はじめに
Gemini CLIが出たときからこれを使ったらPythonのよい自習コースができるのでは、と感じていました。ただ、そのための階層構造を考えmdファイルを作るのは大変だったので二の足を踏んでいました。ところがGPT-5に頼んだら丸っとできてしまって、しかもなかなかよいできだったので共有します。
GPT-5に頼んだら簡単だった
GPT-5に作成依頼したときのやりとりはここにあります。なげたプロンプトは
Gemini CLIで初心者がPythonを学べるコースを作りたいです。インタラクティブな自習型を想定しています。その場合、 ・必要なディレクトリ構造 ・各ディレクトリに置くべきmdファイルの中身 ・この環境で初学者がどのようなプロンプトを投げることで段階的にPythonを学べるかの例示 ・学ぶべきPythonの内容は、変数、関数定義、ローカル変数とグローバル変数、文字列、Numpy、Pandas、matplotlib という条件で情報提供をお願いします。
だけです。それだけでこれだけのものができました。できあがったコースはここです。一応、自分のホームディレクトリに展開すればそのまま自習コースができあがるZIPファイルを共有しておきます
運用
GPT-5には更に
これをつかってユーザが具体的にどのようなプロンプトを投げて学習を進めて行けばよいかを例示してください。ユーザはPythonの知識がないものとします
とお願いして、自習を始めるやり方(「お勧めプロンプト」)も例示してもらいました。受講者はGemini CLIがインストールされているPCにZIPファイルを展開すればすぐに自習が始められます。PythonやPythonのライブラリがかけている場合にはインストールもGemini CLIが代わりにやってくれるようです。
受講生
受講生は、「お勧めプロンプト」の冒頭にある
これから Python を「超初心者」として学びます。日本語で、専門用語はやさしい言葉に言い換えてください。各トピックは 1 回に 10~15 分、手順を細かく分け、毎ステップ後に「ここまででOK?」と確認してください。いきなり答えは出さず、最初は小さなヒントだけにしてください。私が「答えを見せて」と言ったときだけ完全解答を出してください。
を投げて実習を開始するのがよさそうです。僕でも真面目にやったら4時間くらいかかってしまったので初めての学生だともっと時間がかかるかもしれません。なお、Gemini CLIにPythonのコードを打ち込んでも実行はしてくれないので別途Pythonの窓を開いておき、コードレビューをパスした練習問題の答えをそっちにコピペして動作確認をしないといけないという欠点があります。これは本当はsand boxなどを使えばできるはずなのですがわかりませんでした。
内容が足らないと思う場合は上記プロンプトの「変数、関数定義、ローカル変数とグローバル変数、文字列、Numpy、Pandas、matplotlib」のところを増やせばいくらでも長くできると思います。
おわりに
人間がコース設定しなくてもそれなりの立派なものを生成AIが作ってくれる時代になりました。自分で通信教育のコースをGPT-5に作らせて自分で学ぶ、みたいなことも夢じゃなくなりそうですね!