CentOS7へのユーザーの追加方法を説明します。基本的なコマンドですが、よく忘れるのでメモしておきます。ユーザーを追加するにはuseradd
コマンドを使用します。
useraddコマンド
オプション(よく使うものだけ)
-c コメント
コメントです。下の例では、"Guest User"と指定しています。
-d ホームディレクトリのパス
ホームディレクトリを指定します。一般的には/homeディレクトリの下にユーザー名と同じディレクトリを指定します。
-s シェルのパス
ログインシェルです。ほとんどの場合/bin/bashなので、わざわざ指定する必要はありません。デフォルト値になっています。
[ユーザー名]
最後にユーザー名を指定します。下の例ではguestになっています。
[user@host ~]$ sudo useradd -c "Guest User" -d /home/guest -s /bin/bash guest
/etc/passwdファイルで登録内容を確認
登録された内容は/etc/passwd
ファイルで確認できます。下の例ではguestユーザーしか表示していませんが、このファイルにはすべてのユーザーが登録されています。
[user@host ~]$ cat /etc/passwd
guest:x:1001:1001:Guest User:/home/guest:/bin/bash
ユーザーは追加できましたが、パスワードも設定しておく必要があります。
ユーザーのパスワード設定
パスワードの指定にはpasswd
コマンドを使用します。コマンドの後ろにユーザー名を指定します。この例のようにオプションを指定しなかった場合、対話形式でパスワードの設定が行われます。
[user@host ~]$ sudo passwd guest
ついでに参考としてユーザーの削除も載せておきます。
ユーザーの削除
ユーザーを削除するにはuserdel
コマンドを使用します。
オプションに-r
を使用します。このオプションを指定しておくと、ユーザーのホームディレクトリーも削除されます。
[user@host ~]$ sudo userdel -r guest