本記事では, uv でプロジェクトを作成し GitHub に push するまでの流れを簡単にまとめる. また, GitHub からの pull 後に uv sync を実行することで, 他の PC からも同じ環境を簡単に同期できる.
uv は Rust 製の次世代パッケージ管理ツールであり, 既存の pip, venv, poetry などの機能を一つに統合してカバーしている. さらに, 処理速度は従来のツールと比較して 10〜100 倍の高速化が実現されている.
なお, uv についての詳細は, Pythonパッケージ管理 [uv] 完全入門 を参照すると良い.
1. プロジェクトの初期化
1.1 uvでプロジェクトを初期化
1.1.1 uv initでプロジェクトの初期化
uv init test_project
1.1.2 初期化したプロジェクトへ移動
cd test_project/
1.1.3 初期化状態のプロジェクトは以下の通りに作成
ls
.git .gitignore .python-version main.py pyproject.toml README.md
2. GitHubにリポジトリを作成してpush
2.1 GitHub上で新しいリポジトリの作成
2.1.1 GitHub/New にアクセス
2.1.2 以下の設定をする:
・Repository name: test_project/(同じ名前でOK)
・Public / Private: 任意
・Initialize with a README は チェックしない(すでにローカルにあるため)
2.1.3 "Create repository"をクリック
2.1.4 HTTPS or SSHのリンクを取得
2.2 ローカルでGitHubリポジトリを紐ずけ
2.2.1 プロジェクトフォルダに移動
cd ~/Code/Python/test_project
2.2.2 念のため初期化確認(uvが自動でgit initしているはず)
git status
2.2.3 GitHub上のリポジトリを「origin」として登録
git remote add origin <取得したHTTPS or SSHのリンク>
2.3 コミットを作成
2.3.1 変更の確認
git add .
2.3.2 最初のコミットの追加
git commit -m "Initial commit from uv project"
2.4 GitHubにpush
2.4.1 メインブランチをmainに指定してpush
git branch -M main
git push -u origin main
3. uv syncによる同期
3.1 GitHubからpull
3.1.1 GitHubのリモートリポジトリから最新の更新を取得
git pull
3.2 uv syncによる同期
3.2.1 仮想環境と依存関係を一括セットアップ
uv sync
これで, 他の PC でも同じ環境でプロジェクトを再現できる.