はじめに
今年から英会話のレッスンを始めました私。
その際、新しい先生とは自己紹介をすることになるので、
「I work as a QA engineer」なんて職業紹介をほぼ毎回話しています。
その繰り返しにも少し飽きてきたころ、
「せっかく自己紹介するなら、ついでにQAエンジニアのことを知ってるか聞いてみよう」と思い立ち
それからは「Have you ever heard of a QA engineer?(QAエンジニアって聞いたことある?)」と尋ね、記録を取ることにしました。
今回はその回答を「海外におけるQAエンジニアの認知度調査」としてまとめたいと思います。
日本と海外における「QAエンジニアの知名度」の差異を知る一助になれば幸いです。
調査方法
- 実施期間:2025年7月~12月
- 総回答者数:35名
- 調査手法:オンライン英会話レッスンでのヒアリング
- 対象者の性別:男性 22名 (約63%)、女性 13名 (約37%)
- 調査対象地域:北米、ヨーロッパ、オセアニア、南アフリカ
- 質問項目:「QAエンジニアを知っているか」の単一質問
- 回答形式:以下の三段階評価
- Yes(知っている)
- Somewhat(QA=Quality Assuranceと聞けばわかる)
- No(知らない)
男女別・年代別
-
男女別の認知状況
-
20代・60代の認知率が高い
国籍別・地域別
- 南アフリカの回答傾向
- 回答者7名のうち、Noは1名のみ。
- APQECというカンファレンスもあり、QAに関する感度は高い?
- 回答者7名のうち、Noは1名のみ。
- カナダの回答傾向
- 回答者は3名と少ないが、そのうち2名(66%)が「No」と回答しており、データ内で最も認知率が低い 。※ただしサンプル数少なめ
- ニュージーランド(NZ)の回答傾向
- 回答者3名のうち、2名が「Yes」と回答しており、明確な認知率が高い。※ただしサンプル数少なめ
- イギリスの回答傾向
- 最も回答数が多いイギリス(12名)は、「Yes:4名」「Somewhat:4名」「No:4名」と、回答が完全に3等分されており、ばらつきが最も大きい。
- アメリカの回答傾向
この認知度に近い職業と言えば・・・?
この結果を踏まえて、知名度の近い職業をAIと壁打ちしたところ
「日本ではFP(ファイナンシャルプランナー)ではないか?」 という結論に至りました。
確かに、
- アルファベット2文字で省略される
- フルネームを聞けばやってることがなんとなくわかる(主観)
- Quality を Assureする
- Finance を Planする
- でも具体的な業務イメージはしづらい(主観)
このような共通点があるように思いますが、皆さんはいかがでしょうか?
賛否両論あることは否めません。が「FP」と「QAエンジニア」、日本での知名度でいえば前者のほうが高いのではないでしょうか?
翻って、QAエンジニアという職種の知名度の低さを感じます。
終わりに
ふとしたことがきっかけで始めた調査ですが、
英語学習の傍ら「世界のQA観」が垣間見えたのはいい機会でした。
今回はあくまで「QAエンジニアを知っているか?」という問いでしたが、
「テストエンジニアを知っているか?」と聞けば結果はまた違っていたかもしれません。
その調査はまた別の機会にでも...。
生成AIがますます活用されるにつれて、プロダクトの品質の保証が課題となってきます。
日本でも「QAエンジニア」という職種の需要が今後高まっていくでしょう。(と信じたいものです)
そうなるように、イチQAエンジニアとして今後も活動&発信してまいります。


