はじめに
2016年3月初めにVS Code 0.10.10がリリースされます。Build 2016 前の最後のフルイテレーションで、多くの変更点があるようなのでまとめておきます(私が使っていない技術は省略しているのであしからず)。
Salsa JavaScriptのデフォルト有効化
以前の記事 で紹介した、Salsaが既定で有効化されました。セットアップが少々面倒だったので、便利になてよかったです。なお、0.10.10の段階では、TS1.8.2の機能を使って型の推測等を行っています。
デフォルトLinterの提供中止
VS CodeのデフォルトLinterが廃止になりました。好きなLinterを使ってねということだと思います。Linterを使いたい方は、アドオンなりを使用して、自分で設定する必要があります。公式サイトに esLint の設定方法が掲載されていたので手順を載せておきます。
1 esLintのグローバルインストール
1.1 npm install -g esLint
を実行するだけです。
2 VS CodeにESLintエクステンションをインストール
2.1 コマンドパレットを開く。
2.2 install ext
を入力
2.3 ESLintを入力してインストール
3 esLintを初期化
3.1 eslint --init
を実行
4 設定ファイルの作成
4.1 サンプルが上がっていました(egamma/.eslintrc.json)。とりあえずこれから始めたら良いと思います。
タブ⇔スペース変換
VS Codeにタブ⇔スペース変換の機能が追加されました。今まではエクステンションをインストールしないと使えなかったため、便利になりました(以前、エクステンションを作成する方法の記事の題材をタブ⇔スペース変換で書きましたが、このとき作ったものはもはや無用の長物ですね。。。)。
変換機能の使い方は至ってシンプルで、コマンドパレットに、Change Indentation Size / Change Indentation To Spaces / Change Indentation To Tabs のいずれかを入力するだけです。
そのほか
C#のサポート
C#のサポートが外されました。引き続き使いたい方はエクステンションを追加してください。
Code Folding
ソースコードが折りたためるようになりました。ユーザーボイスで最も投票が多かったようです。地味ですがあると便利ですよね。
定義をサイドで開く
Ctrl+K F12
で定義をサイドに開くことができます。個人的にはGo to DefinitionやPeek Definitionなど前からあったものを使うので、不要です。
Working Fileのクイックオープン
現在開いているファイルをコマンドパレットに~
+ ファイル名で切り替えられるようになりました。ctr + tab
で十分なのでは?と思いますが、とりあえず追加されています。
エクステンションリコメンデーション
コマンドパレットにext recommend
と入力すると、使っているVS Codeに基づいておすすめのエクステンションを勧めてくれます。どういう原理なのか気になる。
End of Line
設定にfiles.eol
が追加されました。Windowsだと\r\n
、Linuxだと\n
がデフォルトです。Windows環境で作ったものをLinuxにもっていくときに使えるかもしれません。