こんにちは😊
株式会社プロドウガの@YushiYamamotoです!
らくらくサイトの開発・運営を担当しながら、React.js・Next.js専門のフリーランスエンジニアとしても活動しています❗️
この記事は ノーコードテスト自動化・効率化ツールのTricentisについて、なんでも投稿してみよう! by Tricentis Advent Calendar 2025 の参加記事です🎄
Webアプリ開発において、E2E(End-to-End)テストは「安心」を買うための重要な投資です。
しかし、従来のSeleniumやPuppeteer、Playwrightでのテスト実装には、ある "呪い" がつきまとっていました。
「ちょっとUIを変えただけで、テストが全部落ちる呪い」 です。
- CSSのクラス名が変わっただけで
Element not found💀 - ボタンの位置がズレただけでクリックできない 💀
- テストのメンテナンスに時間を取られ、本末転倒になる 💀
今回は、そんな呪いを AIの力(Smart Locators) で解き放つツール 「Tricentis Testim」 を紹介します。
さらに、テスト結果を n8n で受け取り、Slackにリッチな通知を送る運用フローまで構築してみましょう。
🤖 Testim とは? なぜ「壊れない」のか
Testim は、AIを活用したSaaS型のテスト自動化プラットフォームです。
最大の特徴は、要素を特定する 「Smart Locators」 という技術です。
従来のテストツールは、id="submit-btn" のように単一の属性で要素を探します。そのため、IDが変わると即死します。
一方、TestimのAIは、数百の属性(テキスト、位置、色、親要素、クラスなど)を分析して要素を特定します。
つまり、「IDが変わっても、場所がズレても、AIが『あ、これだよね』と判断してテストを続行(自己修復)してくれる」 のです。これが革命的です。
🏗️ アーキテクチャ:テストから通知まで
今回は、Testimでテストを実行し、その結果(特に失敗時)をn8n経由でSlackに通知するフローを作ります。
🛠️ 実践1:Testimで「壊れないテスト」を作る
まずは Testimの無料トライアル に登録し、Chrome拡張機能をインストールします。
1. レコーディング(Record)
「Create New Test」を押し、対象のWebサイト(今回は自社サイト)で操作を行います。
ポチポチとクリックしていくだけで、操作がステップとして記録されます。ここまでは普通のツールと同じです。
2. AIの凄さを体感する(Locators)
記録されたステップのプロパティを見てみましょう。「Locators」タブを開くと、AIがどのように要素を認識しているかが可視化されています。

(※イメージ: 複数の属性がスコアリングされ、信頼度が表示されている画面)
ここで、あえてWebサイト側のコードを書き換えてみます。
ボタンの class 名を変更し、id を削除してみました。従来のツールなら確実に落ちる変更です。
しかし、Testimを実行すると……成功します!🎉
ログには「要素は見つかったけど、少し変更があったからAIがロケーターを自動修正したよ」と記録されます。これが Self-healing です。感動します。
🛠️ 実践2:n8nと連携して「失敗」を即検知する
Testimは素晴らしいですが、テストが落ちた時にメール通知だけでは見逃してしまいます。
そこで、n8n を使ってSlackに通知します。
1. n8nでWebhookを受け取る
n8nで「Webhookノード」を作成し、URLを発行します。
2. TestimでWebhookを設定する
Testimの Settings > Integrations > Webhooks に移動し、n8nのURLを設定します。
トリガーは Test run failed にチェックを入れます。
3. n8nで通知を整形する
Testimから送られてくるJSONペイロードは非常に詳細です。ここから必要な情報を抜き出します。
TestimからのWebhook Payload(例)
{
"eventType": "TEST_RUN_FAILED",
"projectId": "p_12345",
"runId": "r_67890",
"testName": "お問い合わせフォーム送信テスト",
"executionDate": "2025-12-01T10:00:00.000Z",
"failedStep": {
"description": "Click 'Submit'",
"screenshotUrl": "https://testim.io/screenshots/..."
},
"link": "https://app.testim.io/#/project/..."
}
これをn8nのSlackノードに渡して、以下のようなメッセージを作成します。
🚨 E2Eテスト失敗アラート
テスト名: お問い合わせフォーム送信テスト
失敗箇所: Click 'Submit'
リンク: 詳細レポートを見るスクリーンショットを確認してください👇
[画像URL]
これで、エンジニアはSlackを見るだけで「どこで落ちたか」が一瞬でわかります。
💡 応用:AI × AI の相乗効果
さらに発展させて、n8nの途中に OpenAI (ChatGPT) を挟むことも可能です。
- Testimから失敗ログ(テキスト)を受け取る。
- n8n経由でChatGPTに投げ、「このエラーの原因と、修正すべきコードの当たりをつけて」と指示する。
- Slackに「AIによる分析結果」も合わせて通知する。
「TestimのAI」がテストを守り、「生成AI」が修正をサポートする。
これぞ、2025年のモダンな品質保証フローです。
まとめ
- Testim を使えば、UI変更のたびにテストを直す「虚無の時間」から解放される。
- Smart Locators の自己修復機能は、一度体験すると戻れない便利さ。
- n8n と連携すれば、テスト結果を自在にハンドリングできる。
「テスト自動化に挑戦したけど、メンテが辛くて挫折した…」という方にこそ、Tricentis Testimは触ってほしいツールです。
無料トライアルでもその威力は十分に体感できますよ!🚀
最後に:業務委託のご相談を承ります
私は業務委託エンジニアとしてWEB制作やシステム開発を請け負っています。最新技術を活用したレスポンシブなWebサイト制作、インタラクティブなアプリケーション開発、API連携など幅広いご要望に対応可能です。
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