プロローグ
せっかくAWSの資格を取ったので、この機会に初めて記事を書いてみました。
まずは軽く自己紹介させていただくと
_人人人人人人人人人_
> 新人SE1です!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
大学では物理学を専攻していたので若干プログラミングをかじっていましたが、
ITの知識は乏しく、クラウドに関しては全くの初心者でした。
が、最近仕事でようやくクラウドに触る機会が訪れました。
同じような経歴(?)の方たくさんいるのではないでしょうか。
新人研修ではずっと言語の勉強をしていたのに、いざ配属先はインフラ系みたいな。
焦りますよね。
分かります。
自分も仕事でAWSを使うことになり、流れで資格を取ることになりました。
この記事は、その受験記的なやつです。
タイトルの通り、クラウド初心者がAWSの初級資格Cloud Practitionerを受けて合格したというただの報告ではあるのですが、同じ境遇の方の力になれたら嬉しいです。
いちいちCloudPractitionerって書くと長くて読みにくい上にスペル間違えそうなので、以後CLF-C02と書くことにします(よくこう書かれています)。
現在AWSを仕事で使っていてCLF-C02を取ろうかなと考えている新人の方や今後AWSに関わる可能性のある方は是非ご一読ください。
IT経歴の長い方はここでお帰りいただくのが賢明かと思われます。
新人の戯言が続きます。
それでも 見てやってもいい という方は続きを(温かい目で)ご覧ください。
目次
1.AWSとは
2.AWS認定資格
3.CloudPractitioner試験
4.試験勉強
5.エピローグ
AWSとは
そもそもAWSってご存知でしょうか。私は2か月前に初めて知りました。
AWSとはAmazon Web Servicesの頭文字を取ったもので、名前からも分かる通りAmazonが提供しているサービスです。はい、あのAmazonです。みんな大好きネット通販で知られているAmazon様です。いろんな事業やっているんですね~。
ではどんなサービスをAWSで展開しているのか。
簡単に説明するとサーバー・ストレージ・データベースをはじめとする様々なIT関連リソースの提供です。
これらを必要な時に必要な分だけインターネット経由で利用できるというのがAWSです。
と言われてもあまりイメージ湧かないですよね。
大丈夫です、私もそうでした。というか今もです。
例えば、AWSが提供するストレージサービスの一つにS3というのがあります。Simple Storage ServiceなのでS3だそうです。こちらは名前の通りストレージを提供してくれるサービスで、容量実質無限、可用性抜群、自動スケーリングなどなどを兼ね備えたすごいやつです。最強無敵の無限USBメモリみたいなものですかね(言い過ぎ)。もちろん使った分だけ課金されますしデメリットもありますが、一旦こんな認識でいいと思います。
ちょっと真面目な話をすると、AWSは世界各地に分散されたデータセンターを保有していて、ユーザーは地理的に最も近いリージョン2を選択することで、低レイテンシーかつ安定した通信環境を享受できます。これらのデータセンターはクラウド上のインフラとして機能し、オンプレミスのサーバーに近い役割を果たしています。
さらに、AWSのサービスは高可用性と耐障害性を考慮して設計されており、災害や障害が発生した場合でも、データの損失を防ぐ仕組みが整っています(一部サービスは初期構成からこの冗長性3を備えています)。
加えて、AWSにはマネージドサービスと呼ばれる、インフラの運用・保守をAWS側が担ってくれるサービス群が多数存在します。これにより、ユーザーはインフラ管理の負担を軽減し、アプリケーション開発やサービスの改善などに集中できます。
さらに加えてセキュリティ面でも、業界標準に準拠した高度な対策を講じており、暗号化、アクセス制御、監査ログなどを通じて、安心・安全なクラウド環境を提供しています。
AWSのメリットとしてよく言われていることをまとめると
- 物理インフラの整備を任せられること
 - 必要な時に必要な分だけサービス(リソース)を利用できること
 - オートスケーリングによりキャパシティの予測がいらないこと
 - インフラを簡単に用意できること
 - 最先端の技術を利用できること
 - グローバルに即時展開できること
 - サポートが充実していること
 
