以前に申請を出していたAmazon Sumerianのプレビュー審査に通過して利用できるようになったのでそのレビューです。
Sumerianって何?
という人も多いかもしれません。昨年の冬にドカドカ発表されたAWS関連の新機能の一つで、VR/ARコンテンツを簡単に作ってWeb公開できるツールです。
ちなみに正式版の利用は有料で、主に公開するVRコンテンツの容量とトラフィックに課金されます。
まずは触ってみる
AWSのマネジメントコンソールから起動すると次のダッシュボードが開きます。
プリセットのシーン(プロジェクトのようなもの)がいくつも用意されています。
今回はTrainingRoomというシーンから新規作成してみます。
Sumerian自体の説明にもありますが、このサービスの利用用途の一つとして、遠隔拠点の社員へのリモートトレーニングを想定しているようで、このプリセットもそのような利用を想定しているように思います。
広々としたスペースにプロジェクターや机が置かれ、窓の外には緑豊かな林が見えます。
作成したシーンを開いたら、VR機能を追加してみます。
画面上部にあるImport Assetから、CoreVRアセットをシーンに追加します。
CoreVR以外にも、椅子や説明用のアバターなどたくさんのアセットが用意されています。(ただ、UnityやUnrealEngineのような歴史のあるツールに比べると圧倒的に少ないです。各種インポートもできそうなので今後の発展が楽しみです)
CoreVRをインポートしたら、このアセットに含まれるVRCameraRigというVR用のカメラをシーン内に配置します。
この状態で画面上部のレンダリングモード変更ボタン横の杖のマークを押し、シーン右下にあるVRアイコンをクリックすると、VRデバイスへ映像が映し出されます。PCのディスプレイには次のように表示されます。
最後に
Sumerianは機能が豊富で、英語ですがヘルプも充実しておりとても力の入ったサービスという印象です。VR/ARは技術的な興味を引きやすいですが、いざサービスを作ろうとなると少しハードルが高いのも事実で、こういった簡単に本格的なコンテンツを作成できるツールが登場してくると今後の展開が楽しみです。