冬の気象衛星画像で、ときどき見られる美しい渦模様—
その名も 「カルマン渦」。

画像:ひまわり8号 2025/11/14 14:00
カルマン渦とは、流体(空気や水)の中に島や柱のような障害物があると、
その後ろ側で 左右交互に規則正しく現れる渦 のこと。
実はお風呂のお湯や川の流れでも見える、身近な“科学の模様”なんです。
宇宙から見えるほど大きな現象を、手元で残せたら楽しそう!
ということで、今回は マーブリング絵の具 を使ってカルマン渦をカラフルに再現してみました!
🎨用意するもの
- マーブリング絵の具
- 水
- 洗濯のり
- トレー
- 竹串など細い棒
- ハガキ
- ピンセット
🎨つくり方
- 水と洗濯ノリを1:1で混ぜ、トレーに1cmほど入れる。
とろみが出て絵の具が流れづらくなり、模様が作りやすくなります。 - マーブリング絵の具を2色ほど、トレーの水面に数滴落とす。
- 竹串でスッ…と線を引くようになぞる。
このとき、左右交互に生まれる渦がカルマン渦そのもの! - 渦の形が整ったら、ハガキをそっと水面に浮かべる。
- ピンセットで取り出し、新聞紙に挟んで乾燥。
できあがった模様は、まるで今にも動き出しそうな流体のアート✨
渦はすぐに形が変わってしまうので、目を離さず観察するのがポイントです。
🌍宇宙からも見える同じ現象!
今回つくった小さな渦模様と、
気象衛星が捉える雲のカルマン渦は、同じ物理法則でできています。
特に冬の日本付近では、九州の西の済州島(チェジュ島)・屋久島・利尻島などの風下で、カルマン渦の列を見つけることができます。
- 冬型の気圧配置で、一定の方向に強い風が吹き続ける
- 上空の 冷たい空気 と、海面の 暖かい海水 の温度差が大きい
このような気象条件の時、雲が出来やすくなり、綺麗なカルマン渦の列が出現しやすくなります。
冬は気象衛星画像でカルマン渦が特に見えやすい季節。
ぜひ空の上にも目を向けてみてください🌟

