この記事は #chillSAP SAP Advent Calendar 2022、12/6の記事として執筆しています。
まずはW杯の振り返りから
カタールW杯、皆さんご覧になりましたでしょうか!普段はあまりスポーツを見ない私ですが、この時ばかりは注目して見てしまいました。素晴らしい大逆転劇を見せてくれたドイツ戦・スペイン戦は、記憶にそして歴史に残る闘いでした。真冬の日本をアツくしてくれた日本代表に感謝!!
SAP × Football ソリューション
SAPってドイツの会社ですよね。そしてドイツといえばドイツリーグのブンデスリーガも有名ですよね。バイエルンミュンヘンやドルトムントといったヨーロッパチャンピョンズリーグでも優勝候補となるような強豪クラブがひしめき合っています。日本人選手も多く在籍している/いたことから馴染み深いですね。
W杯で盛り上がる中、SAPも何かサッカーでやってんじゃないのかな~と漠然と調べていたところ・・・、ありました。
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・・・ありました!魅力的なソリューションが!!
SAP Sports Oneとは
プロスポーツのチーム管理を新しいレベルへと導きます。SAP Sports One ソフトウェアは、サッカー、アイスホッケー、バスケットボール、ハンドボール、ラグビーに利用でき、経営管理、トレーニングとチームの管理、スカウティング、医療といったあらゆるプロセスを調整し、クラブや組織がスポーツのパフォーマンス管理をデジタル化するのに役立ちます。
SAP公式HPより
クラウドベースのSaaS型ソリューションであり、モバイルを含めた様々なデバイスから情報にアクセスできる柔軟さを持ちながら、高いセキュリティを担保しているのが特徴になります。まさにスポーツにおけるDXを体現するかのような画期的な製品ですね。
導入事例
TSG Hoffenheim
FC Bayern Munich
何やら凄そうな匂いがプンプンするので、早速14日間のトライアル版を体験してきました!
トライアル版にはサンプルデータを備えたチュートリアルが付いており、ガイドに沿って操作していくことで実際のシナリオイメージを体験することができます。
SAP Sports Oneのここが凄い!Best 3
トライアル版を触って特に画期的だと感じた点を3つご紹介します!
① 選手・試合の分析サポート機能が凄い!
円滑な情報連携の実現による分析の迅速化
まずSAP Sports Oneは下記のような使用シナリオを想定しています。
- マネージャーが試合の情報をカレンダーに登録
- アナリストが相手チームのスタメンや選手情報を入力しモバイルデバイスに配信
- コーチが登録された様々な情報にモバイルデバイスからアクセスし現場で選手にコーチング
- 自チームのスタメンに変更等があれば、モバイルデバイスから変更点をフィードバックして配信
このようにSAP Sports Oneを使用すると、選手のみならずチーム内の様々なメンバー間の情報連携を円滑になり、柔軟で迅速な分析が可能となることが分かります。
強力な動画分析機能
動画分析機能が強力です。アップロードした試合動画に様々なフィルタリングを実行し分析したいシーンを抽出することが可能です。例えば、相手チームの○○選手のパスのシーンだけをフィルタして抽出するといったことが出来ます(画像はHoffenheimのAdam Szalai選手のゴールシーンにフィルタを掛けた例)
また、対戦相手との過去の試合動画をアップロードしておけば、過去の試合動画に素早くアクセスしてプレーを分析することも可能です。
② 選手の健康状態管理機能が凄い!
選手の健康状態や稼働状況等の情報を一元化
選手のケガや病気の状態やそれに対する処置、復帰見込み時期などの情報を入力することで、上記のようなダッシュボードに情報を集約することが可能です。トライアルでは理学療法士の役割を担うユーザが健康状態データを編集するシナリオとなっていました。
かなり詳細なデータまで入力することが可能です!
③ 選手のパフォーマンス評価・管理機能が凄い!
自チーム選手のパフォーマンス評価
「己を知り敵を知れば百戦危うからず」
そう・・・勝つための戦略を立てる上で、最も重要なのは己を知ることです!
そこでSAP Sports Oneでは、自チーム選手のパフォーマンステストの結果を記録・管理しどこからでもアクセスして分析することが可能です。画像は、20Mダッシュのパフォーマンステストを行った結果を記録した例を示しています。ちなみに、ファイルアップロードによるテスト結果登録も可能なようです。
他チーム選手のパフォーマンス評価
有能な選手はいつもスカウトマンに狙われています。スカウトマンも他チームの選手の状況を常に把握し、声をかけるタイミングを伺っている必要があります。
SAP Sports Oneでは、スカウティングのスケジュール管理から評価レポートの登録、ステータス管理まで、スカウトに必要な管理機能を備えています。評価レポートは選手のタイプに応じたテンプレートを作成することができ、各チーム固有の評価基準によるフォーマットでレポートを作成することが可能です。
まとめ
SAP Sports Oneは、チームの戦略立案やメンバーの健康状態・パフォーマンス管理、トレーニングやスカウトといったあらゆるプロセスを調整し、スポーツクラブのDXを推進する画期的なSaaSソリューションでした!!
日本でも導入するチームが増えてきているようですが、今後は製品の進化と共にもっと増えてくるのでしょうね。それではお年を。