はじめに
re:Invent 2018で発表された新サービスである AWS MediaConnect についての概要が「 AWS ML University 」にて公開されているのでこちらを翻訳しながら紹介していきたいと思います。
コンテンツへのアクセス方法はこちらに記載しています。
AWS MediaConnect について
MediaConnectはライブ配信をセキュアに行うことができる、とても信頼性の高いサービスです。
MediaConnect がとても重要なサービスである理由は3つあります。
- ライブ配信などの報道における重要なコンテツの役に立つ
- クラウドベースのワークフローやB2Bコンテンツの配信との連携
- クラウドのリソースを使うことで世界各国の視聴者にライブ配信ができる
MediaConnectの特徴
MediaConnectは以下の特徴があります。
- ビデオを安全に配信することが可能
- ライブ映像を安全にシェアすることが可能
- 付加価値の高い生放送を用意することが可能
- コストの削減が可能
MediaConnectは様々な分野で利用することができます。報道やメディアだけでなく、政府機関や企業など様々な業界や領域でこのサービスを利用することができます。
ユースケース
AWS MediaConnectには4つのメインとなる使い方があります。
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コントリビューション
- ライブビデオストリームをAWSのインフラと連携
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ディストリビューション
- ライブビデオストリームを複数の地域へ配信
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レプリケーション
- ライブビデオを複製して各国に配信
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エンタイトルメンツ
- コンテンツデータを安全に利用する
OTTプロバイダーが視聴者に向けてライブビデオを安全に配信するために、信頼のおけるクラウドベースのサービスを探していました。そこで、AWS MediaConnectを活用することで、その問題を解決することができました。
具体的には、
- ライブ映像をAWS Elemental Liveにエンコード
- それをMediaConnectに転送
- 転送した映像をAWS Elemental MediaLiveでエンコード
- AWS Elemental MediaPackageでパッケージ化した映像をAmazon CloudFrontで視聴デバイスに配信
今回のケースにおけるメリットは3つあります。
- セキュアなクラウドサービス環境内に動画を保存できる
- 中間ファイルの状態で放送に対応できるクオリティとなる
- 既存のメディアサービスとのシームレスな相互運用性
地方のテレビ局が、別々のタイム・ゾーンで生活している会員にスポーツ中継を配信する必要があったため、AWS MediaConnectを用いてその問題を解決しました。
こちらの解決方法について紹介すると、
- AWS Elemental Liveより、AWS Region 1 のMediaConnectにライブビデオを配信
- 違うRegionにあるMediaConnectに映像を更に配信します
上記により違うタイム・ゾーンに住んでいる視聴者にも配信することが可能となります。
今回のケースにおけるMediaConnectを使うメリットは以下の3つです。
- ビデオの配信のためのセットアップが1時間以内で可能
- 国外など、より広い範囲で配信する場合も同じ仕組みで利用が可能
- 作業の1つひとつがセキュアな環境で行われているので信頼できる
まとめ
MediaConnect の動画紹介はこれで以上となります。
大規模な投資を行うことなく国内外にライブ配信が可能となるのはクラウドならではですね!