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海外の人にQAエンジニアの知名度を調査した話

Last updated at Posted at 2025-12-17

はじめに

今年から英会話のレッスンを始めました私。
その際、新しい先生とは自己紹介をすることになるので、
「I work as a QA engineer」なんて職業紹介をほぼ毎回話しています。

その繰り返しにも少し飽きてきたころ、
「せっかく自己紹介するなら、ついでにQAエンジニアのことを知ってるか聞いてみよう」と思い立ち
それからは「Have you ever heard of a QA engineer?(QAエンジニアって聞いたことある?)」と尋ね、記録を取ることにしました。
今回はその回答を「海外におけるQAエンジニアの認知度調査」としてまとめたいと思います。

日本と海外における「QAエンジニアの知名度」の差異を知る一助になれば幸いです。

調査方法

  • 実施期間:2025年7月~12月
  • 総回答者数:35名
  • 調査手法:オンライン英会話レッスンでのヒアリング
  • 対象者の性別:男性 22名 (約63%)、女性 13名 (約37%)
  • 調査対象地域:北米、ヨーロッパ、オセアニア、南アフリカ
  • 質問項目:「QAエンジニアを知っているか」の単一質問
  • 回答形式:以下の三段階評価
    • Yes(知っている)
    • Somewhat(QA=Quality Assuranceと聞けばわかる)
    • No(知らない)

男女別・年代別

  • 男女別の認知状況

    • 男性は22名中4名のみが「No」で約18%
    • 女性は13名のうち、6名が「No」と回答しており、約半数に近い(約46%)
      男女別.png
  • 20代・60代の認知率が高い

    • 20代の回答者は全5名(25歳〜29歳)いるが、回答はすべて「Yes」または「Somewhat」であり、「No」と答えた人は1人もいない
    • 50代も「No」と答えた人はいないが、サンプル数やや少なめ
    • 60代以上の回答者は6名いるが、そのうち4名(66%)が「Yes」または「Somewhat」と回答しており、高齢層でも認知がゼロではない
      年齢別.png

国籍別・地域別

  • 南アフリカの回答傾向
    • 回答者7名のうち、Noは1名のみ。
      • APQECというカンファレンスもあり、QAに関する感度は高い?
  • カナダの回答傾向
    • 回答者は3名と少ないが、そのうち2名(66%)が「No」と回答しており、データ内で最も認知率が低い 。※ただしサンプル数少なめ
  • ニュージーランド(NZ)の回答傾向
    • 回答者3名のうち、2名が「Yes」と回答しており、明確な認知率が高い。※ただしサンプル数少なめ
  • イギリスの回答傾向
    • 最も回答数が多いイギリス(12名)は、「Yes:4名」「Somewhat:4名」「No:4名」と、回答が完全に3等分されており、ばらつきが最も大きい。
  • アメリカの回答傾向
    • 回答者5名のうち、2名が「No」と回答しており、IT大国のイメージに反して今回のサンプル内では認知していない層が4割存在する。
      国籍・地域別.png

この認知度に近い職業と言えば・・・?

この結果を踏まえて、知名度の近い職業をAIと壁打ちしたところ
「日本ではFP(ファイナンシャルプランナー)ではないか?」 という結論に至りました。

確かに、

  • アルファベット2文字で省略される
  • フルネームを聞けばやってることがなんとなくわかる(主観)
    • Quality を Assureする
    • Finance を Planする
  • でも具体的な業務イメージはしづらい(主観)

このような共通点があるように思いますが、皆さんはいかがでしょうか?
賛否両論あることは否めません。が「FP」と「QAエンジニア」、日本での知名度でいえば前者のほうが高いのではないでしょうか?
翻って、QAエンジニアという職種の知名度の低さを感じます。

終わりに

ふとしたことがきっかけで始めた調査ですが、
英語学習の傍ら「世界のQA観」が垣間見えたのはいい機会でした。

今回はあくまで「QAエンジニアを知っているか?」という問いでしたが、
テストエンジニアを知っているか?」と聞けば結果はまた違っていたかもしれません。
その調査はまた別の機会にでも...。

生成AIがますます活用されるにつれて、プロダクトの品質の保証が課題となってきます。
日本でも「QAエンジニア」という職種の需要が今後高まっていくでしょう。(と信じたいものです)
そうなるように、イチQAエンジニアとして今後も活動&発信してまいります。

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