などたくさんあります。正直これ以外にもありますが、書いてるとキリがないのでやめます。
以下に参考サイトを載せておくので是非見てみてください。
AWSとは?-NTT東日本
AWS認定資格
AWSでは独自に、クラウドの専門知識を証明する資格が用意されています。
大きく分けて4つのレベルがあり、簡単なものから順に
- Foundational
 - Associate
 - Professional
 - Specialty
 
となっています。それぞれのレベルの中でも試験がいくつか分かれており、多様な試験が用意されています。(詳細はこちら→AWS認定試験)
4つの比較をするとこんな感じです。
| 対象者 | 難易度(5段階) | 試験時間 | 問題数 | 受験料(税抜) | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Foundational | クラウド初心者 | ★☆☆☆☆ | 90分 | 65問 | 15,000円 | ||||||||
| Associate | 実務で触っている人 | ★★☆☆☆ | 130分 | 65問 | 20,000円 | ||||||||
| Professional | 高度なスキルと豊富な経験を持つ人 | ★★★★☆ | 180分 | 75問 | 40,000円 | ||||||||
| Specialty | 特定分野に特化した知識を持つ人 | ★★★★★ | 170 or 180分 | 65問 | 40,000円 | ||||||||
| $\hspace{45em}$ | |||||||||||||
難易度には個人の感想が入っています。受けてないやつが何言ってんだってコメントは禁止!
AWSの試験はすべて
- テストセンターでの受験
 - 自宅でオンライン監督付きの受験
 
を選ぶことができ、基本いつでも受けられます。
これを知った私は当初、意気揚々と「うっひょ~、自宅で受けるに決まってるやん!」とか思っていたんですが、インターネットに自宅受験は最初の環境チェックがめっっちゃ厳しいとか回線が悪くて試験始められないかと思ったとか脅された結果、ひよって近場のテストセンターへ受けに行きました...
是非オンライン受験してみましょう
CloudPractitioner試験
私が今回受験したCLF-C02は、4つのレベルの中の一番下Foundationalに位置する試験の一つで、AWS認定資格の中で最も簡単な資格です。
内容はAWSが提供するサービスやその機能について、大まかな内容を知っているか確認するといったイメージです。
基本的な出題のされ方としては「ある企業はこういう状況にあるが、どのサービスを利用するのがよいか」といった感じです。
問題は選択式で、記述はありません。4つの選択肢から正解を1つ選びます。たまに、あてはまるものを2つ選べという問題もあります。全65問ですが、うち15問は採点されない問題らしいので、50問を1000点満点で計算し、7割を取れれば無事合格です。
選択式ということで、基本的な勉強方法は暗記となります。サービス名と内容を覚えるにあたって、その略称や英語名から予測できるものはまだいいです、分かりやすいから。ですが、なぜその名前なんだみたいなサービスには手を焼きました。
例えば「cloud9」とか。
ブラウザのみでコードを記述、実行、デバッグできるクラウドベースの統合開発環境 (IDE)
まあなんかすごそう。なぜこの名前なのかというと、英語スラング「be on cloud nine」からきているらしいです...。まずそんなスラング知らんよ。ほんでどういう意味かというと「とても幸せな気分」という意味だそうで。実際に使ったことがないから分かりませんが、相当楽に開発環境を整えられるんですかね。
とにかくこういったものもちらほら見られるので、気合いで覚えましょう。
ただ、CLF-C02はサービス名とその内容を覚えるだけで合格できる試験ではあるので、簡単といわれるのだと思います。
受験が終わると簡単なアンケートがあり、最後のページでお疲れ様でした的な文章に混ざって小さく判定:合格のような文字列があるので、その場で合否を知りたい方はここで確認できます。
ほんとに小さいので注意してください。クリック連打癖がある人とかは特に。
翌日くらいにはマイページから自分の得点を見られるようになります。
試験勉強
試験勉強は主に以下の2つを利用しました。
- AWS Cloud Practitioner Essentials [AWS公式]
 - 【CLF-C02版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(6回分390問)[Udemy]
 
