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Microsoft Teamsでチャネルのメッセージの取得、ユーザメッセージの送信

Last updated at Posted at 2020-04-06

Microsoft Teamsは、Slackに比べると、APIドキュメントのレベルが非常に低く、意味不明。

ユーザとしてメッセージを送りたいと思ったときに
https://docs.microsoft.com/ja-jp/graph/api/channel-post-messages?view=graph-rest-beta&tabs=http
こいつにぶち当たると思うんだけど、書いてないことが山ほどあったのでメモ。

認証トークンはどこからもらってこればいいのか?

OAuthアプリケーション登録して、アクセストークンもらってくる必要があるらしい。
パーソナルアクセストークンとかそういうイケてる仕組みは無い。

OAuthアプリケーション登録

https://portal.azure.com/#blade/Microsoft_AAD_RegisteredApps/ApplicationsListBlade
からアプリケーション登録する。

登録の際には、スコープに要注意

| 操作 | 必要な権限 | APIドキュメントURL |
|:---|:-----|:----|:-----|
|チャネル一覧取得|Group.Read.All | https://docs.microsoft.com/ja-jp/graph/api/channel-list?view=graph-rest-beta&tabs=http |
|チャネルのメッセージ一覧取得 |ChannelMessage.Read.All | https://docs.microsoft.com/ja-jp/graph/api/channel-list-messages?view=graph-rest-beta&tabs=http|
|チャネルのメッセージの返信一覧取得 |ChannelMessage.Read.All | https://docs.microsoft.com/ja-jp/graph/api/channel-list-messagereplies?view=graph-rest-beta&tabs=http|
|チャネルにユーザメッセージを送信|Group.ReadWrite.All | https://docs.microsoft.com/ja-jp/graph/api/channel-post-messages?view=graph-rest-beta&tabs=http |
|チャネルのメッセージに返信|Group.ReadWrite.All | https://docs.microsoft.com/ja-jp/graph/api/channel-post-messages?view=graph-rest-beta&tabs=http |

Slackと違って、Microsoft Teamsは気軽にユーザとしてメッセージをPOSTすることはできなくて、管理者の承認が必要だ。
管理者権限なしでできるのは、特定のチャネルのメッセージを取得することだけ。使えね〜〜〜!!
(APIでPOSTするものは基本的にボットとしてIncoming Webhookとか使えっていうことなんだろうけど...)

とりあえず
image.png
ここまで権限がもらえたら、TeamsのチャネルのユーザーメッセージをAPIで操作することができる。

Authorize, Token

手っ取り早くトークンだけ欲しい場合には、手動で

https://login.microsoftonline.com/テナントID/oauth2/v2.0/authorize?client_id=クライアントID&client_secret=シークレット&response_type=token&scope=Group.ReadWrite.All%20User.Read

をブラウザに打ち込めばいい。response_type=token を指定してるのがポイント。
アクセストークンやリフレッシュトークンがそのままクエリパラメータとして返される。

由緒正しくOAuthフローを実行したい場合には、 response_type=code 指定する。
ここで、唯一にして最大の気をつけないといけないポイントは、TeamsのAPIはv2.0 のエンドポイントで取得したアクセストークンのみ利用可能ということ。

貼り付けた画像_2020_04_07_2_26.png

手でAPIを直接たたくには間違わないだろうけど、たとえばRailsでomniauthを使うときには要注意。

ということで、2020年4月現在はまともに使えるライブラリがない。
(omniauth-azure-oauth2のソースコードをちょっと書き換えて無理やり /v2.0/ にしてやれば動くかもしれないが、未検証)

ちなみに、v1のエンドポイントで発行したアクセストークンを使うと、以下のような何の手がかりもないエラーになる。

{
    "error": {
        "code": "InvalidAuthenticationToken",
        "innerError": {
            "date": "2020-04-06T16:34:03",
            "request-id": "xxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx"
        },
        "message": "Access token validation failure. Invalid audience."
    }
}

チームIDとチャネルIDはどこを見たらわかるのか?

API自体は比較的きれいなREST APIなんだけど

POST /teams/{id}/channels/{id}/messages/{id}/replies

のidはどこを見たらわかるのか?

そんなときはここを見ればいい
貼り付けた画像_2020_04_07_2_44.png

チームID: groupId=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx っていうパラメータ
チャネルID・メッセージID: https://teams.microsoft.com/l/message/チャネルID/メッセージID?tenantId=...
(チャネルIDは @を含んでることがある、ごちゃっとした文字列。 メッセージIDは単純な数字)

いざPOST

ここまでくれば、あとはいつもどおり Authorization: Bearer トークン を指定して、REST APIコールするだけ・・・と思ったが、、

APIドキュメントには

POST /teams/{id}/channels/{id}/messages/{id}/replies

とかいてあるが、そのとおりにPOSTすると

{
    "error": {
        "code": "ResourceNotFound",
        "innerError": {
            "date": "2020-04-06T17:46:30",
            "request-id": "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx"
        },
        "message": "Invalid version: teams"
    }
}

こんなエラーになる。

正しくは /beta/teams/{id}/channels/{id}/messages/{id}/replies

(ノ`Д´)ノ彡┻━┻ (ノ`Д´)ノ彡┻━┻ (ノ`Д´)ノ彡┻━┻

というわけで、Slackの1000000000000000000000000倍くらい面倒なステップを踏んでようやくユーザメッセージをAPIでPOSTできました。
貼り付けた画像_2020_04_07_2_56.png

まとめ

Microsoft Teamsなんて使わずにSlack使いましょう。

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