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❄️ ストームグラスで“天気と結晶”の関係を探る

Last updated at Posted at 2025-12-07

ストームグラスは、19世紀のヨーロッパで“天気を占う道具”として親しまれていた不思議なガラス瓶。気温や気圧のわずかな変化でぬ中の結晶が姿を変えるため、「明日は雨?」「嵐が近い?」と観察されてきました。

しかし、実際の天気との相関は科学的にははっきりしていません。
それでも日々形を変える結晶はとても魅力的で、インテリアとしても大人気です。

市販のストームグラスを購入して観察したところ、毎日違う姿を見せてくれ、「これは自分でも作ってみたい!」と思い、自宅で挑戦してみました。

❄️ストームグラスをつくってみよう!

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たくさんの自作レシピを参考に、最も結晶ができやすかった配合をご紹介します。

【材料(200ml容器の場合)】

  • 樟脳 … 15g
  • エタノール … 70ml
  • 硝酸カリウム … 5g
  • 塩化アンモニウム … 5g
  • 精製水 … 60ml

❄️作り方

  1. 樟脳をエタノールに溶かす
     湯煎しながら混ぜると溶けやすく、最初は白く濁り、次第に透明になります。
  2. 別容器で硝酸カリウム・塩化アンモニウムを水に溶かす
     こちらも完全に溶かしてください。
  3. 2つの液を合わせる
     最初は白く濁りますが、混ぜていくとクリアに。
  4. 瓶に入れて蓋を閉めると完成!
     直射日光を避け、静かな場所に置いて観察をスタートします。

取り扱いの注意

  • 子どもが薬品を扱うときは、必ず大人がそばで監督してください。
  • 保管は小さなお子様の手の届かない場所に。
  • 中の溶液には触れないようにしてください。万が一こぼれたらすぐに洗い、必要に応じて医師へ。

❄️ストームグラスを観察してみよう!

作成直後は透明ですが、数時間〜1日で雪のような結晶が現れ、2日目には瓶の1/3ほどに成長しました。
ここから、天気とあわせて観察開始!
温湿度計と並べて記録しました。

🌤 7月25日 晴れ

気圧:1009hPa/気温:29℃/湿度:57%
 晴天が続いていているが、台風接近中。 結晶は少なめ。先端がツンツンと立ちはじめる。

🌤 7月26日 晴れ

気圧:1009hPa/気温:26.6℃/湿度:58%
→ 結晶が少し増える。

🌤 7月27日 晴れ

気圧:1008hPa/気温:25.9℃/湿度:57%
→ 少しずつ結晶が密になってくる。

🌧 7月28日 曇り/雨(台風12号接近)

気圧:999hPa/気温:25.3℃/湿度:69%
→ 結晶が水面近くまで成長!最もドラマチックな変化の日。

🌤 7月29日 晴れ

気圧:1005hPa/気温:29℃/湿度:67%
→ 台風通過。結晶が減少。

🌤 7月30日 晴れ

気圧:1007hPa/気温:27℃/湿度:63%
→ 穏やかな天気。結晶が減少。

❄️観察してみてわかったこと

数日間の記録だけでも、
「気温・気圧の変化」と「結晶の量」には何となく関係がありそう!
という印象を受けました。

❄️ストームグラスの楽しみ方いろいろ

  • LEDライトで下から照らすと幻想的でとても美しい
  • 冬は特に結晶がよく成長し、観察が楽しい季節
  • インテリアとして飾るだけでも癒される

ゆっくり変化を見せる結晶は、まるで小さな気象ショー。
これから迎える冬、どんな姿を見せてくれるでしょうか?
ぜひ、おうちで “結晶の天気図” を楽しんでみてください❄️✨

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