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🌱自然の美しさ再発見!葉脈標本づくり

Last updated at Posted at 2025-12-03

葉っぱの中にある細い“すじ”だけを残した「葉脈標本」。
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葉脈は思っている以上に繊細で、葉のすみずみまで緻密で美しい模様を描いています。

一見むずかしそうですが、実は家庭でも作ることができます。

さらにカラースプレーやレジンでコーティングすれば、クリスマス飾りにもぴったりの“冬のサイエンスクラフト”に早変わり!

🌱材料

  • 厚手の葉(ヒイラギ、ヒイラギモクセイなど)
  • 水酸化ナトリウム
  • 塩酸(または酢)
  • 鍋(ステンレスまたはホーロー)
  • 菜箸
  • 歯ブラシ
  • トレー

水酸化ナトリウムの代わりに、家庭にもある重曹やパイプ洗浄剤でも作れますが、葉肉が取れにくく時間がかかりがち。
私は薬局で水酸化ナトリウムを購入して使っています。

葉を煮る際は必ず大人が手袋をつけて作業し、服や肌につかないよう注意しましょう。

🌱作り方

  1. 鍋に1Lの湯を沸かし、苛性ソーダ100gを加える。
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  2. 再び沸騰したら葉っぱを入れ、10〜15分ほど煮る。
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  3. その間に酢を張ったトレーを準備。

  4. 葉がたらんと垂れ下がるほど柔らかくなったら、鍋から取り出し、酢の中で中和。
    IMG_3426.jpeg

  5. 滑りがなくなるまで水洗いし、歯ブラシで表面の葉肉を“こすらずやさしく叩くように”落とす。
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  6. 雑誌などに挟んで乾燥させて、出来上がり!
    IMG_3428.jpeg

🌱なぜ葉脈だけ残るの?

理由は、葉脈と葉肉の成分の違いです。

葉肉(葉の緑の部分):
タンパク質や炭水化物が主成分 → アルカリで分解されやすい

葉脈(“道”の部分):
セルロースやリグニンという“とても丈夫な繊維” → アルカリで分解されにくい

セルロースはたくさんの水素結合でガッチリ組み合わさった高分子。
さらにリグニンが細胞壁を補強することで、まるで“天然の鉄骨”のように強く安定しています。

だから、アルカリ溶液で煮ると葉肉だけが溶け、葉脈だけが美しい模様のまま残るのです。
植物の“維管束”という、水や栄養を運ぶ道路がこの葉脈であり、標本にするとその構造がよくわかります。

🌱生の葉っぱでも観察

葉脈標本にしなくても、実は明るい光にかざすだけでも、葉脈を観察することができます。

🌱まとめ:葉っぱの中に“科学の地図”が隠れている

葉脈標本は、ただのクラフトではなく植物の体のしくみそのものをのぞき込む“小さな研究”です。

何気なく見ていた葉っぱの中に、水の通り道や栄養のルート、頑丈に補強された細胞の構造といった“生き物の工夫”がぎっしり詰まっていることに気づくと、自然を見る目がちょっと変わります。

他の樹木の葉っぱはどんな葉脈になっているのだろう!と、さっそく公園に出かけたくなってきませんか??

手のひらサイズの標本から広がる、小さな科学の世界。
ぜひ作って、眺めて、自然のすごさを感じてみてください。

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