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AIバブルの正体
〜NVIDIAの時価総額とAIインフラの“計算側”から読み解く〜
はじめに
AIバブルは「ChatGPTが登場したから起きた」と語られがちですが、
実際には GPU・HBM・専用AIチップ といった “計算インフラ” の需要が爆発的に増加したことが根底にあります。
本記事では、AIバブルの背景を
NVIDIA・HBM(高帯域幅メモリ)・Google TPU の3つの観点から整理します。
- NVIDIAの時価総額が世界トップクラスになった理由
2023〜2024年にかけて、NVIDIAは時価総額で
Apple・Amazon・Google を抜き、世界トップ3に入るレベルまで急上昇しました。
1-1. GPUがAIの中心的役割を担う
Transformerモデルは以下の処理を大量に行います。
- 行列演算
- 大規模並列計算
- 高帯域メモリアクセス
これらは GPUが最も得意とする処理です。
さらに、NVIDIAは以下の強力なエコシステムを持ちます。 - CUDA
- cuDNN
- TensorRT
- PyTorch / HuggingFace との高い親和性
このため、AI企業は NVIDIA以外を選びにくい構造になっています。
- HBM(高帯域幅メモリ)の需要爆発
AIモデルの巨大化により、
GPUだけでなく HBM(High Bandwidth Memory) が深刻なボトルネックになっています。
2-1. HBMとは
- GPUのすぐ横に積層される超高速メモリ
- 従来のGDDRより圧倒的に広い帯域
- AI学習・推論に必須
2-2. モデル巨大化 → HBM需要の指数関数的増加
モデルの大きさ(パラメータ数)
2018年 BERT(3.4億)
2020年 GPT-3(1750億)
2024年 GPT-4系(兆)
モデルが巨大化するほど、
HBMの帯域・容量が必要 → 価格高騰 → 供給不足
という流れが続いています。
- Google TPU(Tensor Processing Unit)の存在
NVIDIA一強の中で、Googleは TPU という独自AIチップを持っています。
3-1. TPUの特徴
- 行列演算に特化したASIC
- TensorFlowと深く統合
- Google内部のAIサービス(検索・広告・YouTube)で大量使用
- Google Cloudでも提供
3-2. しかし普及は限定的
理由は以下の通りです。 - CUDAエコシステムが強すぎる
- PyTorchが主流である
- TPUはGoogle内部最適化が中心
そのため、TPUは Google内部と一部研究者向け に留まっています。
- AIバブルの本質:計算量の増加が止まらない
AIの性能は 計算量(Compute)に比例して向上します。
より賢いAIを作るには、
より多くのGPUとHBMが必要になります。
この構造が続く限り、
NVIDIA・HBMメーカーの需要は止まりません。
まとめ
- AIバブルの中心は GPU・HBM・専用AIチップ
- NVIDIAはエコシステムの強さで圧倒的
- HBMはAIのボトルネックで価格高騰
- TPUは強力だが普及は限定的
- AIの性能は計算量に比例するため、需要は継続する
次回は、
「AIがSSD・ストレージ・ネットワークまで高騰させる理由」
を解説します。