はじめに
システム運用では障害は避けられません。しかし、障害報告書をきちんと作ることで、同じ問題の再発防止、チーム内共有、運用改善に大きく役立ちます。
本記事では、障害報告書の有効性と、実務でそのまま使えるテンプレートを紹介し、さらに架空の障害例を埋めたサンプルも提供します。
障害報告書の重要性
1. 再発防止
障害の原因と暫定・恒久対応を整理することで、同じ障害の繰り返しを防止できます。
2. ナレッジ共有
チームメンバーや後任者が迅速に対応できるようになります。
3. 改善サイクルの可視化
暫定対応 → 恒久対応 → 再評価の流れを文書化することで、運用改善が循環します。
4. 心理的負担の可視化
発生時の心情を記録することで、チームの心理的負担や課題を把握できます。
5. 報告・説明の効率化
上司や関係部署への説明がスムーズになり、社内信用も向上します。
障害報告書テンプレート
1. 基本情報
- 障害ID:
- 発生日:
- 報告者:
- サービス/システム名:
- 影響範囲:
-
障害ステータス:
- 発生/対応中/復旧済み/恒久対応中
-
障害分類:
- タイプ:ソフトウェアバグ/設定ミス/ハードウェア障害/ネットワーク障害
- 重要度/優先度:Critical / High / Medium / Low
2. 障害検知情報
- 検知方法:
- 検知者:
- 検知時間:
3. 障害内容
- 現象の概要:
- 発生時の状況(ログ・スクショ添付可):
- 再現性:
4. 原因
- 直接原因:
- 根本原因(Root Cause):
- 調査状況:
5. 影響範囲
- 影響ユーザー/システム:
- 業務影響の詳細:
- 期間:
6. 初動対応(First Response)
- 初動対応者/時間:
- 初期判断:
7. 暫定対応(復旧対応)
- 対応内容:
- 対応者:
- 対応時間:
- 効果/結果:
8. 恒久対応(再発防止策)
- 対応策の詳細:
- 実施期限:
- 担当者:
- 完了報告:
9. コミュニケーション履歴
- 関係者への連絡経路・時間:
- 対応者間のやり取りメモ:
10. 障害発生時の心情(任意)
- 発生時の感情:
- 学び/気づき:
11. 振り返り・改善ポイント
- 再発防止に向けた学び:
- 次回へのアクション:
12. 障害再発状況(恒久対応後)
- 恒久対応後の再発有無:
13. 費用/工数情報(必要に応じて)
- 障害対応工数:
- 業務影響による損失(概算):
14. 添付資料(任意)
- ログファイル、スクリーンショット、関連チケット番号など
チェックリスト(報告前に確認)
[ ] 事実ベースで記載されている
[ ] 原因と暫定・恒久対応が明確
[ ] 影響範囲が具体的に記載
[ ] 初動対応・検知情報・コミュニケーション履歴が記録されている
[ ] 心情や学びが整理されている
[ ] 添付資料がある場合、リンク・ファイル添付済み