#Ubuntu端末でもマイナポータルを使いたい!
メインPCのUbuntuからIC Card Readerを使ってマイナポータルにログインするまで時間がかかったので備忘録です。
#環境
- OS:Ubuntu 21.10
- PC:lenovo ThinkPad X250
- IC Card Reader:I-O DATA USB-NFC3
#成功パターン
VirtualBoxでWindows10を動かして、IC Card Readerのドライバはゲスト側であてることに落ち着きました。VirtualBoxのバージョンは6.1.26_Ubuntu r145957で動作確認しています。
#VirtualBoxのインストール
VirtualBoxはメインパッケージだとUSB1.1しか対応していません。I-O DATA USB-NFC3はUSB2.0指定なので拡張パッケージのインストールが必要でした。
#メインパッケージインストール
$ sudo apt install virtualbox
#拡張パッケージインストール
$ sudo apt install virtualbox-ext-pack
#ユーザーのグループ追加
VertualBoxをインストールすると作成されるvboxusersにユーザーを追加しないと、VertualBoxからホストのUSBデバイスにアクセスできませんでした。
#グループに追加 USERNAMEに作業で使うユーザー名を入れる
$ sudo gpasswd -a USERNAME vboxusers
#Windows10のインストール
Windows 10 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロードからISOをダウンロードして仮想マシンの光学ドライブにアタッチ。インストール手順は物理マシンの場合と変わりませんが、Windows10ライセンスは個別に購入して当てないとライセンス違反になるので忘れずに。
#IC Card Readerのアタッチ
インストールが終わったら仮想マシンを一度落として、USBのパラメーターをUSB2.0(OHCI+EHCI)コントローラーに変更。ローカルで認識しているCiecle CIR215 PICC[0100]をデバイスフィルターに追加します。
#ドライバインストール
USB-NFC3 サポートソフトからWindows10用のドライバをダウンロードしてインストール。
#マイナポータル拡張機能のインストール
マイナポータルのガイダンスに従いEdgeにChromeのマイナポータル拡張機能を追加。
#ログイン
IC Card Readerにマイナンバーカードを乗せてPINを入力するとマイナポータルのログインに成功します。保険証利用登録も無事に成功しました。
#失敗パターン1 Ubuntuからのアクセス
動作環境についてにある通り、LinuxどころかMacもサポートしてません。Ubuntuローカルからマイナポータルトップにアクセスすると、サポート対象外の表示になります。
#失敗パターン2 VMware Workstation Playerの利用
仮想マシンのUSB設定をUSB2.0にしてもIC Card Readerを認識してくれませんでした。
細かい仕様は確認していませんが、ローカルでドライバがあたっていないデバイスはゲストにリダイレクトできなさそう。I-O DATA USB-NFC3のUbuntu用ドライバを探しましたが見つからなかったので、ゲスト側だけドライバを当てれば動作する仮想化ツールに乗り換えました。
#終わりに
マイナポータルの動作環境が限られているのは残念ですが、国の予算とセキュリティの問題を考えると、メジャーな環境に絞るという判断は妥当かもしれません。仮想マシン方式で動作はしましたが、セキュリティに関しては各自の判断でよろしくお願いします。
#参考サイト