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AWS EC2について

はじめに

Amazon Web Services(AWS)のElastic Compute Cloud(EC2)は、クラウド上でスケーラブルなコンピューティングリソースを提供するサービスです。EC2を使用することで、物理サーバーを購入・管理することなく、必要なときに必要なだけのコンピューティングリソースを利用できます。この記事では、EC2の基本的な概念、機能、利点、使用例について説明します。

目次

  1. EC2とは
  2. EC2の機能
  3. EC2の利点
  4. EC2の使用例
  5. まとめ

EC2とは

Amazon EC2は、クラウド上で仮想サーバー(インスタンス)を提供するサービスです。ユーザーは、インスタンスの種類、サイズ、数を選択し、必要に応じてスケールアップまたはスケールダウンすることができます。EC2は、オンデマンド、リザーブド、スポットの3つの料金モデルを提供しており、コスト効率の高い方法でコンピューティングリソースを利用できます。

EC2の機能

  • インスタンスタイプ: 汎用、コンピューティング最適化、メモリ最適化、ストレージ最適化、GPUインスタンスなど、さまざまなインスタンスタイプを提供。
  • スケーラビリティ: 必要に応じてインスタンスをスケールアップまたはスケールダウン可能。
  • セキュリティ: セキュリティグループ、ネットワークACL、キーペアなどのセキュリティ機能を提供。
  • ストレージ: Amazon EBS(Elastic Block Store)やインスタンスストアを使用して、データを永続的に保存可能。
  • ネットワーキング: VPC(Virtual Private Cloud)を使用して、ネットワーク設定をカスタマイズ可能。
  • オートスケーリング: トラフィックの変動に応じて、自動的にインスタンスを追加または削除する機能。

EC2の利点

  • 柔軟性: インスタンスの種類、サイズ、数を自由に選択でき、必要に応じて変更可能。
  • コスト効率: オンデマンド、リザーブド、スポットの料金モデルを選択することで、コストを最適化可能。
  • 高可用性: 複数のリージョンとアベイラビリティゾーンにまたがるインスタンス配置により、高可用性を実現。
  • セキュリティ: セキュリティグループやネットワークACLを使用して、インスタンスのセキュリティを確保。
  • スケーラビリティ: オートスケーリング機能により、トラフィックの変動に応じて自動的にスケールアップまたはスケールダウン可能。

EC2の使用例

1. ウェブサーバーのホスティング

EC2を使用して、ウェブサーバーをホスティングすることができます。以下に、基本的な手順を示します。

  1. インスタンスの起動: AWSマネジメントコンソールにログインし、EC2ダッシュボードから新しいインスタンスを起動します。
  2. AMIの選択: Amazon Linux、Ubuntu、Windowsなど、使用するAMI(Amazon Machine Image)を選択します。
  3. インスタンスタイプの選択: t2.microなど、適切なインスタンスタイプを選択します。
  4. セキュリティグループの設定: HTTP(ポート80)やHTTPS(ポート443)など、必要なポートを開放します。
  5. キーペアの作成: SSHアクセス用のキーペアを作成し、ダウンロードします。
  6. インスタンスの起動: 設定を確認し、インスタンスを起動します。
  7. ウェブサーバーの設定: SSHでインスタンスに接続し、ApacheやNginxなどのウェブサーバーをインストール・設定します。

2. データベースサーバーのホスティング

EC2を使用して、データベースサーバーをホスティングすることができます。以下に、基本的な手順を示します。

  1. インスタンスの起動: AWSマネジメントコンソールにログインし、EC2ダッシュボードから新しいインスタンスを起動します。
  2. AMIの選択: Amazon Linux、Ubuntu、Windowsなど、使用するAMI(Amazon Machine Image)を選択します。
  3. インスタンスタイプの選択: データベースの負荷に応じた適切なインスタンスタイプを選択します。
  4. セキュリティグループの設定: MySQL(ポート3306)やPostgreSQL(ポート5432)など、必要なポートを開放します。
  5. キーペアの作成: SSHアクセス用のキーペアを作成し、ダウンロードします。
  6. インスタンスの起動: 設定を確認し、インスタンスを起動します。
  7. データベースの設定: SSHでインスタンスに接続し、MySQLやPostgreSQLなどのデータベースをインストール・設定します。

3. バッチ処理の実行

EC2を使用して、バッチ処理を実行することができます。以下に、基本的な手順を示します。

  1. インスタンスの起動: AWSマネジメントコンソールにログインし、EC2ダッシュボードから新しいインスタンスを起動します。
  2. AMIの選択: Amazon Linux、Ubuntu、Windowsなど、使用するAMI(Amazon Machine Image)を選択します。
  3. インスタンスタイプの選択: バッチ処理の負荷に応じた適切なインスタンスタイプを選択します。
  4. セキュリティグループの設定: 必要なポートを開放します。
  5. キーペアの作成: SSHアクセス用のキーペアを作成し、ダウンロードします。
  6. インスタンスの起動: 設定を確認し、インスタンスを起動します。
  7. バッチ処理の設定: SSHでインスタンスに接続し、バッチ処理のスクリプトをアップロード・実行します。

まとめ

Amazon EC2は、クラウド上でスケーラブルなコンピューティングリソースを提供する強力なサービスです。柔軟性、コスト効率、高可用性、セキュリティ、スケーラビリティなど、多くの利点があります。EC2を使用することで、ウェブサーバー、データベースサーバー、バッチ処理など、さまざまな用途に対応することができます。

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