はじめに
re:Invent 2018で発表された新機能の1つである AWS FSx for Windows File Server についての概要がAWSのサービス紹介動画サイトにて公開されているのでこちらを翻訳しながら紹介していきたいと思います。
コンテンツへのアクセス方法はこちらに記載しています。
Introduction
Amazon FSx for Windowsは、AWS環境にWindows Serverで構築されたビジネスアプリケーションを移せるよう、フルマネージド型のWindowsファイルサーバが備わっています。更に、高いパフォーマンスとAWSのセキュアな環境が用意されております。
FSx for Windowsは、クラウド上にWindowsストレージを簡単に移し、そしてクラウド上でも利用できるようにすることを目的とした新サービスです。
このサービスの主な特徴は以下の3点です。
- Windowsアプリとの100%互換
- ハイパフォーマンスな環境を提供
- エンタープライズに対応可能
FSx for Windows のメリット
FSx for Windowsの主なメリットは6つあります。
- Native-Windowsとの互換性
- 高パフォーマンス
- 法人向け対応
- フルマネージド
- 広域アクセシビリティ
- 高い費用対効果
1つ目のメリットはネイティブに Windows と互換性がある点です。
- Native SMB 2.0から3.1.1まで対応
- NTFSに対応
- DFS名前空間とDFSレプリケーション機能を搭載
- MicrosoftADとの統合やWindows ACLsのサポートも対応
2つ目は高パフォーマンスであることです。以下の特徴が挙げられます。
- SSDストレージによる構成
- ほぼゼロに等しいレイテンシ
- 高IOPS
- 高スループット
3つ目はエンタープライズ向けとしても十分通用するほどの高可用性、高耐性である点です。
- ハードウェアの故障や問題の監視と調査が可能
- 重要なデータはS3にバックアップ
- AZ内にデータを移管
- DFS名前空間とDFSレプリケーション機能を搭載
セキュリティ面もエンタープライズ企業が利用可能なレベルの機能を揃えております。
- データの暗号化
- セキュリティグループ、IAM、CloudTrailなどのAWSサービス
- ADとの統合やWindows ACLsサポート
- HIPAA法の適用
4つ目は、ユーザが環境を設定しなくても済むようフルマネージドな環境が用意されていることです。
- ファイルサーバ、ストレージボリュームのセットアップが用意
- Windowsソフトウェアのアップデートに常時対応
- ファイルシステムのバックアップ常備
5つ目はアクセシビリティです。ユーザのファイルシステムを、既存のAWSサービスと結合することができます。
またユーザが Windows7以降の環境 やLinuxのオペレーティグシステムから、SMBプロトコルを使用して自身のファイルシステムにアクセスしに行くことも可能です。
最後は、低コストであることです。利用した分のみしか費用がかからず、またクリックすれば簡単にシステムの変更ができるので、ビジネスモデルの変化に合わせて柔軟に対応することができます。
- 従量課金制
- クリック1つでシステムの生成も消去も可能
想定ユースケースとまとめ
FSx for Windows のユースケースは幅広くあると考えており、以下のようなケースを想定しています。
- ホームディレクトリ
- 数千ものユーザアクセスが可能なファイルシェアの作成可能
- ビジネスアプリ
- 法人向けにセキュアな環境とアプリを提供
- 高スループットなファイルシステム
- ウェブサイトの処理やコンテンツマネジメント可能
- ソフトウェア開発環境
- コードやファイルのなどソフトウェア開発に必要な環境のシェア可能
- メディアワークフロー
- ビデオ編集、レンダリング、報道などにも対応可能な高いスループットと低レイテンシを提供
- データ解析
- 複数インスタンスからの同時アクセスに対応可能な高スループットを提供
Amazon FSx for Windowsについてまとめると、AWS環境にWindows Server上で構築したアプリや環境を簡単に移行し、そして利用することができるサービスです。
- フルマネージドな環境を提供
- 高パフォーマンスが用意されている
- AWSのサービスとセキュアな環境が利用可能
まとめ
Amazon FSx for Windows についての紹介は以上になります。今までは Linux 環境のみ EFS を利用してファイルマウントシステムを作ることが可能でしたが、Amazon FSx for Windows の登場によって Windows 環境のマネージドファイルサービスが出たことでよりエンタープライズでのAWS利用が促進されそうですね!