この記事は「Elixir Advent Calendar 2023」裏コラム記事です
東京にいるけどfukuokaexのYOSUKEです。
普段は 合同会社TheWaggle で教材開発・システム開発・研修講師などマルチに活動してます。
このシリーズでは、体育会系のりでちょっとずつ学ぶシリーズの裏側で、ちょっとマニアックなネタを本シリーズのような優しいコラムではない形式で綴っていこうかと思います。
それでは、いくぞ!
7.62mm から 5.56mmに弾丸が殺傷力を減らした理由
89式以降、最新式の20式でも5.56mm
%{
"名称" => "20式5.56mm小銃" ,
"種類" => "小銃" ,
"製造国" => "日本" ,
"口径" => "5.56 mm" ,
"銃身長" => "330 mm" ,
"使用弾薬" => "89式5.56mm普通弾" ,
"装弾数" => "30発" ,
"作動方式" => "ガス圧作動方式" ,
"全長" => "851 mm (銃床最小 779 mm)" ,
"重量" => "3.5 kg" ,
"発射速度" => "650 – 850発/分" ,
"有効射程" => "500 m以上"
}
64式は7.62mmのフルサイズ
%{
"名称" => "64式7.62mm小銃" ,
"種類" => "軍用小銃" ,
"製造国" => "日本" ,
"口径" => "7.62 mm" ,
"銃身長" => "450 mm" ,
"使用弾薬" => "7.62x51mm NATO弾" ,
"装弾数" => "20発" ,
"作動方式" => " ガス圧利用(ロングストロークガスピストン式)、ティルトボルト式" ,
"全長" => "990 mm (固定銃床式)" ,
"重量" => "4.3 kg" ,
"発射速度" => "500発/分" ,
"有効射程" => "400 m以上"
}
銃弾の威力は、弾丸7.62mmの方が当然、殺傷力が高いです。
どれくらい高いかというと、マズルエナジーと銃弾が音速を超えるか、そして超えた場合には衝撃波の観点も踏まえて威力に影響が出ますが、今回は簡単にマズルエナジーにて計算することにしましょう。
マズルエナジーを計算する関数は以下になります。
defmodule MuzzleEnergy do
def calculate(mass, velocity) do
0.5 * mass * velocity * velocity
end
end
銃の精度にもよるので、初速は正確には出せないため、今回は7.62mmの初速を仮に 800m/s として計算してみます。
MuzzleEnergy.calculate(7.62, 800)
2438400.0
MuzzleEnergy.calculate(5.56, 800)
1779200.0
約1.4倍くらいの差ですかね?
この違いで、殺傷力が大きく違ってくるようです。
では、なぜ殺傷力を落としたのか?
それは、1人をあやめる場合、戦場から1名いなくなるわけですが、1人を負傷させる場合、1名を助けるためや、介護するのに戦場から3名いなくなる計算をしてるので、あやめるよりも負傷させる方が兵士が減るという計算が成り立つわけですね。人の生き死にを計算するような時代が早く終われば良いですね。