがあれば十分にやっていける
- 案件探しは、エージェントを味方につければ想像以上に選択肢がある
- 厳しいのは面談突破率と税金だが、事前に心構えと貯金があれば十分に乗り越えられる
正社員として数年、実務経験と基礎を積んだあとにフリーランスへ挑戦することで、若いうちから収入面を大きく伸ばしていける可能性があります。「フリーランスは怖いもの」ではなく、「準備をすれば挑戦しやすいもの」だと、この記事を通じて少しでも伝われば嬉しいです。
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
私自身、まだ独立4ヶ月の身なので、今後案件を重ねる中で、また違う景色や課題も見えてくると思います。今後もエンジニアとしてのリアルな気づきを、Qiitaで発信していきます。
請負・業務委託などのご相談があれば、お気軽にX(Twitter)のDMまでご連絡ください。