AWS Cloud Practitioner Essentials
こちらは、AWS公式が出している動画形式の無料学習コンテンツです。
愉快なおっちゃんたちがAWSの主要なサービスについて、コーヒーショップを例に楽しそうに説明してくれます。AWSどころかクラウドについてふわふわとした理解しかしていない自分でしたが、結構分かりやすかったと感じました。入り口としては結構オススメです。
【CLF-C02版】この問題だけで合格可能! 以下略
こちらは、界隈ではそこそこ有名なUdemyの講座です。
元値は忘れましたが、割引時に1,500円くらいで購入しました。
概要としては65問テスト形式の模擬試験が6つある感じで、そのうち2つは基礎問題、残りの4つは実践向けの問題となっています。また、それぞれ時間制限有/無を選べるので、最初はゆったりやりたい 最初から緊張感をもってやりたいのどちらにも対応出来ます。
以下実際に利用してみて感じたことです。
- 基礎問題に関しては、問題文が短く選択肢も分かりやすいものが多かったので、最初に小手調べとしてだったり、途中で復習として利用しやすいかなと思いました。
 - 実践向けのほうは、
実際の試験よりも難しかったかなと思います。
問題文も長く、次々に知らないサービス・知らない機能を選択肢に入れてくるので覚えるのが大変でした。だいたい200個以上新しい言葉が出てきましたね。
問題文のほうも例えば 
「ある企業はモノリシックアプリケーションをAWSにホストすることで、マイクロサービスに分割し、モダナイズしたいと考えています。」
  みたいな文章が出てきたりして正直「...は???」と思いました。
  新人でこれ見て意味分かる人いますか?
  そのうちこういうのが分かるようになるんですかね...
- すべての模擬試験で解説がかなり丁寧でした。答えとなるサービスの説明だけではなく、なぜ他の選択肢のサービスが不正解なのか説明してくれたり、選択肢には無い類似のサービスを補足で載せてくれたりしてくれています。
 - 試験はこれより簡単なので、これがほぼ解けるようになっていれば大丈夫、と考えると心強いと思います。
 
エピローグ
 今回仕事でAWSを使うにあたってCLF-C02を受験しました。実際に受験してみての感想としては、まず覚えることが予想以上に多かったことです。ネットで調べると「2週間で合格!」とか結構出てきますが、あれは嘘です。 仕事しながら合間で勉強しないといけなかったり、私みたいにクラウドに関する知識がない方だとそれなりに勉強時間を確保する必要があると思います。自分はだいたい1ヵ月程度勉強しました。学習頻度はばらばらですが、少なくとも2日に1回、2~3時間程度やっていました。期間が空くとまた忘れてしまうので、定期的に勉強することが大事だと思います。参考程度に、私の得点は821/1000でした。Udemyの模擬演習を90%くらいの点数を取れるようにはしたんですが、やはり本番では少し落ちますね。
あと、実際に自分で使ったことがあるサービス周辺は覚えるのが早かったです。私自身はVPCと呼ばれる仮想プライベートクラウド上にサーバーを立てたり、セキュリティを設定したり、ファイルストレージを用意したり、ということを仕事でやっていたので、その辺の知識はかなりすんなり理解出来ました。
とまあ今回はこんなところで終わりにしておきます。今後の目標としては、次のAWSの資格を取るか、別の資格を取るかですね。あとはせっかく覚えた知識も使っていかないと風化してしまうので、仕事でじゃんじゃん披露できるようになりたいです。CLF-C02ごときが何言ってんだって感じですが。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました!