前回の続きです。
組織設計
前回は人的資本経営の話題を少し入れました。前々回はSDGsやESGなどの話しだったので、ちょっと仰々しいや、いきなり大袈裟だとか考えている人もいるかも知れません。
しかし、その考えは危険です。なぜなら、Mission、Vison、valueを基軸に戦略を作った後は、その戦略を実行する為に必要な機能を洗い出し、そしてその機能を実現する為の組織を設計する必要があるからです。
全ては繋がっています。特に人的資本経営や、アジャイル開発化したいなどの相談を受けた所で行き詰まるのは組織構造の問題で、最終的には組織構造を抜本的に改革する必要があります。
例えば、起業当初は、少数精鋭でスピーディーに動けるため、組織設計の重要性についてはあまり触れずに進めていると思います。途中退場する企業や、せっかくプロダクトが市場に受け入れられ始めたスタートアップも、その後うまく組織を作れなかったり、組織構造が悪いと後々、多大なコストを支払って変更する必要が出てきます。
例えば、
- 創業メンバーへの過度な依存
- 属人的な業務プロセス
- 不明確な意思決定プロセス
- 柔軟性を欠いた部門構造
そもそも対応する機能を果たす部門がなく、誰かが属人的に頑張ってた。なんて事もありえます。
この問題を放置すると、情報の不透明性が高まり、運営チームが疲弊します。それに伴って品質も悪くなり、顧客満足度が下がります。顧客満足度をなんとかキープしていても、それは現場の努力で、長くは持たない無理を強いてる状況が続いたりします。
事業をスケールフェーズに入る前にこの課題を解決する為の準備にコストを払う必要があります。広告予算だけ取るのではなく、運用をスケールに耐えられる状態へ整備する事も重要になります。