Proxyとは?仕組みと種類をわかりやすく解説
みなさんこんにちは!
本記事は 「Proxyシリーズ」 の最初の記事です。
AWS上でシステムを構築していると、「Proxyを経由して通信しなければならない」 という場面に遭遇することがよくあります。
例えば企業ネットワークを利用していると、インターネットに直接アクセスできず、必ずProxyを通す必要があったりします。
そこで今回は、「そもそもProxyとは何か?」 という基礎から整理していきます。
✅ Proxyとは?
Proxy(プロキシ)とは、クライアントとサーバーの間に入って通信を中継する仕組みのことです。
インターネットへの出口にProxyサーバを設定していない場合、ユーザアクセス経路は直接インターネットへ出ることになります。
Proxyサーバを経由する場合、直接サーバーにアクセスするのではなく、一度Proxyを経由して通信が行われます。
メリットとしては、
- セキュリティ強化(直接外部に出ない)
- キャッシュによるパフォーマンス向上
- ログ取得やアクセス制御の容易化
などがあります。
🔄 Proxyの種類
1. フォワードプロキシ
クライアント(例: 社内PC)がインターネットにアクセスする際に使われるProxyです。
クライアントは「Proxyサーバにリクエスト → Proxyが外部サーバに転送 → 応答を返す」という流れになります。
- 例: 社内からGoogleへアクセスするときにProxyを経由
- AWSの例: EC2からインターネットへ出る際にProxyを経由するケース
2. リバースプロキシ
サーバー側に配置され、クライアントからのアクセスを受け取って内部サーバーに振り分けます。
Webアプリの前段に置くことで、負荷分散やSSL終端処理を担うことも多いです。
- 例: NginxやApacheをリバースプロキシとして利用
- AWSの例: ALBやAPI Gatewayもリバースプロキシ的に機能
3. 透過プロキシ(Transparent Proxy)
クライアントが意識せずに強制的にProxyを通す仕組みです。
ネットワーク管理者がセキュリティや監査のために利用することがあります。
🏗️ どんなときに使うのか?
- 企業ネットワーク → 社内から外部にアクセスする際に必須
- クラウド環境 → プライベートサブネットにあるEC2/EKS Podがインターネットに出るとき
- Webサービス公開 → リバースプロキシで負荷分散やSSL対応
🚀 次回予告
次回は、実際にAWS EC2でよく必要になる
「NO_PROXYの設定と確認方法」 について解説します!
👉 シリーズ全体はこちらから: 【Proxy入門シリーズ】AWS環境でのProxy活用 – 全記事まとめ